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藝人春秋 の商品レビュー

3.9

115件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

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    2

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2013/02/05

浅草キッド名義の「男の星座」シリーズも好きだし、「本業」も好きだし、ともかく水道橋博士の文章が好きだ。 「ポール牧」と「石倉三郎」、「北野武と松本人志を巡る30年」、「稲川淳二」の章が興味深く読めた。 が、今回のは全体的には物足りなかった。濃ゆさを感じられなかったし、あまり、...

浅草キッド名義の「男の星座」シリーズも好きだし、「本業」も好きだし、ともかく水道橋博士の文章が好きだ。 「ポール牧」と「石倉三郎」、「北野武と松本人志を巡る30年」、「稲川淳二」の章が興味深く読めた。 が、今回のは全体的には物足りなかった。濃ゆさを感じられなかったし、あまり、笑えなかった。 けど、読み終えると、しみじみと胸がキューンとなった。笑わせるというよりは、男の後ろ姿から滲み出る哀愁を感じさせるべく、これまでの濃ゆさを薄くした様にも感じられた。 俺が作家水道橋博士の良さを一部分しか理解できていないのかもしれない、とも思った。

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2013/02/03

元々アプリ版で読んでいたので、そのうち読もうと思っていたが、kindle版が出ていたので我慢できなくなって購入。 アプリ版で読んだ時からかなり面白かったが、追加されたその後の話しやあとがきが素晴らしかった。 最後の稲川淳二さんやあとがきの児玉清さんがグッとくる瞬間があり、博士の語...

元々アプリ版で読んでいたので、そのうち読もうと思っていたが、kindle版が出ていたので我慢できなくなって購入。 アプリ版で読んだ時からかなり面白かったが、追加されたその後の話しやあとがきが素晴らしかった。 最後の稲川淳二さんやあとがきの児玉清さんがグッとくる瞬間があり、博士の語りにのめり込んでしまった。読めて本当によかった。

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2013/02/02

自らを「お笑いルポライター」という水道橋博士。本書を読むと本当に聞き上手なんだなぁと思うほど、数々のお笑い芸人による箴言がちりばめられている。「辛抱ってのは、辛さを抱きしめるってことだからな。今はひとりで抱きしめろよ!」(石倉三郎)「成長したいなら必殺技を捨てろ」(古館伊知郎)な...

自らを「お笑いルポライター」という水道橋博士。本書を読むと本当に聞き上手なんだなぁと思うほど、数々のお笑い芸人による箴言がちりばめられている。「辛抱ってのは、辛さを抱きしめるってことだからな。今はひとりで抱きしめろよ!」(石倉三郎)「成長したいなら必殺技を捨てろ」(古館伊知郎)などなど…。綿密な下調べと、湯浅卓や苫米地英人など「変人」への異常な好奇心、そして「その話、詳しく聞かせてください!」という話し手をくすぐる一言が、この本を土台となる多くの「藝人」たちの言葉を引き出してきたのだろう。

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2013/01/31

著者が芸能人について書いた過去のエッセイと、その後のコメント。 そのまんま東、石倉三郎、草野仁、古舘伊知郎、三又又三、堀江貴文、湯浅卓、苫米地英人、テリー伊藤、ポール牧、甲本ヒロト、爆笑問題、稲川淳二、松本人志、北野武 個人的には、甲本ヒロトとポール牧に、涙。 しかし、各...

著者が芸能人について書いた過去のエッセイと、その後のコメント。 そのまんま東、石倉三郎、草野仁、古舘伊知郎、三又又三、堀江貴文、湯浅卓、苫米地英人、テリー伊藤、ポール牧、甲本ヒロト、爆笑問題、稲川淳二、松本人志、北野武 個人的には、甲本ヒロトとポール牧に、涙。 しかし、各章でクオリティにムラがあるな。 かなり、前評判の良さから期待して読んだんだけど…。 まあ、書下ろしじゃないから、しょうがないか。 水道橋博士なら、もっといい本を書けると思うんだけどな。

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2013/01/31

前評判が良すぎて、そこまでではなかった。博士の視点、解釈は流石で、いじめ問題についての伊集院光とピエール瀧のエピソードは珠玉。大事にしたい。

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2013/01/29

博士は、敬愛するビートたけしに「哀愁」を感じるという。この本を読みながら、私も「哀愁」を感じていた。テレビに出る人の裏の話。どーしようもない人間くささ、切なさ、優しさを、博士が言葉巧みに綴ってる。

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2013/01/26

どの話も面白かったが、最後の3篇「北野武と松本人志を巡る30年」「稲川淳二」そして「あとがき」。この流れは読んでて堪らないものがありました。最高です。

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2013/01/24

 水道橋博士による芸能界という「あの世」に棲んでいる人々の面白くも馬鹿らしくも、愛おしい人物譚。ツイッターで博士が嫌というほど宣伝していたのでじゃあいっちょ読んでやんべかあ、と思って読んでみたけども、大変面白かった。  博士が仕事やプライベートで出会った、人々の話なんですが、...

 水道橋博士による芸能界という「あの世」に棲んでいる人々の面白くも馬鹿らしくも、愛おしい人物譚。ツイッターで博士が嫌というほど宣伝していたのでじゃあいっちょ読んでやんべかあ、と思って読んでみたけども、大変面白かった。  博士が仕事やプライベートで出会った、人々の話なんですが、出てくる人すべてが魅力的。特に博士の軽快な語り口が対象への愛を感じます。  それぞれの回でそれぞれの人のことを好きになってしまいます。草野仁の回は爆笑したなー。  軽い感じで読めるのでぜひ。  

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2013/01/23

弘兼憲史さんの昔の漫画で「夢工場」というのがある。この漫画の中で、ある女性が、自分の夫とその同僚(というより仲間)の関係についてコメントする場面がある。 「あたし、結婚してわかったけど、男ってみんな精神的なホモね」 というようなことをいうのだ。 夫とその仲間(漫画の主人公である)...

弘兼憲史さんの昔の漫画で「夢工場」というのがある。この漫画の中で、ある女性が、自分の夫とその同僚(というより仲間)の関係についてコメントする場面がある。 「あたし、結婚してわかったけど、男ってみんな精神的なホモね」 というようなことをいうのだ。 夫とその仲間(漫画の主人公である)の濃密な関わりあい、そこには女である自分が入る隙間がどこにもない、という諦観が言わせたセリフだった。それを読んだ時私も強く共感した。 男にとっての「女」とは結局異世界の存在なのである、と。 本作を読んで最初に浮かんだのがこのシーンだった。 「男の世界だなあ」と。 それは、ある種微笑ましく、そしてどこか妬ましさと疎外感をもたらす。 対象としている人物に対する、「男」ならではの熱い愛情がずっと底辺を流れていて、「藝人」という特殊な生き方をせざるを得ない男たちの、美しさや哀しさをくっきりと描き出している。 水道橋博士の本は、「本業」を読んだだけだが、非常に的確な文章を書く人だと思っていた。それだけでなく、面白いし、読みやすい。 甲本ヒロトさんの人物像は、意外だったなあ。

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2013/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こんなの読んだら博士のこと好きになってしまうじゃないか。 圧倒的熱量。 まず文体が好きだ。 「○○ならぬ○○」と、かけて 本人のことをあまり詳しく知らなくてもどちらが喋っているのか理解できる台詞の書き分けられており、なおかつ声を知っている人は脳内で掛け合いが再生される。 軽いわけではないのだけれど、どこか読みやすく親しみやすくなおかつ熱い。 これから長く付き合っていきそうです。 ブックオフでみかけたくないほどです。 『藝人春秋ビヨンド』を僕は待っています。

Posted byブクログ