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僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。 の商品レビュー

4.4

95件のお客様レビュー

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2023/12/03

読んでいて、凄く面白かったし学びになった。 卒業するまでの出雲さんの思いに激しく共感した。 私は社会に貢献したいという気持ちは強いけれど、貢献している人の裏には物凄い努力があることを見ていなかったなと気付かされた。実力主義で能力主義的だったなと思った。努力したから成功するわけでは...

読んでいて、凄く面白かったし学びになった。 卒業するまでの出雲さんの思いに激しく共感した。 私は社会に貢献したいという気持ちは強いけれど、貢献している人の裏には物凄い努力があることを見ていなかったなと気付かされた。実力主義で能力主義的だったなと思った。努力したから成功するわけではないだろうけど、成功するためには努力をたくさんしなきゃいけないなと改めてわかった。 成果を上げた人にやはり視点を置きやすいが、この本を読んだことで、注目されなくても社会に貢献することはできるんだなと知れた。それまでミドリムシを研究していた研究者、大量培養に成功した鈴木さん、事業化した出雲さん、同志者、いろいろ。自分の成果がどうこうではなくて、なんのために自分は全力を捧げるのかということが大事だなと思えた。

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2021/03/07

東大に入って、将来を約束された人が、それまでのキャリアを投げ捨てて、ベンチャーを立ち上げようとするなんて、なんてリスキーとこれまでは思っていた。でも、そんな突出して、頭のいい、才能に恵まれた人が、サラリーマンになる方がおかしいともいえる。まるで、プロで活躍できるのに、アマチュアに...

東大に入って、将来を約束された人が、それまでのキャリアを投げ捨てて、ベンチャーを立ち上げようとするなんて、なんてリスキーとこれまでは思っていた。でも、そんな突出して、頭のいい、才能に恵まれた人が、サラリーマンになる方がおかしいともいえる。まるで、プロで活躍できるのに、アマチュアにとどまる野球選手みたいなものだ。これからは、外国のように、どんどん、若い頭のいい人が、企業を立ち上げるようになってほしい。

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2020/07/12

すごくいい刺激になりました。サイエンティフィックに正しいことだけでなく、感情的な共感を呼び寄せることとのミックスが大事だということを強く感じさせられました。人の価値がスタートアップの価値につながっていることを強く感じさせるいい本でした。

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2020/04/28

父親に貰った本。 非常に面白かった。成功のレールを自ら破壊してミドリムシに賭ける漢の挑戦をご覧あれ。カンブリア宮殿のユーグレナ回も必見です。

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2020/01/19

ある課題を、人々を助けたいという思いから、様々な困難を乗り越え、本当に実現に向かっている人の話。 助けたいに向けた、1つ1つへの強い想いと、その想いに伴う行動力にすごく勢いを感じるし、生き方が真っ直ぐでとてもかっこいい。 ジャンプ漫画を見ているようなワクワクを感じ、一気に読み終え...

ある課題を、人々を助けたいという思いから、様々な困難を乗り越え、本当に実現に向かっている人の話。 助けたいに向けた、1つ1つへの強い想いと、その想いに伴う行動力にすごく勢いを感じるし、生き方が真っ直ぐでとてもかっこいい。 ジャンプ漫画を見ているようなワクワクを感じ、一気に読み終えた。 これもある意味バイブルだなー。

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2019/06/08

成功も失敗も赤裸々に書かれていて、面白いしためになるし、勇気づけられる。 助けてもらうには、まず人を助ける。 諦めず、思い切る。 成功した人は努力をしている。 狭い分野で1番を目指す。 謙虚な気持ちで周りに感謝をし続けることも大事なことだと感じた。

Posted byブクログ

2019/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筆者は「国連に入って世界から飢餓をなくしたい」と考えていましたが、東大在学中の海外インターンシップで想像と異なる現実を目の当たりにします。 そこから、「ビジネスを通じて飢えに苦しむ人に十分な栄養を提供したい」という思いに変わります。 そして、あるきっかけを機に、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の食料資源化の可能性を知ります。 当時、ミドリムシの培養は技術的に非常に難しく、成功した例が世界にもありませんでした。 それでも、就職した大手銀行を1年で辞め、東大の後輩とともに、2005年にバイオベンチャー企業「ユーグレナ」を立ち上げます。 創業の時点ではミドリムシの培養技術が確立する見込みは立っていなかったそうです。 創業に踏み切ったのは、当時堀江貴文氏が社長を務めていたライブドアが、ユーグレナのスタートアップを支援することになったからだといいます。 出雲氏は、ミドリムシの話をちょっと聞いただけですぐに本質を理解して、ビジネスの可能性を見い出した堀江氏の頭の回転の速さに圧倒されたとも語っています。 研究の末、ついに世界発のミドリムシの培養に成功し、事業化の道筋が見えてきます。 ところが、2006年に起きたライブドアの不祥事によって、ユーグレナの事業計画はストップしてしまいます。 ユーグレナの顧客やパートナーになる予定だった企業からもイメージだけですべて断られてしまったそうです。 その状態から開発したサプリメントの営業活動を必死におこないますが、初めは全く売れませんでした。 資金がギリギリの苦しい状態が3年近く続きますが、努力の末やがて大手商社のバックアップを受けられることが決まります。 さらに、話題となった映画『不都合な真実』によって地球環境問題への関心が高まり、ユーグレナの取り組みが一気に注目を集めます。 そして多くのパートナー企業と手を組み、2012年に経済産業大臣賞などを受賞されます。 本書で出雲氏が最も伝えたいメッセージが冒頭に載っています。 『くだらないものなんて、ない。』 ミドリムシという微生物の秘められた力から、どんな生き物、どんな人、どんな仕事にも必ず意味や可能性があるのだと学んだそうです。 そしてユーグレナの立ち上げを通じて、自分たちが本当に正しいことをやっていれば、どこかに必ずそれに共感してくれる人がいるのだと体感したといいます。 本書を読んで、出雲氏や創業をともにされた方々のひたむきな情熱、苦しい時もあきらめない姿から、一緒に仕事を通じて豊かになっていこうと伝え続けてきた私自身の経験とも重なりあい、とても共感したのと同時に胸が熱くなりました。 とにかくたくさんの人に会って、本気で自分の思いを伝える。 そうすると、自分の話を聞いてくれる人にどこかで必ず出会える。 私が今まで努力してきたことに対する確信も深まり、また新しい領域に踏み出す力も湧いてきました。 私は健康にも気をつかっていて、ユーグレナのドリンクを飲んでとても美味しいと感じましたし、ミドリムシについて興味を持つきっかけにもなりましたね。 チャレンジする気持ちを後押ししてくれる素晴らしい一冊でした。

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2019/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1.ミドリムシが食べ物として売られていることは知っていたのですが、燃料になるということは知らなかったので、思わず購入しました。 2.著者が「国を救いたい」と言った一言から始まったミドリムシビジネスが数多の失敗を乗り越えて成功するまでに至る自叙伝です。 著者自身、銀行マンとして1年働いたが、夢を追うために退職し、相棒の鈴木さんと共に、ミドリムシについての研究を重ねていきます。真剣に取り組むにつれ、大学の先生方などに協力をしてもらい、大量培養に成功する。しかし、親会社に強制捜査が入り、全ての会社が相手にしてくれなくなりました。そこから、どん底を経験して復活を果たしていく物語です。 3.自分が印象に残っているのは3つです。1つは、物事に対して真剣に取り組むことで、応援してくれる人が寄ってくるということです。著者も述べているように、鈴木さんや、福本さんなど多くの人材が協力してくれたことで現在に至っています。これは、著者の日々の努力が生み出した結果だと思います。2つめは、逆境に身を置かれた時に自分の真価が問われるということです。会社の上司によく言われるのが、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」です。これは、ある意味では正解だと思っています。今話題になっているパワハラや無駄な長時間労働を買ってでもしろという上司が多くいます。しかし、著者のような、上手くいかない時に努力する苦労が大切なのだと改めて思いました。3つめは、本書にも述べていた「10年経ったら辞めるっていうのは、お前、ずっと辞めないってことだよ」という部分です。安全圏にいながら、本気で何かに取り組むことはできないということです。人間には、現状維持をしたい思いが強いため、その場の居心地がよければそちらに流されてしまい、いつしか夢を追うことを辞めてしまいます。そのため、自分が本気で取り組むのであれば、その環境を創ることが大切だと思いました。

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2018/10/20

中学生から大人まで誰が読んでも得るところがありそうな本。 再読したくなりそうだし、借りて読んだので、kindle版で購入したい。

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2018/03/11

植物と動物の間の生き物で、藻の一種でもあるミドリムシは、植物と動物の両方の栄養素を作ることができ、その数は59種類。体内に葉緑素を持つため、二酸化炭素を取り入れ、太陽のエネルギーから光合成を行うことができる。光合成によって作り出し、体内に蓄えた油を石油と同じように精製すればバイオ...

植物と動物の間の生き物で、藻の一種でもあるミドリムシは、植物と動物の両方の栄養素を作ることができ、その数は59種類。体内に葉緑素を持つため、二酸化炭素を取り入れ、太陽のエネルギーから光合成を行うことができる。光合成によって作り出し、体内に蓄えた油を石油と同じように精製すればバイオ燃料として使える。食料・栄養、地球温暖化、エネルギー資源、これらの問題を解決できるポテンシャルがミドリムシにはあった。培養…つまり人の手でミドリムシを増やすことができれば、世界を救え得る。それはもう十年以上前の研究で明らかになっていたが、その「培養」が途方もなく困難な事だった。 著者は、発展途上国の栄養不足問題を解決できるもの(ドラゴンボールの「仙豆」のようなもの)を求めて、東大文系の学部から理系の農学部へ移った。ミドリムシについて知り、培養してビジネスにする事を決め、卒業後一度は銀行に勤めるが銀行を辞めて、培養できる目途も立っていないまま会社を設立。そこから様々な出会いや苦難があり、今のユーグレナという会社やその商品に至る…という話。 ミドリムシのポテンシャルと同じくらいに著者の執念の凄さが伝わった。本書の前半は正直、著者の家庭や学校の環境や方針や交友関係などにおいて「とても恵まれている」という印象が強く、だからこそ多くの素晴らしい出会いや学びを得られて今のビジネスに繋がったのだろうとも思う。ただ、それだけではない、「絶対に諦めない」「世界を救う」という強い意志が無くては成しえなかった事でもあると思った。 研究の面では培養を成功させるが、その後に今度はビジネス面での思わぬ不運が降りかかり辛酸を舐める事になるも、そこでも会社を支え立て直せたのは、著者の強い意志や人柄があってこそだったのだろうと思う。 また、学生時代から著者と二人三脚でミドリムシの培養に取り組んできた鈴木氏について著者は「中でも最大の感謝を伝えなければならない」と記し、なぜミドリムシに人生を賭けてくれたのかと尋ねている。その時の回答がとてもスマートながら男前だった。

Posted byブクログ