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社会的なもののために の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2013/06/25

もちろん単著としても読めるけれど、やはり編著者の市野川先生の『社会』(岩波)をまずは読んでから、こちらの本に取りかかるべきだろう。前書きの部分でおおよそなぜ「社会的(なるもの)」の再考が必要なのか述べられているが、その系譜学的な詳細は『社会』の中で述べられているから。 本書では、...

もちろん単著としても読めるけれど、やはり編著者の市野川先生の『社会』(岩波)をまずは読んでから、こちらの本に取りかかるべきだろう。前書きの部分でおおよそなぜ「社会的(なるもの)」の再考が必要なのか述べられているが、その系譜学的な詳細は『社会』の中で述べられているから。 本書では、主にその思想史、政治思想史、社会学を専門とする人々が討論形式で堀り下げていくことによって、「社会的(なるもの)」の定義付けを行うための予備的考察といえる。だからこそ、本書において明確に「社会的(なるもの)」が定義されるわけではない。恐らく、次に出ることが予告されている「論集」において、改めて「社会的(なるもの)」の様相が浮かび上がってくるのではないだろうか・・・。

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2021/01/05

「社会的なもの」っていうタイトルがもうだめだめな感じがする。福祉(国家/社会)のことのようだ。それならそうと書きゃいいのにと思う。 途中で放棄。

Posted byブクログ

2013/02/01

「社会的なもの」という言葉で、一体何が考えられているか、何が考えられるべきか。従来「社会的なもの」を実現しようとする取り組みとしてどのようなものがあり、それらがどのような問題を孕んでいたか、そしてそれらの取り組みに見習うべき部分は何か。本書では、具体的な制度設計や提案はほぼなされ...

「社会的なもの」という言葉で、一体何が考えられているか、何が考えられるべきか。従来「社会的なもの」を実現しようとする取り組みとしてどのようなものがあり、それらがどのような問題を孕んでいたか、そしてそれらの取り組みに見習うべき部分は何か。本書では、具体的な制度設計や提案はほぼなされていないが、従来の様々な取り組みの肯定できる部分と否定するべき部分、そして従来の取り組みではこぼれ落ちてきてしまった「社会的なもの」をいかに取り上げるのか、といった問題について、各論者が緻密な議論を展開している。問題提起の書であり、ここで議論された問題がいかに解決されるかは読者に委ねられている。

Posted byブクログ