戦略サファリ 第2版 の商品レビュー
基本的にストーリー立てになってないので、正直読みづらい。 さらに各章は、「スクール」と称して経営戦略の理論を紹介している。 そういう意味で過去語られた数々の経営戦略理論を体系化して、そのそれぞれの特長を解説した内容となっている。 短編集みたいなものだからそれぞれだけを読んでもよい...
基本的にストーリー立てになってないので、正直読みづらい。 さらに各章は、「スクール」と称して経営戦略の理論を紹介している。 そういう意味で過去語られた数々の経営戦略理論を体系化して、そのそれぞれの特長を解説した内容となっている。 短編集みたいなものだからそれぞれだけを読んでもよい訳だ。 とは言え経営戦略とは、そんな単純な答えがない訳である。 そもそも自分たちの企業の状況によって戦略は異なるはずだし、競合の状況や、自分たちの立ち位置によっても戦略は異なる。 さらに市場動向や、顧客の状況、社会情勢によっても戦略はさらに異なり複雑化していく。 つまり企業戦略において「こうすれば必ず勝てる」という方法論を編み出すのは簡単ではないのだ。 当然に一つに絞ることは出来ない訳で、状況に合わせて戦略はダイナミックに変化していく必要がある。 果たして、この本がそれぞれの戦略を網羅的に記載されているからと言って、実際に役に立つのだろうか。 ここは個人的にも疑問を感じる。 大体章ごととなっている各経営理論、経営戦略は、本来それだけで本1冊以上になる分量だ。 それが「(このスクールは)大体こういうことである」という感じでまとめられているので、これはコレで物足りない。 もちろん「コンパクトにまとまっていてよい」という意見もあるかもしれないが、個人的意見としては読みづらいだけだった。 「この理論は知っている」という前提であれば、復習の意味も込めてまとまった概要から思い出せる点もあるかもしれない。 一方で、そもそもその理論を知らないとなると、ここの章だけ読んでその本質を理解するのはなかなか難しいと感じるのだ。 この書籍の意味は「網羅的にまとめたので、それぞれの状況に合わせて必要な個所を読んでね」なのかもしれない。 そういう意味では全部を読む必要は無くなってしまう。 私が個人的に腑に落ちたのは、2項目(スクール)だけだ。 「カルチャー・スクール」と「エンバイロメント・スクール」である。 なぜこれかと言うと、今の自分の会社で足りてない、喫緊の課題にマッチしたのがこの2つだったのだ。 例えば「プランニング・スクール」などは、もしかすると高度経済成長期の大量生産同一型のビジネスモデルでは役に立ったかもしれない。 しかし今の時代にはここを読んでも、どうにもピント外れにしか思えない。 もちろん、この戦略に合致する会社もあると思うが、今の自分の会社の課題とかけ離れているために、どうにも違和感を持ってしまう。 そういう意味で、私にとっては読みづらいし使いづらい書籍であった。 ちなみに、この書籍が悪いということではない。 こちらがこの書籍に期待する部分と、その内容が合致してなかっただけだ。 個人的感想であるが、経営戦略を網羅的にまとめたものであれば、入山章栄氏の「世界標準の経営理論」の方がそれぞれ分かりやすかった。 (2021/10/17)
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戦略を10のスクールに分類してそれぞれのスクールの考察がなされており、戦略論の知識を深めるためには参考になる1冊だと思う。 文章の意味が理解できない部分が多くあったため、星2つ。 本書の内容を全て理解するためには2〜3回読む必要がありそう。
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PDCA、計画に次ぐ計画、ほんとにこれに意味があるのか?と思った人にオススメ。まさに経営方法のサファリパーク!さまざまな考え方を俯瞰でき、現在地が理解できる。日本の大企業は、昔取った杵柄を使いすぎているのではなかろうか。
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もともとの勉強不足に加え、日本語であって日本語でない表現が全く頭に入って来なかった。。。 このページ数を読みきったものの、残ってない…。 グレーのページが唯一するっと頭に入ってきた。
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メモ ・10のスクールから構成 デザインスクール コンセプト構想 プランニングスクール 形式的策定 ポジションスクール 分析 アントレプレナースクール ビジョン創造 コグニティブ スクール 認知 ラーニングスクール 創発的学習 パワースクール 交渉 カルチャースクール 集合的 エンバイロメントスクール 環境への反応 コンフィギュレーション トランスフォーメーション ・デザインスクールの基本モデルはSWOT分析。 外的評価と内的評価から戦略を創造し、社会的責任と経営者の価値観から戦略の評価と選択を行うというもの。 ・デザインスクール適用のベストタイミングは組織の重要な変化の分岐点。状況の変動が収まり、オペレーションが安定に向かおうとする時期。 ・プランニングスクール の基本モデルは目標設定し、外的監査を行い、内的監査を行い、戦略評価し、戦略運用し、スケジューリングして進めていくというもの。 ・ポジショニングスクール ポーターに代表されるようにいかにポジショニングするかを考えるもの。分析に基づくが静的な部分が否めない。、戦略をデザインするのではなく、分析に基づき汎用的な答えを選ぶイメージ。 ・アントレプレナースクール 起業家精神に学ぶもの。一人のリーダーの直感、判断、知恵、経験、洞察といった知的活動における戦略形成、戦略的ビジョンに焦点。 ・ラーニングスクール 創発的戦略と組織学習が主要テーマ 戦略を個人と組織の学習プロセスととらえる ・
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様々な「戦略」を動物に見立て、「戦略」の生態を観察する旅=サファリに誘う、興味深い本。 浅学の身には重すぎる大著だが、要点だけ拾い読み。 それでも「戦略」の大枠を概観できたかな?という読後感。
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Strategy Safari: Your Complete Guide through the Wilds of Strategic Management https://store.toyokeizai.net/books/9784492533192/
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経営戦略論をそれぞれの学派を動物に例えてサファリのように、あるいは象を触る盲人たちのように紹介。ちなみにそれぞれの戦略は デザイン コンセプト構想プロセスとしての戦略形成 プランニング 形式的策定プロセスとしての戦略形成 ポジショニング 分析プロセスとしての戦略形成 アント...
経営戦略論をそれぞれの学派を動物に例えてサファリのように、あるいは象を触る盲人たちのように紹介。ちなみにそれぞれの戦略は デザイン コンセプト構想プロセスとしての戦略形成 プランニング 形式的策定プロセスとしての戦略形成 ポジショニング 分析プロセスとしての戦略形成 アントレプレナー ビジョン創造プロセスとしての戦略形成 コグニティブ 認知プロセスとしての戦略形成 パワー 交渉プロセスとしての戦略形成 カルチャー 集合的プロセスとしての戦略形成 エンバイロメント 環境への反応プロセスとしての戦略形成 コンフィギュレーション 変革プロセスとしての戦略形成
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本の節々に思慮深い言葉が散りばめられており、刺激を受けながら読むことができる。 そして、何より読書に思考を求めるので、そこら辺の本と比較して数倍みになる。 以下メモ ・一貫性への執着心は、小心者のばかげた妄想・・・ 一貫性を維持しようとすることで、偶発的な可能性や戦略を見落...
本の節々に思慮深い言葉が散りばめられており、刺激を受けながら読むことができる。 そして、何より読書に思考を求めるので、そこら辺の本と比較して数倍みになる。 以下メモ ・一貫性への執着心は、小心者のばかげた妄想・・・ 一貫性を維持しようとすることで、偶発的な可能性や戦略を見落としてしまい危険であること。
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これまでの様々な戦略論を10のスクールに体系的に分類した、ミンツバーグの著書。戦略というと、ポーターなどを思い浮かべるが、60年代から現代にいたるまでの様々な学者の戦略論をバランスよく整理している。翻訳の問題なのか、そもそも著者の表現が難しいのか、非常に難解で読みづらい本という印象をうけた。巻末にレファレンスの論文がリストアップされているが、それぞれどのスクールに属しているのか、明示されているともっとよかったと思う。 10のスクールは以下の通り。 <規範的> ・デザインスクール:セルズニック等、計画的パースペクティブ(SWOT、策定/実行) ・プランニングスクール:アンゾフ等、要素分解されたプラン(プログラミング、予算編成) ・ポジショニングスクール:ポーター等、計画された包括的ポジション及び策略(競合分析) <記述的> ・アントレプレナースクール:シュンペーター等、独自のパースペクティブ(ビジョン) ・コグニティブスクール:ハーバートサイモン等、メンタル・パースペクティブ(フレーム、スキーマ、解釈) ・ラーニングスクール:サイアート等、学習したパターン(漸進的、創発戦略) ・パワースクール:アリソン等、政治的そして協同的なパターンやポジション(交渉、衝突、利害関係者) ・カルチャースクール:レンマン等、集合的パースペクティブ(価値、信念、神話) ・エンバイロンメントスクール:ハナン等、特定の包括的ポジション(条件適応) ・コンフィギュレーションスクール:ミンツバーグ等、文脈に応じてすべてのスクールを含む(ステージ、ライフサイクル、変革、再活性化)
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