きまぐれ博物誌 の商品レビュー
ウィットに富んだエッセイ。 日常生活や環境問題、宇宙など様々なテーマについて、星新一の持論が述べられている。 星新一は、海外漫画収集が趣味だったそうだが、作品から溢れ出るウィットな感じは、海外漫画が少なからず影響しているんだろうなと感じた。 本書の文体がすごく好きだ。気に入った言...
ウィットに富んだエッセイ。 日常生活や環境問題、宇宙など様々なテーマについて、星新一の持論が述べられている。 星新一は、海外漫画収集が趣味だったそうだが、作品から溢れ出るウィットな感じは、海外漫画が少なからず影響しているんだろうなと感じた。 本書の文体がすごく好きだ。気に入った言い回しが多くて、マーカーでたくさん塗りつぶした。文体が自分に染み込むまで何度も読みたい。
Posted by
いつものショートショートだと思って中身もろくに見ずに買い、読んでみるといつもと違くて何かと思えばエッセイ集だった笑。それにそもそもエッセイ集を読んだのは初めてだった。いつもなら本の内容や物語を通して著者の考え方とかを感じているけどエッセイだからこそ星新一の考え方や生き方がガツンと...
いつものショートショートだと思って中身もろくに見ずに買い、読んでみるといつもと違くて何かと思えばエッセイ集だった笑。それにそもそもエッセイ集を読んだのは初めてだった。いつもなら本の内容や物語を通して著者の考え方とかを感じているけどエッセイだからこそ星新一の考え方や生き方がガツンと感じられたと思う。やはり自他ともに認めるアマノジャクでひねくれてるとも考えられるけどひねくれた自分にはすごくしっくりきて共感や奇想天外な発想に驚いたりいろいろなことを感じられた。印象的だったのは「笑顔とうやむや」「一日コンピューターマン」「バックミラー」「公害・十年後の東京」「SFの視点」で、フレーズとしては「コンピューターが処理を早めることで人類の寿命を早める」、「規格化された情報が規格化された思考回路を通り抜ける」などすごくはっとさせられた。
Posted by
著者がSF作家として脂が乗っていた昭和40年代前半に書いたエッセーをまとめたもの。 時事ネタを扱わない人だった、ということはあるにせよ、今になっても全く着眼点が古びていないことは驚き。未来予測も含んでいるのですが、それが当たっていたらいたで驚きだし、そうなっていなければ「どうし...
著者がSF作家として脂が乗っていた昭和40年代前半に書いたエッセーをまとめたもの。 時事ネタを扱わない人だった、ということはあるにせよ、今になっても全く着眼点が古びていないことは驚き。未来予測も含んでいるのですが、それが当たっていたらいたで驚きだし、そうなっていなければ「どうしてそうならなかったのか?」と考える楽しみがある。 特に興味深かったのは「ティーチングマシーン」についての考察。「ティーチングマシーン=Google先生」だと思って読んでみると…割と予想を外してる。それがなぜなのか?それを踏まえて、学校ってどうあるべきなのか?そんなことを考えさせられた。 星新一という人がどんな考え方をしていたのか?星新一の作品に期待した人は、そんな彼や彼の作品のどこを好いていたのか?いろんなことを考えさせてくれた一冊でした。
Posted by
星新一さんはわたしが著作に出逢う前に亡くなっていた。著者近影を見てもなかなかのおじさまである。そんな彼がエッセイを残していたとはつゆ知らず。 それにしても、毒のあるところは変わらないんだなあ、としみじみ。基本的にショートショートや長編の時とテンションが変わらない。で、アイディア...
星新一さんはわたしが著作に出逢う前に亡くなっていた。著者近影を見てもなかなかのおじさまである。そんな彼がエッセイを残していたとはつゆ知らず。 それにしても、毒のあるところは変わらないんだなあ、としみじみ。基本的にショートショートや長編の時とテンションが変わらない。で、アイディアというか毒が入っているのも変わらない。大変だよ、こりゃあ。 それだけ頭からひねり出し続けている星さんはやっぱりすごい。わたしなんかが言わなくてもすごいんだけど。 教育機関の株式会社化にはとても頷いていた。わたしも学生の悪い鏡である。必死に勉強してもしなくてもいい空気に浸りまくっている。別に、「そんなの許せん!」とか一念発起してもいいかもしれないが、どうも真剣味に欠けてしまうのだ。衣食住を賭けているわけじゃないもんなあ。しかも、ゆるゆるしていようと卒業させてくれる。ううむ。やはり株式会社化は必要だ。そのためにはまず大学の解放が必要だろう。それを誘導するには就職先のあっせんを行うことが……あれ?
Posted by
星新一のエッセイ集 ファンなら持っておこう!ということで購入。 星新一さんの知識の量や教養が随所から読み取れます。他にもショートショートを書くコツも載っているので、ショートショート作家目指している方は参考にしてもいいかも?
Posted by
濃縮果汁のジュースをさらにぎゅっと圧縮したくらい、濃い内容の1冊。自分が生まれたころの話題を中心としたエッセイ集だが、随所にショート小説もあり、楽しめた。その含蓄深い内容の咀嚼に1週間くらいはかかっただろうか。おなかいっぱいという感想。しかしもたれはなく、色んな発想がわいてきそう...
濃縮果汁のジュースをさらにぎゅっと圧縮したくらい、濃い内容の1冊。自分が生まれたころの話題を中心としたエッセイ集だが、随所にショート小説もあり、楽しめた。その含蓄深い内容の咀嚼に1週間くらいはかかっただろうか。おなかいっぱいという感想。しかしもたれはなく、色んな発想がわいてきそうな元気がでてきた。 恥ずかしながら著者をこの本までほとんど知らなかった。多くの短編集を出しているとのことなので、いろいろ読んでみたい。
Posted by
- 1