「編集手帳」の文章術 の商品レビュー
職業として文を書くことに対する真摯さと、他人の本を読んだ時に「こんな表現できたらいいな」という明るい憧れの気持ちが素敵だと思った。 自分は人に見せるための文は書いていないのだから、真似する技量も必要もないけれど、気持ちの面で参考になる部分がたくさんあった。 引用の手品師と言わ...
職業として文を書くことに対する真摯さと、他人の本を読んだ時に「こんな表現できたらいいな」という明るい憧れの気持ちが素敵だと思った。 自分は人に見せるための文は書いていないのだから、真似する技量も必要もないけれど、気持ちの面で参考になる部分がたくさんあった。 引用の手品師と言われているけど、手品でも何でもなく、努力と文章に対する愛の結果だと思った。 引用元の名ゼリフや名文も、それを自分の中で消化して、一度忘れて、何かの折に思い出して文にする。カッコいい表現をするだけなら知識を入れて体裁を整えればいいけれど、自分の考えていることとその表現が合っていることの方がずっと重要だと思った。 いっぱいメモしたり、手当たり次第本をんだりする気はないけれど、いつか自分の考えがうまく伝わるような表現ができるように、考えながら読むことくらいはできる気がした。
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とても面白く読ませていただきました。 読売新聞の編集手帳を長年担当されていた方の文章術。 コラムやエッセイなど、物書きをするにあたり真似してみたい言い回しが多数。 逆に使うのを憚られる表現もまとめられていて、文章のテンポを意識する際に参考になった。 個人的には最後の言い回し...
とても面白く読ませていただきました。 読売新聞の編集手帳を長年担当されていた方の文章術。 コラムやエッセイなど、物書きをするにあたり真似してみたい言い回しが多数。 逆に使うのを憚られる表現もまとめられていて、文章のテンポを意識する際に参考になった。 個人的には最後の言い回しノートが、ふとしたときに読み返して見たくなりました。
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文章を書くことは難しいと思います。話す時より書く方が言葉がよく出てきます。でも、その言葉や文や文章が、読み手に確実に語りかけることができているかといつもはらはらします。自分一人で全責任を負えばよい時は幾分気持ちは楽です。ですが、グループを代表して発言するようなときは、本当にどき...
文章を書くことは難しいと思います。話す時より書く方が言葉がよく出てきます。でも、その言葉や文や文章が、読み手に確実に語りかけることができているかといつもはらはらします。自分一人で全責任を負えばよい時は幾分気持ちは楽です。ですが、グループを代表して発言するようなときは、本当にどきどきします。 ここには文章を書くときの心構えやヒントが鞄いっぱいに詰まっています。全部真似をするのか、一部を取り入れるかは考え方次第なのでしょう。
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コラムとは食前酒のようなもので、読者の感情に訴えかけるもの。ネタのストックの仕方や、禁止用語やありふれた・使い古された表現は使わないなど。文章を書くにあたってのヒントが盛りだくさん。もっとたくさん読書をしようと思うきっかけになった本。
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この方のコラムが大好きで、その文章術を学びたいと思っていたら、 あったのです。 含羞の中で、手の内を見せてくれる文章術。 読み応えたっぷり、大変役に立つノウハウを 講座に行ったかのように披露してくれています。 出会えてよかった、そう心から思える一冊でした。
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読売新聞一面コラムの前担当者による文章術。筆者が文を作る上で自らに課した掟が開陳される。 掟はあくまで筆者のものだから、納得したり、取り入れたりするのは読み手次第だろう。 呼吸の乱れない文章、耳で書かれた文章を書くには、自分は語彙が足りないことを痛感した。
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この人の書く文章が大変読みやすくて、洗練されているので、少しでも近づけるかと思い買いました。すべてをいっぺんに実践するのは無理ですが、文章術を勉強する上で非常に参考になります。
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私は新聞一面のコラムを読むのが好き。 この本は言わずと知れた読売新聞の一面コラム「編集手帳」を執筆している方による書である。 限られた短い文字数の中で、どうのような構成で、どのようなセンテンスで、どのような単語を選び出して文章にするのか……。 ネタの集積とその探し方、そして...
私は新聞一面のコラムを読むのが好き。 この本は言わずと知れた読売新聞の一面コラム「編集手帳」を執筆している方による書である。 限られた短い文字数の中で、どうのような構成で、どのようなセンテンスで、どのような単語を選び出して文章にするのか……。 ネタの集積とその探し方、そしてことば選び、伝わりやすいだけでなく、そのコラムを読んだ後も読者の心の中に余韻を残すその術が垣間見れたような気がする 内容もわかりやすく、「文章を書いて伝える」上で、とても役にたつ一冊だ。
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【当代随一の文章家が全てを明かした!】出版界にもファンの多い名コラム読売新聞「編集手帳」の筆者が名文の生まれる舞台裏を初公開! 掛け値なしに空前絶後の面白さです。
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・読売新聞のコラム・編集手帳は,同種の記事のなかでもっとも短い=458字.(削るのはタイヘンと) ・之の字運動のように:あまり早い段階で,どんな内容かわかってしまわないように. ・3部構成にしている:マクラ=魅力を意識,アンコ(=主要部分)=簡潔を意識,サゲ=余韻を意識 だと ・...
・読売新聞のコラム・編集手帳は,同種の記事のなかでもっとも短い=458字.(削るのはタイヘンと) ・之の字運動のように:あまり早い段階で,どんな内容かわかってしまわないように. ・3部構成にしている:マクラ=魅力を意識,アンコ(=主要部分)=簡潔を意識,サゲ=余韻を意識 だと ・避けたい陳腐表現:”~する機会があった”,”ちょっと待ってほしい”,”ここに一枚の○○がある”など ・耳で聞いて,耳触りのよい文章が良い.美しい日本語が良い.漢字がやたらと多いのはダメ.漢語より和語優先. ※毎日,一人のひとが書いているとは思わなかった.→休みなしでたいへんだと思う.”数百万人~一千万人”くらいが読むわけだから,変なことは書けないし.タイムリーな題材でなくてはならないし,.. ※さいきん自分もこの編集手帳を書き写している.
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