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獅子渡り鼻 の商品レビュー

2.6

11件のお客様レビュー

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2022/05/11

前段が分かりにくくついて行けなかったが突然読みやすくなり、終盤また難解なエリアに。結局物語の核となる焦点がぼやけたまま終了した感じ。

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2020/09/08

小野さんの作品は大体「浦」の暗い話なので、ようやく浦以外の情景が描かれたなと新鮮な気持ちでみられた。相変わらず心情説明に行数を割いているとは思いますが、子供の心情の複雑さが第三者目線から描かれており、小野さんの作品のなかでは今のところ一番すきかも。ほかの「浦」が出てくる作品は暗い...

小野さんの作品は大体「浦」の暗い話なので、ようやく浦以外の情景が描かれたなと新鮮な気持ちでみられた。相変わらず心情説明に行数を割いているとは思いますが、子供の心情の複雑さが第三者目線から描かれており、小野さんの作品のなかでは今のところ一番すきかも。ほかの「浦」が出てくる作品は暗いけど、本書の「浦」の人はいい人しかいないからほっこりした。 結局兄はいたのかな、どうしてしまったのかな。

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2018/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

育児放棄の母、障害を持つ兄、と都会で暮らしていた少年が、身も心も傷ついた果てに母が捨てた大分の田舎で「守られて暮らす」ことを知り、再生の兆しを体験する物語。 同じ素材で遠田潤子なら、重松清なら、小路幸也なら、もっと分かりやすくシンパシーを覚えやすい小説に仕立てて行くのだろうが、この作品は安易に読者のシンパシーを得ようとはしない。主人公尊の心が感じるままを忠実に丁寧に、それこそ時系列や空間を無視してでも、率直冒頓になぞり続ける。 こういうのも文学としての一つの手法、素直に感じるままに読めばいいのだろう。 素材として上出来の野菜なら丸かぶりが一番美味い。それは分かるが、味覚がお子様な俺としては、ソースケチャップマヨネーズのどぼ漬けまではいかなくとも、「ちょっと炙ったら…塩とオリーブオイル…エエ出汁で炊いても…」などと思ってしまうのだ。

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2016/05/11

中期大江のような登場人物も何か平板で、中上健次を想起させるも業の浅いモチーフ、おおきなものとか言っちゃう浅はかさ、何よりooo、いや、xxxという鼻につく文体。蒲江が舞台ってことで楽しみに読んだけど、うーん…

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2017/12/09

全く分からなかった・・・。色々な方のレビューを盗み見しながら読んでも、あらすじは分かっても、良く分からなかった。学者さんのしかも超高学歴の文章ってこんな感じなのかな・・・。もう少し、時が経ってから再読したいと思います。H27年秋 図書館本

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2013/08/30

少年の陰に隠れた背景が気になってしょうがないのだけれど、それがわからないまま終わってしまった・・・。 よくわからない

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2013/06/11

是枝監督の「誰もしらない」の様な少年の境遇。 母の故郷の親戚に引き取られるが、それまでの生活環境が様々な場面でフラッシュバックしていく。 また親戚一同の写真にあった文司おじさんの生い立ちと兄の姿を重ねながら、自分の居場所・存在価値について確認しながら時を過ごしている。 観念的で最...

是枝監督の「誰もしらない」の様な少年の境遇。 母の故郷の親戚に引き取られるが、それまでの生活環境が様々な場面でフラッシュバックしていく。 また親戚一同の写真にあった文司おじさんの生い立ちと兄の姿を重ねながら、自分の居場所・存在価値について確認しながら時を過ごしている。 観念的で最初は読みづらく感じた。 要所要所の時系列の変化や  尊の耳に響く文司おじさんの声、自然や人々の「大きな何か」に包まれた時の尊の居た堪れなさや安心感が徐々に心の傷を癒していく様子が抽象的にまた、別の何かを介して表現されている。  兄(と文司)(多分、自閉症)を救い出せなかったのは自分の精だと思いつめ、そこから抜け出せない重みと、徐々に薄れていく母の面影が尊の中でバランスを保とうともがいている様に読めた。  母や兄がどうなっているのか、今後、尊がどうやって生きていこうと胸に秘めているのかは、全く明かされないままの終わりに、あれっ?となったのは確か。 何度か読み返したい。 哲学的。

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2013/05/16

「あらゆる形式を超えた奇蹟の物語」って言うから期待して読んだのですが、俺には何が何だかさっぱり。やっぱ芥川賞候補作とは相性悪いや(笑

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2013/04/19

初の小野正嗣さん。 話題になった記憶があり、手に取った。 翻訳されたものに感じるまわりくどさや、円城塔さんの文章のような温度が感じられない且つ、想像を絶する知能で書かれていると尻尾巻いて逃げたくなる文体。 意地になって読んだ。 尊、咲希、ミツコさん。

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2013/03/14

芥川賞の候補に挙がり、文芸誌でもすでに読んだが、あらためて単行本も読了。やっぱり小野氏の土着的な作品がけっこう好きなことを認識。比べるわけじゃないが、直木賞作家朝井リョウ氏の作品よりずっといいと思う。でも、地味なんだよな…きっと。

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