サラリーマンは、二度会社を辞める。 の商品レビュー
退職後の長い人生をどう生きるかをテーマにした『定年後 - 50歳からの生き方・終わり方』(2017/中公新書)の著者で、ビジネス評論家としても活躍する楠木氏。長年勤めた大手生保での仕事に行き詰まり、47歳で「うつ」を発症して長期休職したという自身の経験を踏まえ、組織で働くことの意...
退職後の長い人生をどう生きるかをテーマにした『定年後 - 50歳からの生き方・終わり方』(2017/中公新書)の著者で、ビジネス評論家としても活躍する楠木氏。長年勤めた大手生保での仕事に行き詰まり、47歳で「うつ」を発症して長期休職したという自身の経験を踏まえ、組織で働くことの意義を改めて考える。サラリーマンは早くて30代、遅くても40歳までに「このままの人生で良いのか」という思いに悩まされるのだが、それを「こころの定年」と名付けて一度目の退職と定義する。そのあと実際に辞めた人、会社に残った人々の実例を挙げながら、人生の定年である「死」から逆算して、残る人生の「生きる意味」を考えるチャンスを逃すなと助言してくれる。
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タイトルはキャッチ―だが、「二度」がいつなのかパッと見で書いていないのは違和感がある。内容を読むと、40歳ぐらいを「こころの定年」と呼んでいるので、これと実際の定年(一応60歳)の2回を指しているのであろう。ビジネス書でありながら「こうしたら成功した」というようなアプローチではな...
タイトルはキャッチ―だが、「二度」がいつなのかパッと見で書いていないのは違和感がある。内容を読むと、40歳ぐらいを「こころの定年」と呼んでいるので、これと実際の定年(一応60歳)の2回を指しているのであろう。ビジネス書でありながら「こうしたら成功した」というようなアプローチではなく、入社10年を過ぎてモヤモヤし始めるものを、平易な言葉で説くことことですっと入ってくる内容である。「仕事にも飽きがくる」などは中々、言えるようで言えない。
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心の定年という言葉が今の自分に突き刺さる。著者含め、サラリーマンが会社とどう付き合っていくかの、現実がみえる一冊
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組織と個人の関係について論じる方法には、多様な方法があろう。本書では、著者の企業での長年の経験と講師・著述家としての現在の立場、そして豊かな教養を総合した上で、会社と個人の係わり方についてわかりやすく述べられている。また人事部の採用担当者としての視点と、自身の転身を実践した際に得...
組織と個人の関係について論じる方法には、多様な方法があろう。本書では、著者の企業での長年の経験と講師・著述家としての現在の立場、そして豊かな教養を総合した上で、会社と個人の係わり方についてわかりやすく述べられている。また人事部の採用担当者としての視点と、自身の転身を実践した際に得た知見を適宜組み合わせて説明されている。このため、手に取りやすい本の体裁にもかかわらず説得力のある内容が多かった。 船中八策ならぬ以下のサラリーマン八策(p.166)は、組織と個人の枠組みを見直す際のポイントとして示されている。なかなか味わい深い。 ①悩みの種から花を咲かす―悩んでいることは、次のステップで自分を支えることになる。 ②働く組織のサイズを考える ③積極的に降りるという選択も ④3年後に新たな自分がやってくる ⑤過去と未来を往来する―自分自身を時間軸でとらえると個性化する。 ⑥偶然の出会いが成否を決する ⑦身銭を切る ⑧芸名を持とう―2つの立場を持てば安定する。
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多くの会社員は長い会社勤めの途中で壁にぶつかる。自分が評価されないことの不満を持ったり、今の仕事に向いていない自分を知ったり、仕事そのものに飽きてしまったりなど。20歳前後で会社に入社すれば、退職まで40年。そんな長い期間で平穏な気持ちを維持し、仕事をこなすなんてことはありえない...
多くの会社員は長い会社勤めの途中で壁にぶつかる。自分が評価されないことの不満を持ったり、今の仕事に向いていない自分を知ったり、仕事そのものに飽きてしまったりなど。20歳前後で会社に入社すれば、退職まで40年。そんな長い期間で平穏な気持ちを維持し、仕事をこなすなんてことはありえない。ウツとまでは言わないが、会社から心が離れてしまう時期というのは誰もがある。 そのとき、会社員はどんな態度をとるべきか。辞めるか、続けるか。しかし、辞めるでもなく、続けるでもない第3の選択肢だってある。会社を勤めながら、仕事に対する態度や自身を変えてみようというのが、本書の趣旨であり、著者が実際に選んだ道だ。 他人をよろこばせることや、自分が評価されることでモチベーションを保つことが長い会社員生活では大事だ。
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「人事部は見ている。」が大変面白かったので、手に取りました。働き方に関するエッセイともとれる内容で、マンネリ感があり今後のキャリアやライフプランの事を考えているビジネスパーソンには興味深い内容です。一読して感じたのは、自分の人生は自ら切り開くということ。けして、時として自らにふり...
「人事部は見ている。」が大変面白かったので、手に取りました。働き方に関するエッセイともとれる内容で、マンネリ感があり今後のキャリアやライフプランの事を考えているビジネスパーソンには興味深い内容です。一読して感じたのは、自分の人生は自ら切り開くということ。けして、時として自らにふりかかる困難なことを他人のせいにせず、自分で考えて判断して一歩を踏み出す。 あらためて会社生活を全うする勇気をいただきました。
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結構、読み応えがある。読み応えがあるというのは....ものすごく目次が多い。ちょっとびっくりする。で、読んでみると、ものすごい量の話が語られている。全部の情報を頭に入れながら読もうとすると大変。つまり、読み応えがある。別にそれを悪いこととは思わない。少しポイントを絞って書けば、半...
結構、読み応えがある。読み応えがあるというのは....ものすごく目次が多い。ちょっとびっくりする。で、読んでみると、ものすごい量の話が語られている。全部の情報を頭に入れながら読もうとすると大変。つまり、読み応えがある。別にそれを悪いこととは思わない。少しポイントを絞って書けば、半分ぐらいの薄さになるんじゃないか、とちょっと思ったりする。が、著者は、きっとものすごくまじめで、人当たりの柔らかな人なのではないかな、という想像ができる。 さて、目次には、「40歳になったら自分の評価は変えられない」とか、割とどきっとするようなのもあるが、総じて「いや違うだろ」とか違和感や反論したい気持ちになるようなところはない。なるほど、ごもっともだな。と思う。これはやはり著者の集めた、たくさんの会社員、職業人についての情報の量が膨大で、それが積み上げられて語られているせいだと思う。参考になる点はたくさんある。たくさんありすぎるくらい。だいたいビジネス本って、いろいろ書いてあるけど、言いたいことは最初から1つだったりとか、多くてもせいぜい2つか3つぐらい、の本がほとんどではと思う。これもまあ、会社員ってのはこうで、会社員であり続けるならこう考えることもあるだろうし、こういう行動をとることもあるだろうし、でも、そういうのってたぶんこう考えるといいんだよね、とか、あるいは会社員を辞めるんだってあり、だし、で、やはり同じく、たぶんこう考えればいいんじゃないかな、って、そういうことが書かれていて...って、やっぱり1つとか2つとかのことを言ってるようではあるけれど、でもやっぱりすごくたくさんのいろんなことを、細かく分けて(だから目次もそうなっている)、たくさんの情報とともに語っている本。読了直後なので、あまりまとまってないが...良本です。ぜんぶをほんとうにしっかり読もうとすると、ちょっと大変。
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【心構え】 サラリーマンという立場にいる人が、どういう心構えで人生を過ごすかを示しています。 仕事術の本ではなく、サラリーマンは会社に対して、どういう姿勢で向き合うべきかを述べられています。 わたしもサラリーマンです。 会社には完全に帰属している状態で、仕事に『参加』していると...
【心構え】 サラリーマンという立場にいる人が、どういう心構えで人生を過ごすかを示しています。 仕事術の本ではなく、サラリーマンは会社に対して、どういう姿勢で向き合うべきかを述べられています。 わたしもサラリーマンです。 会社には完全に帰属している状態で、仕事に『参加』しているという感覚はありません。 仕事に忙殺され、やらされ感が前面に出ているため、参加型の姿勢はとれていません。 人生において、「今はこのプロジェクト(仕事)に参加している」という認識を持てればいいのですが。。。 こう考えられるようになれば、やらされ感はなくなるでしょう。(←これも自分に言っている)
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長く会社人生をしてきたからこその深みがある本。それこそ、3年ごとの一区切りごとに読んで、自分を見つめ直すのに役立てたい。
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生き方・働き方は人それぞれでいい、答えはひとつではないとわかり楽になった。このままでいいのかと悩んでいるサラリーマンにはおすすめ。
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