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MEDIA MAKERS の商品レビュー

3.9

76件のお客様レビュー

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2024/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読書メモ  今や、あらゆるメディア消費者にとって「時間」こそが、もっとも貴重なリソースだからです。読者は「今ココ」で、自分がすぐにアテンションを振り向けるべき必然性を感じないと、コンテンツがどんなに良質であったとしても、その場で読もうとしなくなる傾向が、昨今、どんどん強まっていると私は感じています。  メディアとしての収益を最大化する観点から言えば、読者のペルソナ設定は、あまりにピンポイントでニッチになりすぎないバランス感も必要となります。なぜならば、広告受注を狙う複数の広告主のターゲット消費者像の最大公約数的な存在である必要もあるからです。それなりの規模と共通性を持ちながら、一人ひとりの読者にとっては「あ、これは私向けのメディアだ」とピンときてもらう。このバランスにこそペルソナ認定の難しさがあります。  日本のウェブメディアが、「クリックいくら、インプレッションいくら」の成果至上主義、焼き畑農業的なビジネスになってしまって、ブランド化できていない原因は、根本的には、メディアの作りてである編集者やライターが、読者や広告主から獲得している畏怖の念にもにたリスペクトの量が足りないことが、根本の原因ではないだろうか、と私は思っています。

Posted byブクログ

2022/11/26

最近のネット記事に出てくる著者の意見には同意できない部分が多く、本作を読むことはためらわれたが、他の意見や著書とは違い、著者が歩んできたメディア作りの話であるため、非常に真っ当な良本であった。 メディアは、報道したことが仮に間違っていても、結果的にそれが実現してしまう自己実現性...

最近のネット記事に出てくる著者の意見には同意できない部分が多く、本作を読むことはためらわれたが、他の意見や著書とは違い、著者が歩んできたメディア作りの話であるため、非常に真っ当な良本であった。 メディアは、報道したことが仮に間違っていても、結果的にそれが実現してしまう自己実現性を持ち、それ故情報源の確認など、徹底した情報管理を行なってきた。 最近はテクノロジーの発展に伴い、誰もがメディアになれる中、そうした信頼性は失われつつある。 メディアはストック型ーフロー型、参加性ー権威性、リニアーノンリニア、に分類できる。 参加性の高いメディアが増える中で、既存メディアも過去の権威にあぐらをかくことなく改革が必要。 ファイナンシャルタイムズはピンクの紙面のようだが、それは自らを他のメディアと一線画すためのブランディングであったというのは初耳であった。

Posted byブクログ

2021/08/15

〈メディアに宿る「魔力」を正しく理解し、その影響力をプロとして正しく利用していきたいと願う若いメディア業界人と、メディアが影響力を生むメカニズムを根本から深く理解し、自社のマーケティングや製品、サービスの差別化に役立てたいと願うビジネスパーソンのために、私はこの本を書きました。〉...

〈メディアに宿る「魔力」を正しく理解し、その影響力をプロとして正しく利用していきたいと願う若いメディア業界人と、メディアが影響力を生むメカニズムを根本から深く理解し、自社のマーケティングや製品、サービスの差別化に役立てたいと願うビジネスパーソンのために、私はこの本を書きました。〉 まえがきより。 第五章まではふむふむと読み、第六章以降は飛ばし読み。 メディアを捉える視点を言語化するのに参考になった。

Posted byブクログ

2021/06/20

出版から月日は経っているが、現代に十分通用する内容。 ビジネスとしてSNSなどに関わる人は読んでおいた方がいいかも。

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2021/01/07

火のついたところへ嬉々と油をそそぐ。そんなイメージしかなかった笑、元ZOZOTOWN・田端さんによるメディア入門書。なんと発行から1ヶ月経たずに5刷り!オンラインサロン、キュレーションサイトなどメディアが変容していく昨今はまさに "メディア戦国時代" ですが、...

火のついたところへ嬉々と油をそそぐ。そんなイメージしかなかった笑、元ZOZOTOWN・田端さんによるメディア入門書。なんと発行から1ヶ月経たずに5刷り!オンラインサロン、キュレーションサイトなどメディアが変容していく昨今はまさに "メディア戦国時代" ですが、目から鱗の名著でした。 . 2012年当初は今ほどPR視点が重視されていなかったし、ここまで世界がシームレスに繋がっていなかった。そう考えると、著者の卓越した洞察力と先見の明には驚きます。「メディアに踊らされずに、メディアで人を踊らせる法」とも銘打ってるので、多分Twitterはパフォーマンスですね…笑 . #読了「#メディアメーカーズ」#田端信太郎 #メディア #メディア概論 #入門書

Posted byブクログ

2020/11/09

予言的な本。 2012年発行の本で、この時点のメディアの変化を読み解く。その後、著者の洞察どおりにメディアは変化している。TikTok、オンラインサロン、YouTuber、プレイリストによるアルバム、曲順の無意味化など、本書で指摘した変化の流れと見事に符合しており、驚くばかり。

Posted byブクログ

2019/12/30

2012年の書籍でしたが、現在の世相にズバリとはまってる内容が多い。 メディア関係者ではないですが、今後というか既に個人で信頼を勝ちとり、ビジネスを振り回していかなければいけない時代だと、改めて認識、 田端さん、ウォッチしようと思います。

Posted byブクログ

2021/01/03

本書籍は、宣伝会議運営の広告界のニュースサイト「アドタイ」の人気コラム「メディア野郎へのブートキャンプ」をベースに大幅に加筆・修正を加えて書籍化されたもの

Posted byブクログ

2019/06/12

著者独自の現代メデイア論が繰り広げりてる。 いろんなメデイアを渡り歩いて来たからこそ、わかる内容だと思う。 同じメデイアで仕事し続けてる人にはインパクトあるんじゃないかな。

Posted byブクログ

2018/12/30

旧来の紙媒体のものからウェブの世界までの「メディア」について知るための教科書的な本。 著者は、今後のメディアの主役は「個人」になると予想していますが、失敗したときに社会的抹殺されるリスクを負うことも説明しています。 それをふまえて、読者にどうするか考えることをすすめています。 ...

旧来の紙媒体のものからウェブの世界までの「メディア」について知るための教科書的な本。 著者は、今後のメディアの主役は「個人」になると予想していますが、失敗したときに社会的抹殺されるリスクを負うことも説明しています。 それをふまえて、読者にどうするか考えることをすすめています。 メディアコンテンツを分類する3つの軸 「ストック」と「フロー」 「参加性」と「権威性」 「リニア」と「ノンリニア」 メディアの本質的な存在理由は、情報の縮減機能をもたらす「信頼」と、それが生み出す受け手への「影響力」にこそあります。「星の王子さま」風に言うならば、「大切なものは目に見えない」のです。

Posted byブクログ