黒猫の薔薇あるいは時間飛行 の商品レビュー
フランスへ行ってしまった黒猫が恋しくてちょっと切ないなか、彼女は教授とともに作家のインタビューへ。そこからまたも謎を解き明かすべく足を使って考えていく。一方黒猫も変わってしまった音楽家、その家に住む謎の男。庭園の謎を解明し、さらに大教授のピンチも救う。凄すぎる24、25歳?彼女も...
フランスへ行ってしまった黒猫が恋しくてちょっと切ないなか、彼女は教授とともに作家のインタビューへ。そこからまたも謎を解き明かすべく足を使って考えていく。一方黒猫も変わってしまった音楽家、その家に住む謎の男。庭園の謎を解明し、さらに大教授のピンチも救う。凄すぎる24、25歳?彼女も頑張ってます。お互いにモテ期が。最後がまた切なくなる展開で、二人の背中を全力で叩き押したくなります。
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※このレビューにはネタバレを含みます
『アッシャー家の崩壊』に描かれる生と死、知覚と時間から過去と現在の恋を紐解く。 付き人は小説家の叶わなかった恋の真相を、黒猫は教授の逆さまの庭と実験音楽の関係を。日本とパリでそれぞれ経験する謎解き。付き人を慕う後輩・戸影の爛漫さは憎めなくて楽しいコンビではあったけど、やっぱり黒猫と並んで交わされるポー談義や軽口の押収が懐かしまれる。 すぐ近くにいたのに、結局一度も対面できないじれったさ!黒猫への想いで、ちょっと苦しさが割増のエピソード。
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付き人って 自分のことは仕方ないにしても 周りのことにも鈍感なんだな 黒猫と付き人 今回は別々の場所で それぞれ謎解きをする 付き人の解釈を読んで 美学も文学も あんまり変わらないんだぁと 思っていたら 黒猫に突っ込まれてた やっぱり違うのね〜
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文庫よりこっちの表紙のほうが好き。 離れてしまってるのが残念で、ふたりの掛け合いが少ないことがさみしい。 それでもこのテクストを読み込んで、別の背景と重ね合わせていくかたちが、ふたりの関係が、癖になる。
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なかなか面白かった。 テキストを解釈して、ある結論を導き出す。 このシリーズはそれを全面に出す作品ですが、今回もしっとりしていて面白かった。 派手な事件はないけど、ミステリの面白さは出ている。 よかったです。
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パリにいる黒猫と日本にる付き人。お互い自分の研究を続けていても、どこかで繋がっている。 だけど、ほんの少しのすれ違いが、大切な人との未来を変えてしまう。切ない思いがいっぱいの話だった。 相変わらず、美学講義は難しくて、理解できないけれど、どうして、こんなにも、心を揺さぶられてしま...
パリにいる黒猫と日本にる付き人。お互い自分の研究を続けていても、どこかで繋がっている。 だけど、ほんの少しのすれ違いが、大切な人との未来を変えてしまう。切ない思いがいっぱいの話だった。 相変わらず、美学講義は難しくて、理解できないけれど、どうして、こんなにも、心を揺さぶられてしまうんだろう。次巻図書館で予約中。早く読みたいな。
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黒猫シリーズ第3弾。黒猫の渡仏から半年。パリと日本で、黒猫と付き人がそれぞれ謎に挑む。今回のテーマは、ポオの『アッシャー家の崩壊』に『万葉集』、『星の王子さま』と盛り沢山。そしてキーワードはタイトル通り時間と薔薇。美学講義の部分は理解できたとは言えないけれど、2人の薔薇のような女...
黒猫シリーズ第3弾。黒猫の渡仏から半年。パリと日本で、黒猫と付き人がそれぞれ謎に挑む。今回のテーマは、ポオの『アッシャー家の崩壊』に『万葉集』、『星の王子さま』と盛り沢山。そしてキーワードはタイトル通り時間と薔薇。美学講義の部分は理解できたとは言えないけれど、2人の薔薇のような女性をめぐる恋が切ない。 別々のものでありながら、共通点が多く、やがて繋がっていくふたつの謎。離れていても、どこか繋がっている黒猫と付き人の関係を表しているよう。相変わらずじれったい2人だけれど、ようやく自分の気持ちを認めた付き人さんが、どう動いていくのか楽しみ。
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2012年12月19日読了。 何そのすれ違い!!会えよ!!・・・とか思ってしまった私に美学は無理かもしれない(笑)
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渡仏した黒猫と、日本で研究に励もうとする付き人。 同じ植物園、その植物園を作った植物学者、酔芙蓉、そして同じポオの作品。日本とフランスで、離れていても同じものをキーワードで謎を解決しようとする二人と、大切な人との時間。距離は離れて、二人が違う謎を追っているのに、共有しているような...
渡仏した黒猫と、日本で研究に励もうとする付き人。 同じ植物園、その植物園を作った植物学者、酔芙蓉、そして同じポオの作品。日本とフランスで、離れていても同じものをキーワードで謎を解決しようとする二人と、大切な人との時間。距離は離れて、二人が違う謎を追っているのに、共有しているような感じでした。二人の隣にはいつもの人がいないというところがとても寂しい。 プロローグのシーンも意味ありげだったけれど、読んでみて納得。 今回は二人が会話を交わすシーンがとても短かくて、付き人が、黒猫を想う気持ちがひしひしと伝わってきた。けれど、黒猫も同じなのでないだろうか、と思うところがあって、読んでてにんまり。このお話の最後は、読んでいて、切なくも甘美な感じがしました。 付き人の、逃げてて一歩を踏み出せないといいながらも、遠回りしながらも悩み、前へ進もうとする姿がかわいらしく思えて、好きです。
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『ハッキリとした解りやすい態度をとってやれよ~黒猫ぉ』と言ってやりたくなる。じれじれ。こういう回りっくどい事が美学なのかぁ?やっぱり今回も黒猫の講義は分からんかった^^;フランスと日本と二つの恋は、どちらも可哀想だったな。黒猫と付き人ちゃん、願わくはこんな風にタイミングの合わない...
『ハッキリとした解りやすい態度をとってやれよ~黒猫ぉ』と言ってやりたくなる。じれじれ。こういう回りっくどい事が美学なのかぁ?やっぱり今回も黒猫の講義は分からんかった^^;フランスと日本と二つの恋は、どちらも可哀想だったな。黒猫と付き人ちゃん、願わくはこんな風にタイミングの合わない恋になりませんように。
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