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クオリティ国家という戦略これが日本の生きる道 の商品レビュー

4.1

44件のお客様レビュー

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2013/03/17

前半はデータや体験から得られた情報を散りばめつつも、聞いたことがある話が並んでいた。 それでも提言の章、とくに橋下徹氏への言及のくだりは、マイケル・サンデル氏かと思うほどの迫力があった。 すでにクオリティ国家になっている国が、どういう経緯でどう考え、何を重視して取り組んでいるか...

前半はデータや体験から得られた情報を散りばめつつも、聞いたことがある話が並んでいた。 それでも提言の章、とくに橋下徹氏への言及のくだりは、マイケル・サンデル氏かと思うほどの迫力があった。 すでにクオリティ国家になっている国が、どういう経緯でどう考え、何を重視して取り組んでいるかが詳細に記載されている。自分や子供が何をどのように学習していくべきかの指針になる。

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2013/03/13

素晴らしい肩書きを持ち、本の中で書かれているとおり精力的に実行にも関わろうとする大前さんは敬意を抱くし、私のような部外者が本の内容の是非について発言するのもおこがましいが、気になった点としては、BRICsから小型国家に氏の他の本から内容書き換えただけちゃうんかとか、いくつか中規模...

素晴らしい肩書きを持ち、本の中で書かれているとおり精力的に実行にも関わろうとする大前さんは敬意を抱くし、私のような部外者が本の内容の是非について発言するのもおこがましいが、気になった点としては、BRICsから小型国家に氏の他の本から内容書き換えただけちゃうんかとか、いくつか中規模レベルの国家混じってないかとか、小規模だから上手くいったんじゃなくて上手くいってる国から小規模な国選んでるだけちゃうんかとか、素人の勘繰りをちょっとしてしまいたくなりました いつもの大前さんの著書のクオリティはあるのですが、逆にいえばいつもの大前節です

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2013/03/03

■国家戦略 A世界で繁栄している国には、2 つのタイプがある。 1.ボリューム国家:人口・労働力のボリュームと低コストの人件費を強みとして、工業国家モデルで急成長している。 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)がその代表。 2.クオリティ国家:人口は少ないが、世界か...

■国家戦略 A世界で繁栄している国には、2 つのタイプがある。 1.ボリューム国家:人口・労働力のボリュームと低コストの人件費を強みとして、工業国家モデルで急成長している。 BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)がその代表。 2.クオリティ国家:人口は少ないが、世界からヒト、モノ、カネや企業、情報を呼び込む吸引力と、グローバル市場 で勝てる競争力を持つ。スイスやシンガポールが典型。 B.スイスの国際競争力が強い理由は、次の3 つである。 1.国が企業を支援しない:企業に対する補助金のようなものが全くない。よって、弱い産業は潰れ、強い産業だけが残り、自ずと国際競争力が強くなる。 2.クラフトマンシップ(職人芸):スイスでは、国民の7 割が時計などを作る専門職か農民であり、専門職の社会的地位は高い。このように、クラフトマンシップが大事にされているため、スイスの産業は強い。 3.移民 移民が新しい産業を興し、その中で強くなった会社が世界に出て行って発展している。 C.日本がクオリティ国家になるには、規模を小さくする必要がある。「四国道」「北海道」「関東道」といった「道州制」にし、 各道州がそれぞれ戦略を立て、自立したクオリティ国家にならねばならない。例えば、北海道であれば、雪や温泉を活用 して「アジアのスイス」を目指す、あるいはロシアとの関係を強化してエネルギー産業を構築する、などが考えられる。

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2013/03/02

大前研一氏の持論である道州制を軸に、加工貿易で成功した過去の日本の体制を捨てて、新たなクオリティ国家への道しるべを記した書。日本の強みや弱みを分析するだけであれば誰でもできるが、新たなモデルを示せるのはこのヒトしかいないと思う。 スイスやシンガポールを例に、1人当たりGDPの高い...

大前研一氏の持論である道州制を軸に、加工貿易で成功した過去の日本の体制を捨てて、新たなクオリティ国家への道しるべを記した書。日本の強みや弱みを分析するだけであれば誰でもできるが、新たなモデルを示せるのはこのヒトしかいないと思う。 スイスやシンガポールを例に、1人当たりGDPの高い国家を目指す方向性。これは、チャイワンとの競争に巻き込まれている家電業界とは全く逆の、高付加価値に特化した国家、しかも日本では単位が大きすぎるので道州制というユニットを作るイメージ。権限を与えれば、成功モデルを示せるので、他の州もと競争が始まる。これが高いレベルでの国家を形作るという。今の政治に求められている変化とは、何かやらなくてはという強迫感からとりあえず変化を前提にロジックを組み立ててしまうが、そうではない。

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2013/02/23

日本の現在の中央集権体制はすでに破綻しているのは周知の通り。これから日本が進むべき道を海外の先行事例がわかりやすく記述されていて、なるほどと思わせる。教育体制も中途半端ではだめで自分も親として子供を育てる上で、人に任せっぱなしではなく考えていこうと思う

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2013/02/17

日本は大量生産・低コストで勝負する「ボリューム国家」から脱却し、「クオリティ国家」を目指さなければいけない。 クオリティ国家とは、経済の規模が小さいが、高い賃金をカバーする高い付加価値を発揮する、生産性が高い国であり、主な例はスイスやシンガポールである。 これらのクオリティ国...

日本は大量生産・低コストで勝負する「ボリューム国家」から脱却し、「クオリティ国家」を目指さなければいけない。 クオリティ国家とは、経済の規模が小さいが、高い賃金をカバーする高い付加価値を発揮する、生産性が高い国であり、主な例はスイスやシンガポールである。 これらのクオリティ国家は、魅力的な国をつくり・投資を呼び込むことで、人・物・金・情報・企業を集める。自国の力だけで成長するのではなく、他者のリソースを使っての繁栄を目指す。 そのため、人材が来たいと思う国・人々が生活しやすい国・投資/資産家が魅力を感じる国をつくらなければならない。規制撤廃し・市場を開放する等、他者を呼び込むために様々な意思決定をスピード感を持って実行していく必要がある。 しかし、今の日本は1億2800万人もいる大国であるので、スピーディに意思決定を行うのは難しい。だが、道州制を導入し、日本を道州に分けることができれば、それぞれの道州を世界の他のクオリティ国家と同規模にすることができる。中央集権をやめ、道州制を導入し、各洲が自分たちの魅力を最大化するように動けば、日本は衰退フェーズから抜け出すことができる。

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2013/02/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 国家繁栄のための道筋は、人口を多く抱える「ボリューム国家」と人口は少なくとも付加価値で稼ぐ「クオリティ国家」に分かれる。ボリューム国家には、中国、アメリカ、インドなど、クオリティ国家には、シンガポール、デンマーク、スイスなどが含まれる。  日本がクオリティ国家になっていくには人口が多すぎるのではないか、という指摘には、  道州制を導入し、それぞれが「クオリティ国家を目指す」という道を提案している。  いずれにしてもキーは教育、と。 

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2013/01/30

道州制を提言する大前氏。私の個人的な意見は「大賛成」。しかし国や利権がらみでがんじがらめにされないようにしなければ何の意味もない。そう、今の日本はそのがんじがらめで進化出来ないシステムが出来上がってしまっている。 道州制で出来る地方の首長はなんと「大統領」。日本の総理大臣は政党の...

道州制を提言する大前氏。私の個人的な意見は「大賛成」。しかし国や利権がらみでがんじがらめにされないようにしなければ何の意味もない。そう、今の日本はそのがんじがらめで進化出来ないシステムが出来上がってしまっている。 道州制で出来る地方の首長はなんと「大統領」。日本の総理大臣は政党の長だからころころ変わるが、大統領は任期制。だからじっくりと改革が出来る。 スイスやシンガポールをモデルとした小さい規模を原則としたイノベーティブな取り組みをする「クオリティ国家」は日本でも導入可能だ。 個人的には出身の東北を応援して変えて行きたい。世界にない、自然と一体となった新しい国家。エネルギーの少ないグリーンな。 大前氏は北海道と九州をケースにして期待をかける。私は東北です。 実現するためには大胆な規制緩和。今の日本の総理大臣が言っている「金融だけの緩和」は手ぬるいと思う。 規制緩和をし、ニッチな市場でブランドを確立し、語学教育に重点投資する。特徴のある国づくりが世界からリソースを呼び込む。今のクオリティー国家の海外比率はなんと95%だ。ネスレは96%なのに世界のソニーは60%弱。 最後に「維新の会」のネーミングを了承した平成維新の会のリーダー大前氏は、石原氏と組んで国レベルに拡大してしまった橋下氏に忸怩たる思いを感じている。彼には大阪を中心とした道州制の首長として期待をしていたのに。

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2013/01/27

成長している豊かな国の事例を、日本の現状に落とし込んでこれからの日本の採るべき国策の提言がなされている。説得力があるとともに、現状の日本の中途半端な状況を再認識できた。国の施策がすぐに変わる訳ではないので、個人としてまずは勉強し、付加価値を高めていくよう、また子供への教育なども考...

成長している豊かな国の事例を、日本の現状に落とし込んでこれからの日本の採るべき国策の提言がなされている。説得力があるとともに、現状の日本の中途半端な状況を再認識できた。国の施策がすぐに変わる訳ではないので、個人としてまずは勉強し、付加価値を高めていくよう、また子供への教育なども考えて行きたい。

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2013/01/25

市場規模が中途半端にあり内需だけでもしばらくは何とかなってしまう日本の限界を冷静に観察。改革とは言ってみるものの何を決めるにも賛否両論出ていつまでもまとまらず、まとまっても切れ味無いものとなってしまう、スピード感に欠ける中途半端な日本。これを道州制で分解して適正サイズ化し各道州が...

市場規模が中途半端にあり内需だけでもしばらくは何とかなってしまう日本の限界を冷静に観察。改革とは言ってみるものの何を決めるにも賛否両論出ていつまでもまとまらず、まとまっても切れ味無いものとなってしまう、スピード感に欠ける中途半端な日本。これを道州制で分解して適正サイズ化し各道州が魅力を競い合い世界のヒト・モノ・カネを誘引するクオリティ国家を目指せ、それしか生き残る道はない、というもの。 現況成功しているモデルとして、スイス・シンガポールを始め、デンマーク・フィンランド・スウェーデン・韓国・台湾など、一部反面教師事例も含め紹介、モデル形成・実行のための下情報・選択肢の披露と<進むべき道>の大前案もあり参考になる。 自分では動く年齢ではないとの判断?なのか、(国政進出以外の)橋本大阪市長の評価が高い。先行事例として大阪都・関西道が形成されていくことを大いに期待している様子。総選挙後、自民党復活の今、その道筋が見えてくるのかどうか。 あとは、改革の過程で零れ落ちるであろう人材へ、セーフティネット・再教育の制度を整えることも忘れずに。 『ナリワイをつくる』が「非バトルタイプ向け」なのに対し、ばりばりのバトルタイプ向け?の国家戦略指南書とも言えるか。

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