二流小説家 の商品レビュー
邦画になる(なった)という話を聞いて、ええ?と思って。ポケミスで出た時に気にはなったけど、その時は読まなかったので改めて。
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欧米の翻訳モノなんて何年振りに読んだかな(爆)。 あ、こないだ『王様はロックンローラー』読んだけど、あれは童話だったし。 翻訳モノは表現が回りくどくて読みにくい、と刷り込まれてしまってたんだけど それについては今作で払拭できたかも。文章自体は読みやすかった。 回りくどいのは訳の所為じゃなくて海外ミステリの特徴なのか。 この話も本題に入るまでの前振りが長くて読むのが大変だった。 ダリアンから依頼を受けたあと辺りから一気に展開が速くなる。 それに加えてその辺りから2重3重のマトリョーシカ的構造になってくるので 読み進みながらワクワクしてた。 事件解決のヒントは話のあちこちに転がってたらしいんだけど全く気付かず(爆)。 大抵の場合、転がってるヒントを見逃したときは悔しくてたまらないものだが 今回ハリーの手によって謎解きがされたときには拍手喝采(笑)。 事件が解決したように見えてもまだ入れ子状態で 更に新しい事実が出てくるし、最後の数行がまた思わせぶりだしってんで 楽しめたんだけど読み終わったらもうへとへと。 全体的な描写はグロいしエロい。 ダリアンをはじめ、いろんな意味でイっちゃってるキャラクターが多々いる一方で 主人公のくせにヘタレキャラのハリー、 年齢に似合わぬしたたかさと歳相応の無邪気さを併せ持つクレア、 ハリーに尾行を気づかれちゃうちょっと抜けたFBI捜査官のテレンス、 花屋のモーリス、DJのRX738…といった具合に なかなか味のあるキャラクターも多く出てくることで サスペンスと緩い部分の絶妙なバランスが生まれたんじゃないかと思う。 本筋からすると恐らく必要のなかった、ハリーの別名義で書かれた作品のパートも 個人的には面白く読めた。 特にシビリンのヴァンパイアの話と、パングストロームの惑星ゾーグの話。 これはこれで抜粋ではなくて全部の話を読んでみたかった。 日本に置き換えて映画化されるそうだが大丈夫なのか???(爆) 上川隆也さんだったらハリーのヘタレさ加減も巧く演じてくれそうだけど 他のキャラクターが全く想像つかない。 『ストロベリーナイト』のような雰囲気になりそうな予感はするのだが。
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表紙と最初の一文に惹かれて購入。半分くらいまではカタカナに苦戦しながらも読めてたのに…段々描写がグロくなって(この手の表記、描写が笑っちゃうくらい苦手)。 読破したいけど、多分無理。
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2013年6月に上川隆也主演で映画化と文庫の帯にあり、つい読んでしまった。 バンパイアやSF、ポルノ、ミステリー小説を書く作家がある日獄中にいる連続猟奇殺人犯から手紙を貰う。犯人が殺害した美女4名の頭部の行方は今だに警察に自白してない。 3ケ月後に死刑執行される前に独占告白したい...
2013年6月に上川隆也主演で映画化と文庫の帯にあり、つい読んでしまった。 バンパイアやSF、ポルノ、ミステリー小説を書く作家がある日獄中にいる連続猟奇殺人犯から手紙を貰う。犯人が殺害した美女4名の頭部の行方は今だに警察に自白してない。 3ケ月後に死刑執行される前に独占告白したいが本にするのは自分が死んだ後にする事と、ポルノ小説を自分だけの為に書く事が交換条件。 インタビューに刑務所に行くのだが… 本の半分近くになって、作家自身が巻き込まれる新たな殺人事件発生。やっと話が進み後はテンポ良く解決の流れに。 本格ミステリーを想像してたが、軽いノリの文脈とストーリーと結末に少々ガッカリでした。
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じゃじゃ馬女子高生&冴えない中年作家って組み合わせは、「探偵物語」の松田優作と薬師丸ひろ子を思い出した。 結局は、連続殺人鬼を「常人には理解できない理屈で動いてる狂人」みたいな扱いにしちゃってて残念。犯人の理屈が説得力あるものなら、それに深く関わる主人公なりFBI捜査官なりが、彼の考え方の影響を受けて、常識との狭間で揺れ動く、みたいな描写があった方が面白かったと思う。
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2013.3.22読了 あまり謎解きをしながら読まないのですが、犯人は意外と言えば意外。 ただもう少し短く出来たような気もする。
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初めはなかなか読み進められなかったが、後半部分は面白く読み進めることができた。 騙された。 この騙された感が、とても楽しい。 スプラッター系が苦手な方には、オススメできない。 我孫子武丸の殺戮に至る病よりも、えぐい。
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Amazonを見ると結構ボロクソにこき下ろされてるけれど、個人的には時間を忘れて楽しく読めた600ページ弱だった。 国内:翻訳もの=7:3くらいの比率で読んでいる僕がスラスラ読めたから、訳はかなり良い方だと思うのだが訳にも不満がある人がいるみたいで驚く。そんなもんなのか。 内...
Amazonを見ると結構ボロクソにこき下ろされてるけれど、個人的には時間を忘れて楽しく読めた600ページ弱だった。 国内:翻訳もの=7:3くらいの比率で読んでいる僕がスラスラ読めたから、訳はかなり良い方だと思うのだが訳にも不満がある人がいるみたいで驚く。そんなもんなのか。 内容はある連続殺人犯の告白本の執筆を依頼されたポルノ小説家が、その本の執筆のために“ある条件”を提示され、そのことがきっかけで殺人事件に巻き込まれる…果たして真相は…という特に目新しさもない事件が展開されるが、事件を追って行くことで、ジャンルごとに変名を使っては箸にも棒にも引っかからない小説を書き続ける主人公が、「自分自身の文学」を取り戻す再生を描く側面も物語にはあって(というかこの小説自体が主人公が初めて本名で出版した小説という体なのだが)、そこの部分に読み応えがあった。 ただしミステリとして読むとオチも弱いし、作中にある深刻過ぎない雰囲気はどうせならシリーズ化もできそうなのにそうなる気配はなさそうなのが残念。 何故か日本で映画化されるみたいだが、トンデモ作品になりそうだ。『悪の経典』みたく優れた作品にして欲しい。
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アメリカでは三つの賞をとった作品。中盤まではストーリーの組み立てで、盛り上がりが少ない。後半のどんでん返しも浅く、インパクトはなかったなぁ
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2013.2.23 事件発生までが長い。でも嫌いじゃない展開。最後はアメリカらしく派手に暴れて終わり。
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