コンビニたそがれ堂 空の童話 の商品レビュー
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思春期を迎えた娘たちが相変わらず絶賛する「コンビニたそがれ堂」シリーズ。 4作目「空の童話」を迎えてやっと、このシリーズは絵本を手にしなくなった大人のために書かれた、心をふるわせて子ども心を取り戻させてくれる絵本的物語なんだと納得。 2話目の「おやゆび姫」ではコンビニたそがれ堂で「おやゆび姫栽培セット」を買った織子さんが、本当におやゆび姫とくらし始めるお話で、一般常識的には「ありえない話」なんだけど、シリーズ4作目ともなると、「ああ、そういうこともあるかもねと」とすんなりこの不思議ワールドを受け入れてしまえる自分に気づく。 それどころか、親指姫にお洋服を作ってあげたり、ごはんを食べさせてあげたりしている織子さんがうらやましく思えたりもして、温かい目でなりゆきを見守ってしまう。 3話目の「空の童話」では悪の秘密結社に所属する小鳥遊(たかなし)さんに科学が進んだ星からやってきた善き宇宙人スミスさんまで登場するが、そんな突拍子のない設定までもどんとこいと受け入れられてしまう。だって、このシリーズは大人のためのファンタジー小説なんだもの!何でもあり! 老舗の書店の行く末も気になるところだけど、ひとつの滅ぼしきるほどの力を持ついにしえの『生物兵器』も登場して。。。めくるめくファンタジーの世界を堪能できる。
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相変わらずかわいい話ばかり。しかも泣かせる話。この本は「空の童話」という一冊の絵本が関わっている話。親指姫も、斉藤さんや小鳥遊さん、スミスさんもいいですが、お兄さんに追いつけなくて…っていうのが1番好きでした。最後に海馬亭がちらっと出てきて少し嬉しかった(^^)
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4作読むごとに涙が出てしまいました。 悲しい涙ではなく、あたたかな心洗われる涙っていいものですよね。 登場人物がみんな優しい人で、 そんな人達が住む風早の街に住んでみたくなります。 悪の秘密結社や宇宙人が活躍する、 いたずら心も大好きです。 子どもの頃に出会った本によって...
4作読むごとに涙が出てしまいました。 悲しい涙ではなく、あたたかな心洗われる涙っていいものですよね。 登場人物がみんな優しい人で、 そんな人達が住む風早の街に住んでみたくなります。 悪の秘密結社や宇宙人が活躍する、 いたずら心も大好きです。 子どもの頃に出会った本によって、 自分の夢を見つけるって素敵だなぁと感じた物語でした。 作品の中に出てくる「空の童話」がとても面白そうで、 読んでみたくなりました。 「空の童話」は架空の本なので読むことはできませんが、 「モモちゃんとプー」や「トンカチと花将軍」は 実際にある本なので、ぜひ読んでみたいと思います。 「空の童話」の中で語られた言葉が何度か出てきます。 『ほんとうに大切な願い事は、言葉にしなければいけない。 そうでないと叶わない願い事もある』 そうだなぁと思います。 言霊(ことだま)という言葉がありますが、 言葉にすることで、そこに魂が宿るのかもしれませんね。
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「本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂」 優秀な兄に憧れと劣等感を持ちつつも、人気の漫画家として活躍する主人公を書いた「追いつけない」が好きです。
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カフェかもめとたそがれ堂を続けて読んで。 ほっこりするなぁ。 4つのストーリーに共通して「空の童話」という本が出てきます。 子どもの頃に読んだ童話が影響するって その人を形作っていくっていうのがなんかいいなと。 ”追いつけない”のお兄ちゃんが本を抱いて泣くシーンは切ないね。 本を汚されても怒らずガマンしているとこが。 ”空の童話”の斎藤さん。書店員。 町の本屋さんのことを知っていただけに なんだか親近感がわくとこもあったなぁとしみじみ。 p176に風早の街の言い伝えが要約されている笑。 他作品を読んでたら、くすっとなる感じ。
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このシリーズは、日常のなかの非日常って感じだったのに今回は全体的に非日常感が強すぎでちょっと受け入れずらかった。
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空の童話に関わる短篇集。 本に関わる小説が好きなので購入しましたが、シリーズ4作目でした。1作目は児童書ですが、次からは大人向け?のファンタジー小説みたいです。本当に必要なものが必ず売っている不思議なコンビニたそがれ堂。必ずしも「願っている通りになってハッピー」ではないけれど、優...
空の童話に関わる短篇集。 本に関わる小説が好きなので購入しましたが、シリーズ4作目でした。1作目は児童書ですが、次からは大人向け?のファンタジー小説みたいです。本当に必要なものが必ず売っている不思議なコンビニたそがれ堂。必ずしも「願っている通りになってハッピー」ではないけれど、優しい気持ちに包まれます。電車で読む方は涙腺にご注意かも。ついシリーズ探しちゃいました。
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コンビニたそがれ堂シリーズの四作目。 今回は、夏の終わりの『追いつけない』、秋の『おやゆび姫』、クリスマスの頃の『空の童話』、それに、短めのエンディング、『花明かりの夜に』の四話です。 それぞれ、今では絶版になってしまった昔の児童書、『空の童話』によって、今の自分がある人々が出...
コンビニたそがれ堂シリーズの四作目。 今回は、夏の終わりの『追いつけない』、秋の『おやゆび姫』、クリスマスの頃の『空の童話』、それに、短めのエンディング、『花明かりの夜に』の四話です。 それぞれ、今では絶版になってしまった昔の児童書、『空の童話』によって、今の自分がある人々が出てきます。 そして勿論、素敵で優しい、コンビニたそがれ堂の店長さんも。 『追いつけない』は、最初からもう、読むのが辛くて、少しずつしか読み進められませんでした。 きっと幸せになれるに違いない、というのはわかっているんですけれども。 が、やっと読み進めた先では、そんな期待を裏切って、航さんは念願だったある事を成し遂げられません。 ・・・でも!やっぱり、裏切られませんでした。それを成し遂げられていた結果よりも、もっと幸せな終わり方でした。 店長さんの言っていた「一粒で二度おいしい」とは、こういう事だったんですね。 『おやゆび姫』は、本当に、おやゆび姫を育てるお話です。 コンビニたそがれ堂で、謎の栽培キットを買ってしまった織子さんは、よくわからないまま、キットに水をやってみます。 すると、何と、出てきたのはおやゆび姫。 その子の世話をする為に、すさんでいた織子さんは、きちんと生活して、新しい友人も得ます。 読んでいて、何だか少し、漫画の『観用少女』を思い出しました。 『空の童話』では、悪の組織の小鳥遊さんが再登場!彼の意外な一面を知る事が出来て、すっかり好きになってしまいました。 斎藤さんもスミスさんも、在心堂の店長夫妻も、本当に素敵な人ばかり。 いつか、在心堂だけで、新しく一つのシリーズが出来ないかなぁ・・・。
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一冊の童話「空の童話」に纏わる素敵な四つの物語!今回は宇宙人も悪の秘密結社の人も登場(・・;)でも、みんないい人だけどね(^^)♪あぁ他の風早の街のお話も読みたい!!
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普段の日常から、少しだけかけ離れたファンタジー。 心がほっこりしたいときに、いつも手に取ります。 今回は、一冊の童話がキーワードです。 本に対する愛情に溢れた本でした。 私もこの童話のように、目標だったり理想だったりするキャラクターやお話があるなぁ。
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