アマルフィ の商品レビュー
外交官黒田康作、外交官シリーズ第一弾。 母親とともに観光に来ていた日本の少女が誘拐される。 まさに息をもつかせぬ展開。世界を舞台にして、外交官黒田康作が活躍する。
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2020.02.27読了 さすが真保先生。おもしろかったです。 ただ黒田がかっこつけすぎかっこよさすぎでうざかったです(笑) 確か映画かドラマで織田裕二が主演でしたよね? もう織田裕二の顔がめっちゃちらついてイラッとしました
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日伊共同開発事業の調印式でローマ入りする外務大臣を警護せよ。特命を受けた外交官・黒田康作が在イタリア日本大使館に着任早々、大使館に火炎瓶が投げ込まれた。そんな折、母親と観光に訪れた日本人の少女が誘拐され、黒田は母親とともにアマルフィへ向かう。周到に計画を遂行する犯人の真の狙いとは...
日伊共同開発事業の調印式でローマ入りする外務大臣を警護せよ。特命を受けた外交官・黒田康作が在イタリア日本大使館に着任早々、大使館に火炎瓶が投げ込まれた。そんな折、母親と観光に訪れた日本人の少女が誘拐され、黒田は母親とともにアマルフィへ向かう。周到に計画を遂行する犯人の真の狙いとは?-。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スピード感あって、長めだけどぐいぐい読ませる。面白かった〜。 欲を言えば、日本人のチェチェンについての無関心さが動機の一つというのであれば、もうちょっと読んでてチェチェンについて詳しくなったり、興味掻き立てるようなくだりがあったら良かったかな…と。(自分で勉強せえや、ですな(^_^;))
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なかなか楽しめたし、さくっと読めた。 最初が犯人の心情から入っているのも、面白い。 お互いの頭脳戦みたいのが、どっちが勝つかー?とハラハラさせられた。 ただの誘拐ものなだけでなく、別の問題もテーマとしてあったのかと思った。
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映画を観てストーリーとイタリアの風景がとても好きになり、原作を読んでみたくなり購入。 少しずつ映画とは異なるけど、とても面白かったです。 サスペンスやホラーが苦手なのですが、怖すぎずにストーリーを楽しめる点とテンポがあって読みやすかったです。
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"偉そうに"言うなれば、限りなく「可もなく不可もない」に近い感想。大当たりでなければ大外れでもありません。 海外の街歩きが好きな人や「外務省」「外交官」に興味がある人は楽しめます。(私です。) 肝心の内容ですが「ほんまにこんなうまくいくんかいな」感がなんか否な...
"偉そうに"言うなれば、限りなく「可もなく不可もない」に近い感想。大当たりでなければ大外れでもありません。 海外の街歩きが好きな人や「外務省」「外交官」に興味がある人は楽しめます。(私です。) 肝心の内容ですが「ほんまにこんなうまくいくんかいな」感がなんか否ないものの、そのためにすごく練られているのでまあ面白いです。 続篇も読みたいけど、この本を含めて古本屋で全然見かけないのはなんで?笑
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今さらながら、黒田康作は後悔の舌打ちを繰り返した。どうしてサングラスを忘れてきたのか。現地の気候を頭にたたき込んでおくのは、この仕事の基本だった。 歳のころは、まだ二十代半ば。これから就職試験の面接でも受けに行くようなリクルートスーツを、一分の隙もなく着込んでいた。 黒田...
今さらながら、黒田康作は後悔の舌打ちを繰り返した。どうしてサングラスを忘れてきたのか。現地の気候を頭にたたき込んでおくのは、この仕事の基本だった。 歳のころは、まだ二十代半ば。これから就職試験の面接でも受けに行くようなリクルートスーツを、一分の隙もなく着込んでいた。 黒田は苦笑を噛み殺した。野暮ったさを絵に描いたようなスタイルを恥じない日本人女性は、書類を手に辺りをやたらと見回している。 短くそろえた髪型のせいもあって、まだ学生にしか見えない。 総務の責任者は、黒田より五つも下の、まだ三十四歳。さりげなく、外務省トップとかつて仕事をともにしたとの経験を、あえて口にしてきた。 これで、部屋中の視線がすべて黒田に集まってくれた。 「いいかな、諸君。大臣が立ち寄る予定の施設は、すでに本省からファクシミリで送られてきている。その平面図に周辺の地図。地図は縮尺比の大きなものから小さなものまで、あらゆるサイズが必要になる。さらには、所管する行政官庁の職員名簿。そうそう、施設に出入りする業者のリストもあれば、万全だ。すべてそろえて、今村領事に提出すること。手分けしてかかってくれ。すぐにだ」 聖人ニコラウスの祝日である十二月六日にオランダ系清教徒がプレゼントを贈り合ったものなのに、いつしかイエスの誕生日の行事として世界へ広まっていた。 キリスト教徒は、こういう資本主義と結託した布教行事が、実に上手い。年の瀬にプレゼントを贈り合うことで、キリスト教徒でもない世界中の子供たちが、いつしか十二月二十五日を聖なる日だと信じ込むようになっているのだから。 黒田は申請書の一点をペンの先でつつき、谷本の表情を見守った。 「あ、いえー」 それですぐに抜群の言い訳を思いついたなら、充分に外務省の伏魔殿の中を渡り合っていける。 が、やはり彼は「坊ちゃん」だった。 「そう。仕事は探せば、いくらでもある。万全だとの思い込みが慢心を生む。俺はまあ不安で仕方ないよ」 谷本の肩をたたいてから、黒田は席を立った。 「当時の交友関係を押さえておくべきかと思いまして。急に昔の知人と会いたいと言われたのでは事ですから」 疑問が氷解したと見えて、西野が尖った顎を引いて黒田を見返した。 「そこまで調べ上げておくのか」 SOSが発信された先は、ポポロ広場のすぐ側に建つホテル・パルテノンだった。四つ星に輝く伝統あるホテルで、日本大使館からは直線距離にして二キロもない。 明らかな身代金の要求-。 黒田は一度深く息を吸い、動悸を抑え込んだ。今は誘拐された娘の母親が、目の前にいる。対応する外交官が慌てふためいていたのでは、彼女をさらに動揺させてしまう。 十時十五分、テルミニ駅発のナポリ行きのユーロスターの予約券だった。 ナポリの南、五十キロほどの海岸にある高級リゾート地として知られた街だ。十世紀ごろに繁栄したイタリア最古の海洋都市国家があったことでも知られ、付近の沿岸地域をふくめて世界遺産の指定も受けている。 ナポリ中央駅には定刻どおり十一時五十分に到着した。改札を抜けると、構内の表示板を確認してレンタカー屋のカウンターへ急いだ。 「警察を引き連れていないか、確かめさせてもらう。徒歩でサン・ビアージョ教会へ五分で行け。急げよ」 娘を誘拐され、しかも犯人からの電話が途切れた中、これほどまでに仕事を続けられるはずがなかった。この懸命さは、娘の誘拐に関係している、そう思えた。 彼女はインターネットを利用して何かを調べているのだ。 「あなたの睨んだとおりでした。このホテル・パルテノンだけでなく、ユーロスターを運行するイタリア鉄道、それに犯人が指定したアマルフィのホテル・グエッラ。すべて同じ警備会社の監視カメラが設置されていた」 ミネルヴァ・セキュリティのイタリア本社は、ローマ中心部より南へ約10キロほどになるEUR地区にビルを構えていた。 EURとは、ローマ万国博覧会の略だった。かつてムッソリーニがローマで博覧会を開くために開発を進めた新都心を意味する。
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映画やドラマは見てないが、緊張感があっておもしろく、途中からは一気に読んだ。 誘拐事件がどう解決していくのか楽しみながら読んだが、思わぬ展開になって面食らった。 一回読んだだけでは理解できないとこが何度か出てきて、頭がけっこう疲れた(笑)。 考えさせられる話でもあった。 ただ...
映画やドラマは見てないが、緊張感があっておもしろく、途中からは一気に読んだ。 誘拐事件がどう解決していくのか楽しみながら読んだが、思わぬ展開になって面食らった。 一回読んだだけでは理解できないとこが何度か出てきて、頭がけっこう疲れた(笑)。 考えさせられる話でもあった。 ただ、黒田のイメージがわかない。 あと犯人の気持ちは理解できるが、それでここまでやるかな?と思ってしまった。 全体的に人物描写がうすいかなと思う。
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図書館でなんとなく手にとって読んでみた。真保さんの2作品目だがどちらもテンポ良く読めて嬉しい。 織田裕二主演の映画の為の小説と言う前情報が頭に入ってしまって、読む際に、個人的なキャストを想像出来なかったのが残念ですが、話自体はいろんな伏線があり面白かった。
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