自選谷川俊太郎詩集 の商品レビュー
1度読んだだけではない理解しきれないものが多かった。 けれど、読むのが止まらなかった。 繰り返し読んで意味をつかめる詩を増やしていきたい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本の現代の詩人で、一番有名な方(たぶん)の自選の選集だけあって、言葉の宝石箱のようなすばらしい詩集でした。(こんな使い古された表現しかできないのが、もどかしいです) もう、おなかがいっぱいで、たいへんでした。 全部読んでしまうのが、とてももったいなかったです。 特に気に入った詩に、付箋をつけていったら、付箋でいっぱいになってしまったので、その中から、かなり減らして、今の私が好きな詩だけを数編だけ選びました。 私の感想なんて、とてもつけられないほど、すばらしい詩ばかりでした。 好きだったもの。 「悲しみは」 「くりかえす」 「ほほえみの意味」 「そっとうた」 「あなた」 「陽炎」 「ぱん」 「足し算と引き算」 「十二月」 「願い」 「できたら」 次に読み返すときは、また違うものがよいと思うかもしれませんが。 巻末の山田馨さんの解説も、谷川さんの私生活などが、垣間見られて、興味深い内容でした。
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心に残った詩は、只。 お金のかかるものと、ただで手に入るものを列挙しています。 ただで手に入れられるものこそ、本当に大事にしたいと思いました。真の愛。本当の友人。深い思想。 ただだけれど、手にするのはとても難しいと思っています。 最後のことば「のはずだけど」に作者の思いが読み取...
心に残った詩は、只。 お金のかかるものと、ただで手に入るものを列挙しています。 ただで手に入れられるものこそ、本当に大事にしたいと思いました。真の愛。本当の友人。深い思想。 ただだけれど、手にするのはとても難しいと思っています。 最後のことば「のはずだけど」に作者の思いが読み取れました。
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心の詩D、が印象に残りました。 「私は心の手で触れることができる 魂のマチエールを求める」 マチエールは仏語でmatière, 材質や質感のことなのですが、詩作には直接魂が震えるような体験が必要, ということなのでしょうか。 それはおそらく特別な体験ということではなく、詩人...
心の詩D、が印象に残りました。 「私は心の手で触れることができる 魂のマチエールを求める」 マチエールは仏語でmatière, 材質や質感のことなのですが、詩作には直接魂が震えるような体験が必要, ということなのでしょうか。 それはおそらく特別な体験ということではなく、詩人の感じ方、自身の心の膜を通して見たときの世界の在り方、ということなのかもしれません。
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『二十億光年の孤独』◆『十八歳』◆『六十二のソネット』◆『62のソネット+36』◆『愛について』◆『絵本』◆『あなたに』◆『21』◆『落首九十九』◆『谷川俊太郎詩集』◆『谷川俊太郎詩集』◆『旅』◆『谷川俊太郎詩集』◆『谷川俊太郎詩集』◆『うつむく青年』◆『谷川俊太郎詩集』◆『こと...
『二十億光年の孤独』◆『十八歳』◆『六十二のソネット』◆『62のソネット+36』◆『愛について』◆『絵本』◆『あなたに』◆『21』◆『落首九十九』◆『谷川俊太郎詩集』◆『谷川俊太郎詩集』◆『旅』◆『谷川俊太郎詩集』◆『谷川俊太郎詩集』◆『うつむく青年』◆『谷川俊太郎詩集』◆『ことばあそびうた』 著者:谷川俊太郎(1931-) 解説:山田馨
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谷川俊太郎さんの詩は読んできたが、実を言うともう一つの感があった。「自選」ということで、期待を込めて手にしたこの本。今回、この本を読んで初めて、谷川さんを「感じ」た。 30篇ほど気に入ったのがあったが、長いものは避けて、短いものだけをアップ。 〈詩集から〉 なんにもいらない ...
谷川俊太郎さんの詩は読んできたが、実を言うともう一つの感があった。「自選」ということで、期待を込めて手にしたこの本。今回、この本を読んで初めて、谷川さんを「感じ」た。 30篇ほど気に入ったのがあったが、長いものは避けて、短いものだけをアップ。 〈詩集から〉 なんにもいらない ばあさま なんにもいらない ばあさまがいた いえはいらぬと ちかどうぐらし きものはいらぬと ふゆでもはだか かねもいらぬと まんびきばかり じぶんもいらぬと あっさりしんで しぬのもいらぬと またいきかえる にじ わたしは めをつむる なのに あめのおとがする わたしは みみをふさぐ なのに ばらがにおう わたしはいきをとめる なのに ときはすぎてゆく わたしはじっとうごかない なのに ちきゅうはまわってる わたしが いなくなっても もうひとりのこが あそんでる わたしが いなくなっても きっとそらににじがたつ ごちそうさま おとうさんをたべちゃった はなのさきっちょ こりこりかじって めんたまを つるってすって ほっぺも むしゃむしゃたべて あしのほねは ごりごりかんで おとうさんおいしかったよ おとうさんあした わたしのうんちになるの うれしい? ひこうき ひこうきの つばさ ナイフみたいだ ごめんね そら いたいだろう でも がまんして おとさないで あかちゃんも のっているから おばあちゃんとひろこ しんだらもうどこにもいかない いつもひろこのそばにいるよ と おばあちゃんがいいました しんだらもうこしもいたくないし めだっていまよりよくみえる やめてよえんぎでもない と おかあさんがいいました こどもがこわがりますよ と おとうさんがいいました でもわたしはこわくはありません わたしはおばあちゃんがだいすき そらやくもやおひさまとおなじくらい おばあちゃん てんごくにいかないで しんでもこのうちにいて ときどきわたしのゆめにでてきて おっけーとおばあちゃんはいいました そしてわたしとゆびきりしました きょうはすごくいいてんき とおくにうみがきらきらかがやいて わたしはおばあちゃんがだいすき
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わからない。良さがわからない。一回閉じて、もう一回閉じて、2回開いてちゃんと読んでみるも、わからない。
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「どんなおおきなおとも しずけさをこわすことはできない どんなおおきなおとも しずけさのなかでなりひびく」
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谷川俊太郎さんの詩は日常の景色を特別な素晴らしいものに変えて、わたしを退屈という監獄から解放してくれました。
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