1,800円以上の注文で送料無料

廃墟少女 の商品レビュー

4

25件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/07/23

幻想短編集。裏表紙の解説によると「『廃墟』『こわれゆくもの』をモチーフに」した「超幻想オムニバス」。 4編収録されてますが、どれもこれもが美しくて少し怖いお話。 全編をフルカラーで読みたくなるほど繊細で印象的な世界で満ち溢れていました。 現実的なことは一切忘れて、幻想的な世界に...

幻想短編集。裏表紙の解説によると「『廃墟』『こわれゆくもの』をモチーフに」した「超幻想オムニバス」。 4編収録されてますが、どれもこれもが美しくて少し怖いお話。 全編をフルカラーで読みたくなるほど繊細で印象的な世界で満ち溢れていました。 現実的なことは一切忘れて、幻想的な世界に浸って読んでほしい作品。 内容はというと。廃墟で忘れ物を探す少女二人の話、音楽が映像化して見える音楽家のおじさんの話、箪笥の中でしか安心できない少女とその主治医に成りすました男の話、迷い込んだ廃墟の中で帽子を作る職人の話。 最後の職人の話だけはコメディ色強めですが、ほかのお話はシリアスで幻想的な雰囲気にどっぷりとはまることが出来ます。

Posted byブクログ

2013/06/20

絵が本当に綺麗! ちょっと怖い話しなのかと思ったら ホロリとくる話しばかりでした。 世界観も大好きです(*^ω^*)

Posted byブクログ

2013/06/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友達に薦められて買ってみた。 絵が細かく書き込まれていて、ページを大きく使った絵はすごい。 そして世界観はちょっと独特。 廃墟少女  音楽が見える男 箪笥少女 帽子の上の丘 ”本当に私を苦しめていたのは  いつだって私自信だった きっと上手くいかない事があるのは自分だけではない 色々な人たちが他人の思いもかけない事で悩み苦しみながら必死に生きている” どの話も印象に残る話だった。

Posted byブクログ

2013/05/08

初読みする作家さん。まず絵が綺麗。 かつ廃墟×少女とか、テンション上がる。 箪笥少女の描き込み具合と背徳的雰囲気がなんとなく乱歩のパノラマ島奇譚を思い出した。 淡々と心理的推理が進んでく感じも嫌いじゃない。

Posted byブクログ

2013/04/26

細部まで描きこむ、この方の絵は本当に「美しい」です。 廃虚に閉じ込められた少女、音楽が見える老人、箪笥の中で過ごす少女、金の亡者の帽子職人。 幻想的で不思議な世界観をもつこの作品にうっとりとします。

Posted byブクログ

2013/04/03

表紙に惹かれて買ったが、中身で画力が落ちたりすることがなく、一コマ一コマがアートとして鑑賞できそうな緻密さだった。 物や人物のセンスも申し分ない。 ストーリーは3話目が好み。1は退廃的で刹那的な百花の生き方は共感出来るものの、好きにはなれなかった。絵も少し気味悪く感じられた。

Posted byブクログ

2013/03/20

一話目の少女たちの性格に少し戸惑いました。特に風子の乱暴な物言いに引きます。 二話目はメインが初老男性ということでパラパラと読み流しましたが、最後まで見て読み直しました。卑屈になり生きてきた奏者の見る音楽の景色が圧巻です。さすが尚月地さん! 短編すべてを通して、艶漢ほどのアクの強...

一話目の少女たちの性格に少し戸惑いました。特に風子の乱暴な物言いに引きます。 二話目はメインが初老男性ということでパラパラと読み流しましたが、最後まで見て読み直しました。卑屈になり生きてきた奏者の見る音楽の景色が圧巻です。さすが尚月地さん! 短編すべてを通して、艶漢ほどのアクの強さはないものの、十分読者を選ぶ作風ですね。私は好きですけど。 アシさんを雇わず一人であそこまで緻密で綿密な作品を書かれるなんて本当に尊敬の一言につきます。大変かと思われますが、艶漢とはべつにこういった作品も描き続けていってほしい。

Posted byブクログ

2013/03/05

廃墟をモチーフとした物語の連作短編集。 どれもしっとりとした雰囲気でまとまっていて、読後の余韻まで楽しめる。 とにかく絵がとても細かく綺麗で素敵。

Posted byブクログ

2013/03/01

尚月地さんのシリ、アス??? テーマが廃墟の短編集です。話の舞台が廃墟と名の付く空間、という感。 相変わらず、美しい。素晴らしい。 シリ…アス…??ワールド全開です。

Posted byブクログ

2013/02/22

ストーリーテリングではなくイメージの飛躍の実験的短篇集。音が具現化するオルガニストの話は、パリのサントトリニテ教会で60年以上も毎日曜日にパイプオルガンで即興演奏をつづけたオリヴィエ・メシアンの鮮やかな音列を思わせるマンガ表現が出色。キャラクターが立ってしまったが故、結果ストーリ...

ストーリーテリングではなくイメージの飛躍の実験的短篇集。音が具現化するオルガニストの話は、パリのサントトリニテ教会で60年以上も毎日曜日にパイプオルガンで即興演奏をつづけたオリヴィエ・メシアンの鮮やかな音列を思わせるマンガ表現が出色。キャラクターが立ってしまったが故、結果ストーリーテリングで展開させてしまったというブレてしまった感のあるラストの短篇が、しかし読んでいていちばんマンガ的であるのもまた事実。

Posted byブクログ