冬の本 の商品レビュー
テーマが絞られていて、さらに見開き完結という読みやすさは84人のエッセイを読むのにはとても良かった。 それぞれの冬の表現が面白かった。私がいいなとフレーズを登録したのは、 青山南さん 淺野拓夫さん 角田光代さん 鈴木理策さん 能町みね子さん 服部文祥さん 前野健太さん 又吉直樹さ...
テーマが絞られていて、さらに見開き完結という読みやすさは84人のエッセイを読むのにはとても良かった。 それぞれの冬の表現が面白かった。私がいいなとフレーズを登録したのは、 青山南さん 淺野拓夫さん 角田光代さん 鈴木理策さん 能町みね子さん 服部文祥さん 前野健太さん 又吉直樹さん 山下賢二さん 吉田篤弘さん 特に又吉直樹さんの話の切り口と終盤の冬の表現はとても綺麗だった。 自分も冬の本についてのエッセイを書いてみたくなったし、読書家のみなさんの冬の本も知りたくなった。
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冬にまつわる本について、読んでいるだけでそれぞれに冬の捉え方があり、冬に関連した思い出があるのだと実感した。新しい出会いを求めて、読むことが出来て良かった。
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夏葉社の島田さんの本を読み、夏葉社さんの本を読みたくなり、何年も気になりつつ買っていなかった『冬の本』。 この気分の時に、そして冬の今読まなくちゃと、一気に読み終えた。 自分が選ぶとしたら、どの本を選ぼうかなと思いながら。
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周囲はクリスマスですね。私は"クルシミマス"ですが、なにか?笑 ただ、今年もブックサンタに協力しました。それと、心で祈ります"能登の方々へ平穏を" 本書は、夏葉社さんの刊行、和田誠さんの装幀、お手頃サイズ、84人の著者、『冬の本』のタイ...
周囲はクリスマスですね。私は"クルシミマス"ですが、なにか?笑 ただ、今年もブックサンタに協力しました。それと、心で祈ります"能登の方々へ平穏を" 本書は、夏葉社さんの刊行、和田誠さんの装幀、お手頃サイズ、84人の著者、『冬の本』のタイトル…思わず手にしました。12年ぶりの重版だそう。 作家に限らず、多彩な顔ぶれの方たちの「冬」と「一冊の本」にまつわるエッセイが凝縮された一冊です。一人分の一編が見開き2ページ完結で読みやすく、いつでもどこからでも読めます。 冬に読んだ、冬に思い出す、冬に出会った等々、まるで冬のような84篇なので、今の季節にピッタリですしプレゼントにもいいかもしれません。 次々と多くの方の文章に触れるので、少し頭の切り替えが難しく、一気に読むよりは少しずつ…が似合うでしょう。自分の冬の情景イメージや体感として持っている厳しい寒さなど、過去の記憶と重ねながら味わいました。 文字数の制約があり、2ページで冬や本のエピソードに深みを持たせるのはなかなか困難でしょう。それでも、お気に入りとなりそうな、心に残るいい話とも出会えました。 巻末に各編で紹介された本が一覧で載っており、探すには便利で親切ですね。個性あふれ、いろいろな形の冬が散りばめられていました。
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温かい飲み物をお供に寝る前に少しずつ。本を開くたびに、とっておきのおやつをちびちびと楽しむような、とびきり贅沢な気持ちになった。 私の「冬の本」は岩波少年文庫の作品。冬が来ると岩波少年文庫から一冊手に取りたくなる。子供の頃サンタさんからプレゼントしてもらっていたからかな。
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今年はいつの間にか冬がきていた、という感覚でいる。11月頭くらいに少し寒くなってきて、秋短くそろそろ冬かな?と思っていたら、また暖かくなった。11月末になって夜が寒くなり、昼間はランニングでもしないとじっとしていると寒い。10分も漕げばどうということもないけれど、自転車の乗り始め...
今年はいつの間にか冬がきていた、という感覚でいる。11月頭くらいに少し寒くなってきて、秋短くそろそろ冬かな?と思っていたら、また暖かくなった。11月末になって夜が寒くなり、昼間はランニングでもしないとじっとしていると寒い。10分も漕げばどうということもないけれど、自転車の乗り始めも寒い季節になったなと思う。 9月末や10月に入ったあたりから、来年の手帳が本屋で売られ始める。そうすると、年の瀬や冬が近いのだなと毎年認識しているように思う。「今朝は今シーズン一の冷え込みでした」とテレビから聞こえてくる。湿気寒、風冷え、底冷え、、という寒さを表す言葉も解説されている。 84人のそれぞれの「冬」が次々に描かれていて、30数回も経験しているはずなのに、まだ知らない冬がまだたくさんあるな。 「冬の空に広がる銀河系」 「雪道をただ歩く人の姿」 「銀閣寺参道に建つ古い町屋の離れで、木造家屋だったためストーブの使用が禁じられた」 「冬の日射しは夏より尖っていて、木々や家々の輪郭をくっきりと光らせる」 「冬の夜空を来る日も来る日も、望遠鏡で観測しつづけるほどの情熱」 「生木だからとてもいい匂いがするクリスマスツリーと、思い浮かぶ門松の匂い」 「死も生もゴミも食べ物も、ぜんぶ平たく捉える感じ」 「街が膨張して、どこにも辿り着けないような焦燥」 「夏のように淡くない。およそ厳しく容赦がない」 ムーミン谷の物語では、冬になるとひとり旅に出るスナフキン、冬眠するムーミントロールなどのために部隊がほとんど夏になっているという話を初めて知った。数少ない冬の話で、夏にはいない変な奴らが活動しているという場面があるらしい。不気味だが、それはそれで知らない世界の一面を垣間見るという経験ができるのも悪くないのだな。 ちょうど寒くなってきた季節だからこそ、もっとしっかりと冬を味わっていきたい。
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ページを急いでめくりたくなる本も好きだけど、同じ文を何度も何度も時間をかけて読むのも良いことだなあと思った
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冬を書いた本、冬に読んだ本、冬に書かれた本。冬を内包した本の記憶。84人の執筆者が見開きぴったり2ページ分のエッセイを寄せたアンソロジー。 この本を読んで自分にとっての「冬の本」はなんだろう、と考えずにいられる人はいないだろう。私ならまずは、ここ数年冬が来るたび読み返している...
冬を書いた本、冬に読んだ本、冬に書かれた本。冬を内包した本の記憶。84人の執筆者が見開きぴったり2ページ分のエッセイを寄せたアンソロジー。 この本を読んで自分にとっての「冬の本」はなんだろう、と考えずにいられる人はいないだろう。私ならまずは、ここ数年冬が来るたび読み返している山尾悠子の『ラピスラズリ』を思い浮かべる。冬眠する長命者一族とそれに仕える者たちの物語。それからスティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』の語り手ジェフリーがエドウィンの誕生月を「グリーンとブルーの八月」と呼び、自分の誕生月を「(二月は灰色の月だ)」と表現していたこととか。 冬の空気が鮮明に思いだされるのはパトリシア・ハイスミスの『キャロル』だ。この物語は運命の人の名前を示すように、クリスマスシーズンのニューヨークの百貨店から始まる。とりわけ印象深いのは、初めて家へ向かうドライブ中、キャロルが差しだす魔法瓶に入ったカフェオレと、体調不良になったテレーズのために作ってくれたホットミルクだ。 ミルクはとても熱くてすぐには唇をつけられなかった。少しなめると、肉体のさまざまな味が混然一体になって口のなかに広がった。骨と血の味がする。温かい肉のような、髪のような味。粉乳のように味気なく、それでいて成長する胎児のように生命力に満ちている。どこまでも熱く、カップの底のほうまで熱い液体をテレーズは飲み下した。おとぎ話に出てくる、人を変身させてしまう薬を口にするように。騎士が死をもたらすとわかっている盃を疑念も抱かずに飲み干すように。 (柿沼瑛子訳 河出文庫 p.93-94) 真冬の屋外に晒した体のなかを温かい飲み物がゆっくりと降っていく、あの感覚。夏に冷えたものを飲むのには喉からむしろ脳へ駆け上がっていくような覚醒の快感があるが、冬に温かいものを飲むということは熱を通して血液の巡りを感じ、自分が生き物だと実感する行為だと思う。身体という長い廊下を練り歩いて、並んでいる燭台にひとつひとつ火を灯していくような、あの感じ。それが恋する人から渡された飲み物なら、誓約の血のようにも甘美な毒のようにも感じられる。 全くの季節外れだけれど、夏の気配が近づきながらも日が暮れればまだ涼しいと言えるこの季節に冬を思うのは乙だった。大竹昭子の「さびしいお話にはさびしさゆえに引き込まれるような陶酔がある」という一文が、〈冬の本〉の理想を言い表していると思う。
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ただ単に本の紹介するのではなく、本が好きな人が冬の本にまつわるエピソードを語るといった感じの文章が多くて素敵だなあと思った。 毎冬、一冊読む本を直感で開いたページから決めたりしてみると楽しそう。
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編集代表は、古本関係のライターさん 手作りのようなテイストの本です エライ先生に依頼した原稿じゃなくて知人友人が集まって作ったような 有名どころの作家さんもミュージシャンも実はさりげなく寄稿 表紙は和田誠さん(^^) 見開きで終わるエッセイは気負いなく読めていい感じ 自分の分...
編集代表は、古本関係のライターさん 手作りのようなテイストの本です エライ先生に依頼した原稿じゃなくて知人友人が集まって作ったような 有名どころの作家さんもミュージシャンも実はさりげなく寄稿 表紙は和田誠さん(^^) 見開きで終わるエッセイは気負いなく読めていい感じ 自分の分かる本や作家さんのところは思いを共有できる感じで楽しく読めます バムケロやローラとかね ムーミン谷の冬も読んでみようかな もうちょっと早い季節に読めばよかったかな この辺りはもう春の気配
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