たくらむ技術 の商品レビュー
タイトルからはもっと軽い内容を想像したが、意に反して良かった。いわゆる仕事術になるのだろうが、この加地さんというのは努力も相当されているのだろう。芸人さんや局内の人達とのコミュニケーションの取り方、仕事への取り組み方、準備、自分の作品をオンエアしたあとのあら探し、話し方、伝え方、...
タイトルからはもっと軽い内容を想像したが、意に反して良かった。いわゆる仕事術になるのだろうが、この加地さんというのは努力も相当されているのだろう。芸人さんや局内の人達とのコミュニケーションの取り方、仕事への取り組み方、準備、自分の作品をオンエアしたあとのあら探し、話し方、伝え方、本質を考える事、大勢の前で話す時は近くの人よりも遠くの人を意識する等、諸々の仕事への情熱を感じた。大変勉強になりました。素性のよく知らない著者の書いた自己啓発本を読むのだったら、こちらをお奨めする。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
有名TVプロヂューサー「加地倫三」氏が書いた本。 有名なバラエティー番組で言うと、「アメトーク」や「ロンドンハーツ」など、だれもが知ってるTV番組をプロデュースしている方が、政策の裏側や、番組を作る上で大切にしていることを書いている。 一般的に「バカげている」と思われることが、面白い企画につながることが多いと書かれていて、自分の仕事においても、やめた方がいいと言われることを、自分が面白いと思ったらやってみようという気になった。 また、「文句や悪口の中にこそヒントがある」と書かれている。 最近よくニュースになっているのは「Twitterの炎上」やマスコミによる「スキャンダル」ではないだろうか。 そういった批判の中にチャンスがあるというのは、逆転の発想で面白いと感じた。 実際そういった状況に自分がなったときに
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・勝手に仕事をとってくる、ガツガツしたひとじゃないと、与えられたツャンスを活かすことができない。 ・一定の負けを計算に入れておく ・悩むと脳が腐りだす
Posted by
https://note.mu/matchyy/n/n1f57b0277559 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○当初は「運動オンチ」という言い方で進めていたのですが、「いや、むしろ『運動神経悪い』って言い方の方が、『アメトーーク!』らしくて面白い」ということになり、...
https://note.mu/matchyy/n/n1f57b0277559 (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋) ○当初は「運動オンチ」という言い方で進めていたのですが、「いや、むしろ『運動神経悪い』って言い方の方が、『アメトーーク!』らしくて面白い」ということになり、そのタイトルになりました。このへんの言葉のチョイスは結構重要です。(P.13-14) ○細かいスイッチングやテロップの字体まで見なくても、別に誰かに怒られるわけではありません。じゃあ、なぜそうするのか。自分がかかわる番組については「これは俺の作品だ」と思っているからです。(P.19) ○僕の理論としては、テロップは「読ませる」ものではなく、「見せる」もの。「読む」作業は「見る」作業よりも、時間がかかるので、出演者のしゃべる音を聞く時に、長い時間テロップを「読む」ことになると、それが邪魔になってしまいます。芸人さんの巧みな言い方や、絶妙な間や声のトーンなどの相乗効果で笑いが生まれているのに、それが台無しになってしまうのです。(P.22) ○あるエピソードが披露されてスタジオ内が大爆笑に包まれ、あまりの面白さに笑いが10秒も続いたとします。ただし、そのうち最初の3秒が大爆笑で、残り7秒が余韻だった。こういう時に、作り手側はついつい残り7秒の部分をカットしてしまうのです。ここでカットしておけば、時間がストックできて、他の部分でその7秒を使うことができるからです。ところが、これは不正解。「7秒の余韻がカットされる」ということは、つまり「テレビの前にいる視聴者が、笑い終わって落ち着く時間がカットされる」ということだからです。(P.25) ○例えば、10時間の議論の末に出てきた「良いアイディア」があったとします。しかし、それは本当に10時間かけたから出たものだったのか。1時間の会議を1週間の感覚をあけてやっていたら、2、3時間目でとっくに出ていたかもしれない。むしろその可能性は結構あるんじゃないかな、と思うのです。間隔をあけることは脳をリフレッシュさせるだけではなく、その間に様々な角度から考える余裕も与えてくれます。「時間がないから1週間も待てない」という場合は、会議中にいったん違うテーマに話を移すだけでもいい。とにかく脳をフレッシュな状態にした方が良い結論に至ると思っています。(P.58) ○話の流れを止める人、というのはいます。本人はいいことを言っているつもりなのかもしれないですが、そういう人が空気を変えると、もう話は面白い方向に進みません。雑談、余談、無駄話の類を一緒に楽しめる人間がいてこそ、発想は広がっていくのだと思います。(P.61) ○明石家さんまさんは、いつもテレビで見るのと同じ感じで、決して偉ぶったりはしていません。サングラスをかけて肩をいからせるといったこともありません。本当に強い人は強さを誇示しないのです。(P.166) ○MCであれば、誰かがスベっているのはを見たら「ここはカットかも」などと判断して、その場を流すこともできますし、わざわざフォローに入れば共倒れする危険もあります。でも2人は見放すどころか、それが大好物。スベった笑いもイジってあげるので、現場は「スベってもかまわない」という空気になります。スベった芸人さんも、イジられることで笑いが生まれれば気が楽になり、次にまた爆笑をとりにいくという場面が多いのです。(P.182) ○まず、矢部さんは積極的に遠くにいる人をイジっていました。自分もそうでしたが、どうしても近くにいる人、目の前の人に声をかけてイジってしまいがちです。しかし、矢部さんはあえて遠くの人にまで目配りをし、声をかけることで、会場全体を巻き込んでいったのです。遠くが盛り上がれば、会場全体が盛り上がるというわけです。(P.190) ○スタジオ収録の際、ひな壇の一番外側には、遠くからでもトークに入ってこられる強いキャラクターの人を置いていますが、これもこの時に覚えたノウハウの応用なのです。(P.191)
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アメトークを軸に番組づくりで気をつけていること、テレビマンとして大事にしていることを項目ごとに端的にまとめている。 単純な興味で読み始めたが、あらゆるビジネスに通じる大事な部分もあり、ただ楽しいとか才能だけで仕事をしている人はいないのだなと再認識した。 物事を否定的に捉えたり、すぐに愚痴をこぼしていては良い学びは得られない。 口のきき方一つで企画が通る通らないが分かれたり、私生活や無関係に見える事象も気づきのヒントとしたりしていることは、非常に納得出来たし自分も実践したいと思った。 社会人の心構え的な部分にも言及しており、自分の都合でなく相手がどう感じるかを常に考えて行動していることも感じられた。どうすれば相手に伝わるか、ストレスなく仕事をしてもらえるかなど工夫すべきことはいくらでもあるんだな。 仕事は全く別だが、加地さんのように仕事を楽しめる人になりたい。
Posted by
テレビにおける総合演出、プロデューサー、ディレクター等の仕事の詳細な裏側。 どのような視点で何に気を付けているかなどとても面白い
Posted by
著者には失礼ながら本屋で1時間で立ち読みで済んでしまいました。目次で内容がほぼわかってしまうという、読者層を意識した、TV業界の人らしい本でした。特にTV業界の人には読む価値があると思います。 他の業界の人にとっては、制作の裏側を知ることができるのは面白いです(例:アメトーク1...
著者には失礼ながら本屋で1時間で立ち読みで済んでしまいました。目次で内容がほぼわかってしまうという、読者層を意識した、TV業界の人らしい本でした。特にTV業界の人には読む価値があると思います。 他の業界の人にとっては、制作の裏側を知ることができるのは面白いです(例:アメトーク1時間の収録のために膨大な1200カット)。得るべきところは目次に集約されているので、ぜひ目次を読んでみてください。 例えば、真剣にくだらないことをするよう心掛けることは、テリー伊藤も鈴木おさむも指摘していましたね。それと、「余裕のあるうちに次の準備をしておく」というのは体験者ならではの貴重なエピソードかと。 視聴率を全く気にしないように努めているという点はTV業界には明らかに異端児ですよね。「ロンハー」「アメトーク」という番組のファンであればあるほど面白く読める本ではありました。
Posted by
人気バラエティ番組の「アメトーーク!」や「ロンドンハーツ」のプロデューサーとして知られる加地氏の仕事術を知る事ができる一冊。バラエティ番組がどのように作られていくのか、その一連の流れも知る事ができる。タイトルからして「企画」にフォーカスした内容だと思いきや、もっと幅広い、あらゆる...
人気バラエティ番組の「アメトーーク!」や「ロンドンハーツ」のプロデューサーとして知られる加地氏の仕事術を知る事ができる一冊。バラエティ番組がどのように作られていくのか、その一連の流れも知る事ができる。タイトルからして「企画」にフォーカスした内容だと思いきや、もっと幅広い、あらゆる仕事全般に活かせるようなノウハウが満載だった。素晴らしい仕事を成し遂げるためには、その仕事に対する誠意と愛情はもちろんのこと、やはりチームワークが不可欠だということを再認識させられた。
Posted by
ロンドンハーツ、アメトーークのプロデューサーがしたためた番組構成の裏側。それが、社会人としての処世術としてのノウハウとしても通用する著作になっている。現在、とある計画の進行役を務めている自分にとって大変参考になる内容だった。映像クリエーターを目指す息子にも読ませてあげたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロンハーやアメトーークのプロデューサーが記した企画とは何か?をテーマにした1冊。どれだけ企めるか=企画力で、些細なことでもどれだけ目的達成の為に現在の行動を将来に繋げていくのか。また自分の生理に素直になること、安易に既存アイディアに走らないことなど理解していても行動に移せない痛いところを殴られた気分になる。大事なのは、『 「面白さ」を理解しそれを伝えられる頭、即ち構成力と表現。こういう人で在りたい。
Posted by