コモリと子守り の商品レビュー
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引きこもりの友人の窮地を救うため、17歳の舞田ひとみは幼児誘拐事件の謎を追うのだが……。 ひとつの事件の解決は、あらたな事件の始まりだった! 勉強に育児に忙しいひとみが、前代未聞の難事件に挑む!! (アマゾンより引用)
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舞田ひとみシリーズ三作目は家庭にいろいろな事情がある引きこもりの由宇が巻き込まれた事件。彼は唯一友人と言える舞田ひとみに助けを求めるわけですが、17歳になってもひとみはしっかりと自分に一本筋を通して忙しく生きています。最初余計な部分が多いような気がしたのですが、読み終わってみると...
舞田ひとみシリーズ三作目は家庭にいろいろな事情がある引きこもりの由宇が巻き込まれた事件。彼は唯一友人と言える舞田ひとみに助けを求めるわけですが、17歳になってもひとみはしっかりと自分に一本筋を通して忙しく生きています。最初余計な部分が多いような気がしたのですが、読み終わってみるときちんと計算されていたことがわかりさすが歌野さん!と感嘆しました。ただ一つどうしても気になったのが犯人像です。こんな綿密な計画と行動は合ってない気がします。長めのエピローグのおかげで後味は悪くないですがテーマはとても重かったです。
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舞田ひとみシリーズだとは思わず読み始めて、舞田ひとみが登場して驚いた。 テーマがかなり重いものだったから、読後感は良いとは言えない。だけど心の奥深く暗い場所に小さな明かりが灯ったような気分になった。
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舞田ひとみシリーズ第3弾!と言うのは後から知った。前作を読んでいないことを除いても、ミステリーとしてはなかなか面白かった。が、パールちゃんが・・・意外にあっさり描かれているのが却って衝撃。
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(15-1) 最初、由宇があまりにオバカなのでうんざりしたけど、だんだんこういう男の子って案外いるのかもという気になってきた。そしてメチャクチャ頭がいいひとみが何で由宇に付き合うのか不思議だった。でも最後にぶちまけたことで気持ちが分かった。小説としては犯人が本当にこれが出来るほど...
(15-1) 最初、由宇があまりにオバカなのでうんざりしたけど、だんだんこういう男の子って案外いるのかもという気になってきた。そしてメチャクチャ頭がいいひとみが何で由宇に付き合うのか不思議だった。でも最後にぶちまけたことで気持ちが分かった。小説としては犯人が本当にこれが出来るほど頭が良いとはちょっと思えないんだけど。まあ運が味方したことになってるけどね。虐待とか、ちょっとしたきっかけで転落していった彼とか、ひとみや由宇の境遇とか、重い話だったけど読んで良かったです。
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家族の闇みたいなところを入れようとしすぎな感もある。 葉桜がとても良かったから冗長な感じがぬぐえない。
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タイトルが良くない。引きこもりとベビーシッターの意味だと思うが内容との乖離が激しい。誘拐トリックは面白いがあの頭の悪そうな犯人が仕組んだというのは納得できない。最後の最後までダメな少年主人公に腹が立つ。舞田はカッコよく、少年から生きる力をもらっているというセリフに感動したが、それ...
タイトルが良くない。引きこもりとベビーシッターの意味だと思うが内容との乖離が激しい。誘拐トリックは面白いがあの頭の悪そうな犯人が仕組んだというのは納得できない。最後の最後までダメな少年主人公に腹が立つ。舞田はカッコよく、少年から生きる力をもらっているというセリフに感動したが、それをかき消すほど少年のダメ加減の印象が強い。こんな風に感じるのは自分が少年と重なるからだろうか。
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ちょっと前に歌野晶午の誘拐の本2冊を読んで、やっぱり歌野晶午は面白い、とまだ読んでない本を借りた内の一つ。前置きが長い。とはいえ、理由があるのだ。読んでみたら、これも誘拐ものだし、舞田ひとみのシリーズだったのだ。もう1冊借りたのが、舞田ひとみ14歳の本なのに、こっちはすでに17歳。つまり、読む順番が逆だった…。でももう読み始めちゃったし…とそのまま読んだ。長いけど、面白かった。誘拐ものが時代に合わせ、進化してるのも良かったし。ツイッターを模したのも良かった。最後の由宇の兄ちゃんの話は盛り込み過ぎな感じだけど、これも14歳の話から続いてんのかな。しかし、ひとみはすごい。賢い。大人だ。パールちゃんの両親はそこまで頭よくないだろう、と思うけど、悪事には急に賢くなる人がいるらしいから。しかし虐待の話はかわいそうだ。
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シリーズ物と知らずに、手に取りましたが…トリックありきのミステリで、キャラクターが置いてけぼりというか… トリックの複雑さと犯人のキャラクターがどうしても一致しなかったり、誘拐される子どもたちが記号でしかなかったり(2歳ならもっと喋るし顔も性格も違うわ!違う名前で呼ばれたら抵抗す...
シリーズ物と知らずに、手に取りましたが…トリックありきのミステリで、キャラクターが置いてけぼりというか… トリックの複雑さと犯人のキャラクターがどうしても一致しなかったり、誘拐される子どもたちが記号でしかなかったり(2歳ならもっと喋るし顔も性格も違うわ!違う名前で呼ばれたら抵抗するよ…!)、お兄ちゃんのキャラクターとエピソードが無理やり詰め込まれた感なのはシリーズ物で前作までで触れてるの?とか、なんだかキャラクター造形に違和感があってモヤモヤ。 ミステリとしての構成、トリックは面白い…けど、読者にその謎解きをさせよう、ってワクワク感がイマイチないのは、語り手の主人公のやる気のなさなのかな… 評価の高い作家さんみたいで、気になって読みましたが正直期待外れでした。
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舞田ひとみのシリーズ。 ああ、ひとみちゃんここまですれて……。でも結局はお人好しよねと思いつつ。 最初から誘拐に関してはトリックわかっちゃったけど、それでも他に何かあるに違いないと読ませる筆力はさすが歌野さん。 でも、もうひとおしはっとなるもの欲しかったなぁ。
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