つばさものがたり の商品レビュー
病魔に苛まれる若いパティシエールと、天使が見える甥っ子、その家族の話。 余命いくばく、という状態の小麦が、自分の夢と家族の夢のために店を出すが、苦く苦しい失敗をしてしまう。 様子を見に来た師匠の春田から厳しい言葉を受けたときは、こちらも俯いて唇を噛みそうな気持ちになってしまった...
病魔に苛まれる若いパティシエールと、天使が見える甥っ子、その家族の話。 余命いくばく、という状態の小麦が、自分の夢と家族の夢のために店を出すが、苦く苦しい失敗をしてしまう。 様子を見に来た師匠の春田から厳しい言葉を受けたときは、こちらも俯いて唇を噛みそうな気持ちになってしまった。 甥っ子の叶夢と一緒に過ごしている天使のレイのエンジェルテストの応援に行ってから、小麦は元気を取り戻し、もう一度、という気持ちで新しい店を開く決意をする。 レイのアドバイスを聞きながら新しい店を選ぶシーン、小麦の義姉の道恵が人生を決意するシーン、新しい店の看板ケーキを元同僚の五条が食べるシーンはとても印象的。 天使が見えるなんてファンタジックなので、子供の絵空事だよな、って気分で読んでいたんだけど、これ読んでると、天使が本当にいて、見えるような気持ちになってくる。
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夢を追いかけ続けること、カタチにすること、また夢の先を追い続けることは本当に大変で、人はいつしか夢を語らなくなる。 前を向くこと、夢を描くこと、人を大切に想うことの大切さをこの物語の世界で教えてもらったような気がします。
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泣ける。主人公の小麦は夢見るパティシエ。しかし病気が彼女の体を蝕む。 その兄代二郎の息子叶夢は謎の存在を見るようになる。「レイ」は天使らしく、いろんなことを叶夢や周囲に教えてくれる。 レイが教えてくれることに支えられながら、一家は小麦とともに店を成長させてゆく。 最後は感動の別...
泣ける。主人公の小麦は夢見るパティシエ。しかし病気が彼女の体を蝕む。 その兄代二郎の息子叶夢は謎の存在を見るようになる。「レイ」は天使らしく、いろんなことを叶夢や周囲に教えてくれる。 レイが教えてくれることに支えられながら、一家は小麦とともに店を成長させてゆく。 最後は感動の別れ。三分の一を超えたあたりから涙が出てきます。さみしい感動の展開から目を離すな。
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予想できた結末に向けて、小麦の余生をどんな風に描いていくのだろうかということを楽しみにしながら読了。 自分にとっては少々メルヘンちっく過ぎたかな。
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とっても心温まる本でした。 天使がこの世にいることを教えてくれた。 その人が前向きに夢を持って生きてると よいオーラを持っている。 天使は、そのよいオーラを食べて大きくなる(^_^) その人に光り輝く夢があれば どんなことになろうと 必ず夢は叶うんだってことを教えられた気がします...
とっても心温まる本でした。 天使がこの世にいることを教えてくれた。 その人が前向きに夢を持って生きてると よいオーラを持っている。 天使は、そのよいオーラを食べて大きくなる(^_^) その人に光り輝く夢があれば どんなことになろうと 必ず夢は叶うんだってことを教えられた気がします。 常日ごろ、夢は願ってれば叶うと思うようにしています。 だって、天使あえることだってこの世に中あるかもしれませんよ(^_^)
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病を隠し,ケーキ屋を開くパティシエの"小麦".オープンしたばかりの店で甥の"叶夢"から「ここは流行らないよ」と謎の一言.その言葉通り,店は行き詰まり,小麦の病も悪化.力尽きた小麦に勇気を吹き込んだのは,叶夢にしか見えない天使”レイ”だった....
病を隠し,ケーキ屋を開くパティシエの"小麦".オープンしたばかりの店で甥の"叶夢"から「ここは流行らないよ」と謎の一言.その言葉通り,店は行き詰まり,小麦の病も悪化.力尽きた小麦に勇気を吹き込んだのは,叶夢にしか見えない天使”レイ”だった.雫井さんの作品はやっぱり面白い.クローズド・ノートの感動が蘇ってきました.自らの死に向き合った時,人は何を考えるのだろう.
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例え短い人生でも、何かをやり遂げたと振り替えられる人生って素晴らしい。 同年代の女性の主人公だったのでなおさら共感できた。 やる気があれば自然と周りは力を貸してくれますよね?(^^)d
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
素敵小説! 小麦ちゃんが今の自分と同じ年齢だったこともあってか、入りやすかった。 今、もう治らない病気に罹ったとしら、私は余生をどういう風に過ごすだろうか。 これから永く未来のあるだろう叶くん・レイや、結婚した大切なひとたち、日常を生きる家族や身近なひとたちと、残り僅かな人生となってしまった小麦ちゃん。状況は大きく異なりながらも、一生懸命生きる両者に希望をみた気がした。
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叶夢にしか見えない天使と妖精の子レイ。大きな翼を持つ天使になりたくて頑張るレイ。病を持ちながら、夢の実現に動こうとする小麦。無口で内向的な吐夢も少しずつ成長する。レイの背中の翼の物語であると同時に吐夢や小麦、周りの人たちの物語でもある。レイのテストの日もお店の開店の日も、本のこち...
叶夢にしか見えない天使と妖精の子レイ。大きな翼を持つ天使になりたくて頑張るレイ。病を持ちながら、夢の実現に動こうとする小麦。無口で内向的な吐夢も少しずつ成長する。レイの背中の翼の物語であると同時に吐夢や小麦、周りの人たちの物語でもある。レイのテストの日もお店の開店の日も、本のこちら側から思わずがんばれ~~と応援してしまった。 読みながら、にっこりしたり涙したりと 彼らの景色を楽しんでいました。
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読んだ後、ちょっとウルウルきちゃいました。 家族の事、仕事の事、そして自分の事、いろいろな事があったかくなりました。 ちょっと悲しく、元気をもらえる本でした。
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