1,800円以上の注文で送料無料

リア家の人々 の商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/01/19

橋本治は実ははじめて読んだのだけれど、すっごく読みやすくて、おもしろかった。 敗戦後から60年代まで、三人の娘と父親、ごく一般的な家族が、昭和の歴史とともに描かれていて、読みごたえがあった。「公職追放」とかはじめて知った。そういう知らなかった歴史や、あと、大学紛争とかなんとなく知...

橋本治は実ははじめて読んだのだけれど、すっごく読みやすくて、おもしろかった。 敗戦後から60年代まで、三人の娘と父親、ごく一般的な家族が、昭和の歴史とともに描かれていて、読みごたえがあった。「公職追放」とかはじめて知った。そういう知らなかった歴史や、あと、大学紛争とかなんとなく知ってる歴史についてもすごく興味深く読んだ。 年代的には、娘たちがわたしの親世代くらいなんだろうけど、ここで描かれている昭和の家族の感じがなんだかすごくよくわかって。父親との距離とか、親戚との関係とか。今とは家族ってものが全然違うような気もするのだけれど。今の若い人が読んだらどう思うのかなあ。 戦後の家族とはいっても、三丁目のなんとかみたいな古き良き時代みたいなノスタルジーはなく、冷静な視線で淡々と描かれている感じで、読後感はむしろ寂しく暗いような……。 橋本治氏の著作をもっと読みたいと思った。

Posted byブクログ

2013/01/17

戦後の昭和史を通して家族一人一人のモノの感じ方、思惑を丁寧に描いた作品。 昭和は激動の時代だったと思うけど、 その空気をどう感じるかは人それぞれで、 個々人が色々な事を考えながら生活している家族の在り方は今も昔も同じだと思った。

Posted byブクログ