ちいさいひと 青葉児童相談所物語(4) の商品レビュー
小さい頃に誘拐され虐待された鈴屋什造と言う漫画の中の登場人物がその精神世界で如何にその虐待の過去・トラウマに対峙し、人間として産声を上げるに至り、現在「喰種捜査官」として「職務を遂行する」青年に至ったのか、その内面の変化を知りたくて「虐待」をテーマにした漫画を読んでいる。本作の巻...
小さい頃に誘拐され虐待された鈴屋什造と言う漫画の中の登場人物がその精神世界で如何にその虐待の過去・トラウマに対峙し、人間として産声を上げるに至り、現在「喰種捜査官」として「職務を遂行する」青年に至ったのか、その内面の変化を知りたくて「虐待」をテーマにした漫画を読んでいる。本作の巻末に原案者が書いた一文が什造の内面を具体的に表していた。 『(略)自己が生き抜くために、‟辛かった”と認識するのではなく、なかったことにしたり、それが自分のために必要な行為だったと捉えている為だという。』 虐待を受けた者が虐待の連鎖を行ってしまうのは3割ほどと書かれている。では、虐待を受けながらも自身の子や他者に虐待を行わずに生きていける人には何が起こったのだろうか。 『たったひとりでもいい。勉強でなくてもいい。誰かに褒められる、肯定されると言う経験が、子供を真っ直ぐに歩ませ、そして‟負の連鎖”を断ち切る力となる。』 什造にとって篠原がそうであったように。
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子どもを虐待から救うため、命をかける人がいる。最後の蓮君との別れのところでは、泣いてしまった(T-T)。
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