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生きる力 の商品レビュー

3.6

9件のお客様レビュー

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2022/07/19
  • ネタバレ

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 なかにし礼(1938.9.2~2020.12.23)「生きる力 心でがんに克つ」、2012.12発行。「生きる力」とは、森羅万象と交響する意識にほかならない。73歳の時、食道がんになり、手術しないで、抗がん剤~放射線治療~陽子線治療でがんを治癒した経験を紹介した本。心臓が弱いので手術を回避。死は恐くない。だが、理不尽な死は嫌だと。

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2015/01/28
  • ネタバレ

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図書館より。 母に薦めるべきか否か悩むところ。 なかにし礼さんは強いな~。そしてお金持ち(笑)。 ガンを切らずに完治させるのに先進医療を受けられれば皆幸せなのに。

Posted byブクログ

2018/11/25

本人の病名は食道がん、ステージ2、リンパ節にも転移 現在のがんの一般的な対処はたたく(抗がん剤)、切る(手術)、当てる(放射線) 心臓等体の他に問題がある人には厳しい選択 陽子線治療の場合は切らなくても良い 食道がんの場合、患部全体が十五〜二十センチの範囲内にまとまっていない...

本人の病名は食道がん、ステージ2、リンパ節にも転移 現在のがんの一般的な対処はたたく(抗がん剤)、切る(手術)、当てる(放射線) 心臓等体の他に問題がある人には厳しい選択 陽子線治療の場合は切らなくても良い 食道がんの場合、患部全体が十五〜二十センチの範囲内にまとまっていないと陽子線治療はできない 放射線とは広義では粒子線や電磁波や光や陽子線も含む 狭義の放射線は粒子線(アルファ波、ベータ波)や電磁波(ガンマ線、X線) 一般的な放射線治療はX線 狭義では陽子線は異なる X線はエネルギーの波動なので、狙い撃ちが難しく、まわりにも影響が強く、副作用が出やすい 陽子線は粒子で副作用が起きにくい 重粒子は陽子線より大きい粒子なので効果は三倍でも副作用がその分起きやすい 欧米ではがんの治療の五〜六割は放射線治療、切らない手術が一般的 陽子線治療は治療費が約三百万 先進医療特約が有効 陽子線治療は1回の治療時間は30分(そのうち照射は5分、残りはプログラミング) 全部で三十回、週に五日で六週間 本人は併用で抗がん剤治療と免疫療法(保険適用外)を行った

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2013/05/03

満州からの引き上げ、そして自身のボーダーレスな創作活動は常に心臓病との闘いの中にあった。死は身近な友人、そして罹患したがんも身のうちの友なのだ。 それまで読んできた文学(カフカなど)、哲学などが自分を救う。なぜ生きるのか、生きる力がある限り、治療のパターンに組するのではなく、探し...

満州からの引き上げ、そして自身のボーダーレスな創作活動は常に心臓病との闘いの中にあった。死は身近な友人、そして罹患したがんも身のうちの友なのだ。 それまで読んできた文学(カフカなど)、哲学などが自分を救う。なぜ生きるのか、生きる力がある限り、治療のパターンに組するのではなく、探して、生き抜くのだ。再生の歓喜にめぐりあえたことの強さを知る闘病記。

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2013/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

死にたくないとむずかるのは、わがままぽくて見苦しい 長い年月をかけて、医療は進歩しているはずだし、していなければいけないものだと私は思っていた 陽子線治療はX線と比べると健康な肉体にダメージを与える可能性は低い 時代はもうここまできていることを認識すべきだ 終わったのである。がんが完全に消えたのだ。夢か奇跡か、まぎれもなく私はここに生きている 

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2013/03/14

陽子線治療が普遍的にみんなに効くのか興味がある。 でも保険が効かないのがイタい。だから300万円はかかる。 これこそ命も金で買えるってことか。

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2013/03/10

-25/03/10 奇跡の生還への喜びは体験したものにしか分からないのだ。行間にその喜びが埋められている。がんに関するドキュメンタリー話としては、よくできている。

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2013/02/23

学ぶべきは、人の意見に左右されない自分作り。明日は無いと思い、今日を生きる。 でも、作者は好きになれない。

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2013/01/14

生きる力は自分自身の中から汲み出すしかない。生きるということは、経験、知識、感性を統合してわたしという意識を作り続ける作業なのだろう。なかにし礼さんは、癌とわかった時、失われてしまいそうな自己を取り戻すために真っ直ぐに自分自身と向き会うことができた。それまでの生き方がそのまま病気...

生きる力は自分自身の中から汲み出すしかない。生きるということは、経験、知識、感性を統合してわたしという意識を作り続ける作業なのだろう。なかにし礼さんは、癌とわかった時、失われてしまいそうな自己を取り戻すために真っ直ぐに自分自身と向き会うことができた。それまでの生き方がそのまま病気を治癒へ向かわせる力となった。医師のお仕着せ、おざなりの治療法を拒否し、自分自身を救った。誰もがこんなに強く生き抜くことはできないだろう。 医療は、マニュアル化、ガイドライン適応に凝り固まりつつある。正解とされる治療をレシピ通りにすることが医療の常識になっている。なぜか? 一人の医師の乏しい経験、知識だけを持って、患者の治療を行うことが危険だという考えからだ。膨大な情報を整理してマニュアルが作られるので、医師はそれを信じるしかないという状況におかれている。しかし、マニュアルの最大の欠点は、思考停止状態を作り出してしまうことだ。目の前の患者さんとは向き合わず、マニュアルに当てはめたモデルとして処理することしかできなくなっている。 医師の態度からこの危険性を即座に嗅ぎつけたなかにしさんの嗅覚は、満州からの引き揚げの過酷な経験なくしては持ち得なかったと思う。

Posted byブクログ