1,800円以上の注文で送料無料

ほかならぬ人へ の商品レビュー

3.5

194件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    69

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2024/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

白石一文好きだなって改めて思う。自分が美しいと思う考え方ではないけど、この人が書くと綺麗だと感じる。 特に前編の方が好き。運命の人って言い換えがこんなに綺麗になるのが良いかもって思う。

Posted byブクログ

2024/05/08

本当に出逢えてよかった。 ベストの相手を見つけられることは宝探しのようなんだ。納得。 「たからさ、人間の人生は、死ぬ前最後の1日でもいいから、そういうベストを見つけられたら成功なんだよ。言ってみれば宝探しとおんなじなんだ。」 今の自分に言われているようで、共感するたびになんとも言...

本当に出逢えてよかった。 ベストの相手を見つけられることは宝探しのようなんだ。納得。 「たからさ、人間の人生は、死ぬ前最後の1日でもいいから、そういうベストを見つけられたら成功なんだよ。言ってみれば宝探しとおんなじなんだ。」 今の自分に言われているようで、共感するたびになんとも言えない感情が押し寄せてきた。

Posted byブクログ

2024/02/09

一つ目の話は途中からしんどくて何度か読めなくなりました。久小説読んでて久々にこんな涙流したー。心にずしんと響いてくるものがたくさんつまってます。

Posted byブクログ

2024/02/07

初読みの作家さん。 「ほかならぬ人」と「かけがえのない人」の2篇の小説。 とても深い。 「自分にとってのベストな他人は誰なのか?」という命題がテーマとなっている。 この人に違いないという証拠とは、何なのか? 考えると途方も無い空間に投げ出されるような、心がざわざわする感覚になり...

初読みの作家さん。 「ほかならぬ人」と「かけがえのない人」の2篇の小説。 とても深い。 「自分にとってのベストな他人は誰なのか?」という命題がテーマとなっている。 この人に違いないという証拠とは、何なのか? 考えると途方も無い空間に投げ出されるような、心がざわざわする感覚になりました。 東海さんや黒木さんが格好良く、恋愛というよりも、人生における真意を突いたセリフの数々にとても共感できました。

Posted byブクログ

2024/02/03

内容自体は特に珍しいものでもないと思う。 ひとが誰かのことをほかならぬ特別なひとだと裏付けるものは何なのか、それは定量的なものではないのかも。 好きな人の香りや匂いは、その香り自体は実は何の意味も無い情報でしかなく、好きな人そのひとに依存しているんだろうなと思う。

Posted byブクログ

2024/01/12

かなり読み進めた後に「あれ?この本前に読んだことあるような……?」と思わせる本がある。 それが、これだった。あるシーンだけ記憶に残っていた。正直に言うと、全体の印象はちと薄い。だけど、記憶に残るシーンを描けるのはすごいと思う。

Posted byブクログ

2024/01/07

白石さんの最新作「かさなりあう人へ」を読んで、もう少し深くこのテーマを読んでみたいを思い借りてみたが、小説の面白さ云々というより、この手の登場人物にうんざりする。どうにも引きずりまくった登場人物しか出てこず、この世はこんな話ばかりを求めているのか?と疑問に感じる。 イヤミスという...

白石さんの最新作「かさなりあう人へ」を読んで、もう少し深くこのテーマを読んでみたいを思い借りてみたが、小説の面白さ云々というより、この手の登場人物にうんざりする。どうにも引きずりまくった登場人物しか出てこず、この世はこんな話ばかりを求めているのか?と疑問に感じる。 イヤミスという言葉が作られているが、ミステリーばかりではない、日常の物語程鬱蒼とした物語ばかりじゃんと思えてしまう。2部形式で男主人公物語と女主人公物語とあったが、どっちも冴えない主人公過ぎてもうおなか一杯。 白石さんは人物の設定と細かな描写は卓逸だと思うけど、話がどろーんとしたものが多い。 みんながみんな、悩みを抱えているもののそんな鬱々とはしてないよ?

Posted byブクログ

2023/10/12

白石 一文は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞。 親子で直木賞だけあって、文体は素晴らしく、読み応えがあり、展開も早く、吸い込まれそうに読み応えある。 NHKのドラマ「一億円のさようなら」の原作者。 ...

白石 一文は、日本の小説家。父は直木賞作家の白石一郎。双子の弟は小説家の白石文郎。2010年「ほかならぬ人へ」で直木賞を受賞。 親子で直木賞だけあって、文体は素晴らしく、読み応えがあり、展開も早く、吸い込まれそうに読み応えある。 NHKのドラマ「一億円のさようなら」の原作者。 1.「ほかならぬ」とはどういう意味ですか? ほかの人ではない。 まさにその人である。 特別な関係にある。 ほかならぬ。) 「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴”に気づき、徐々に惹かれていく…。様々な愛のかたちとその本質を描いて第一四二回直木賞を受賞した、もっとも純粋な恋愛小説。 2. 「かけがえのない人」というのはこの上なく大切な人ってことですね。

Posted byブクログ

2023/08/26

人間関係の複雑さと迷い 男と女、恋と愛、結婚と離婚、そして死別など人生にはそれぞれの出会いの選択と別れの選択がある。結婚相手となれば悩まない訳がない、だが「本当にこの人で良いだろうか」は自分自身が決めるしかない。他人の一言や、一時的で気休め的な判断は後々後悔する事は間違いない、だ...

人間関係の複雑さと迷い 男と女、恋と愛、結婚と離婚、そして死別など人生にはそれぞれの出会いの選択と別れの選択がある。結婚相手となれば悩まない訳がない、だが「本当にこの人で良いだろうか」は自分自身が決めるしかない。他人の一言や、一時的で気休め的な判断は後々後悔する事は間違いない、だが、それがベストだと誰も言えないのだ。「一大決心」は全て自分が決めることで自分が全て招いていることを忘れてはならない。

Posted byブクログ

2023/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞受賞作。 2編の短編が収録されています。 ・ほかならぬ人へ ・かけがえのない人へ ■ほかならぬ人へ 都内の名家に生まれた宇津木明生は、優秀な両親や2人の兄とは違い、凡庸に生まれ育ってしまった。そのコンプレックスから、就職を機会に家を出て一人暮らし。仕事の接待で行ったキャバクラのなずなと結婚。もちろん、両親や親族には反対され、ほぼ縁を切った状態。 ある時、なずなが昔の彼氏とよりを戻し、すったもんだの末離婚に。 両親が決めた許嫁の死や、離婚騒動を相談していた、上司の東海の存在に気付く。 「ほかならぬ人」…赤い糸のような…結ばれるべくして結ばれる人が、いるのかな。そんな、淡い思いを彷彿させられる物語。 ■かけがえのない人へ 母が、優秀な小児科医で、父は資産家の社長の主人公、みはる。彼女は、東大でのエリート社員と3カ月後に結婚を控えている。 しかし、結婚が決まってから、数年前に不倫していた上司との関係が復活。 みはるが、結婚は誰とでもよくて、とりあえず結婚というキャリアのためにする。と。ちょっとわかるかな。 結婚を前に、黒木との関係を続けて、自分の父が、浮気を重ねていた心情がわかる気がすると。 結婚式の前日、みはるは家を抜けだし、黒木のマンションを訪ねるが…引越した後。 みはるにとって、黒木が、かけがえのない人だったのか…。 何でしょう…色々なことを思い出させる小説です。 小説読了197冊。ブクログ内で。

Posted byブクログ