1,800円以上の注文で送料無料

トスカの接吻 の商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2012/11/19 Amazonより届く。 2019/9/11〜9/14 芸術探偵シリーズ第2弾。と言っても、前作えお読んだのが5年前で、設定をなかなか思い出せなかったが。 プッチーニのオペラ、「トスカ」の舞台で衆目の集まる中起こる殺人。読者への挑戦もある、本格であるが、散りばめられる芸術のあれこれが面白い。提案された新解釈の「トスカ」、見てみたいなぁ。

Posted byブクログ

2016/03/05

神泉寺瞬一郎のシリーズ。これは作品内で時系列がちゃんとあるんですね。先日読んだ「ジークフリードの剣」の次になってる。そこら辺の話もでてきてるし。 今回は歌劇『トスカ』公演の真っ最中に舞台上で起きた殺人。真相に至る推理もさることながら、この手の話に疎い自分からすると歌劇とか知らない...

神泉寺瞬一郎のシリーズ。これは作品内で時系列がちゃんとあるんですね。先日読んだ「ジークフリードの剣」の次になってる。そこら辺の話もでてきてるし。 今回は歌劇『トスカ』公演の真っ最中に舞台上で起きた殺人。真相に至る推理もさることながら、この手の話に疎い自分からすると歌劇とか知らない世界をいろいろと勉強できてそれがまた趣深い。知ってる人からしたら退屈だったりいろいろ反論したいところもあったりするのだろうか? 話の展開とかは決して明るくもないのにおなじみ大癋見警部のとぼけた味わいで馬鹿馬鹿しさもたっぷりってのがとぼけた味わいにもなっていいですね。

Posted byブクログ

2015/05/14

事件の中に芸術趣味が違和感なく溶け込んでおり、物語を構築する巧さが光ります。 事件の謎自体は、凶器の入れ替わりという地味なものですが、それがオペラの舞台上で行われたことにより、印象深くなっています。 そのオペラに関する蘊蓄の量は膨大ですが、前作同様読みやすく、興味すら湧きます。 ...

事件の中に芸術趣味が違和感なく溶け込んでおり、物語を構築する巧さが光ります。 事件の謎自体は、凶器の入れ替わりという地味なものですが、それがオペラの舞台上で行われたことにより、印象深くなっています。 そのオペラに関する蘊蓄の量は膨大ですが、前作同様読みやすく、興味すら湧きます。 第二の殺人ではダイイングメッセージという謎が紛糾しますが、二つのメッセージに関連性が見られず、つかみ所のないものになっています。 この二つの殺人の真相は、芸術探偵の言う通り、根っこの部分では繋がっているもので、よく出来ていると思います。 とりわけ第一の殺人での、犯人の出入りに関するトリックは、膝を打つこと請け合いでしょう。 ダイイングメッセージはわかるわけない。というのが正直なところですが、鏡に書かれた口紅文字の真相は疑惑のずらし方が秀逸だと思いました。

Posted byブクログ

2014/11/26

【背表紙】 歌劇『トスカ』公演の真っ最中。プリマドンナが相手役のバリトン歌手を突き刺したそのナイフは、なぜか本物だった。舞台という「開かれた密室」で起こった前代未聞の殺人事件。罠を仕掛けた犯人の真意は!?芸術探偵・瞬一郎と伯父の海埜刑事が完全犯罪の真相を追う!「読者に勧める黄金の...

【背表紙】 歌劇『トスカ』公演の真っ最中。プリマドンナが相手役のバリトン歌手を突き刺したそのナイフは、なぜか本物だった。舞台という「開かれた密室」で起こった前代未聞の殺人事件。罠を仕掛けた犯人の真意は!?芸術探偵・瞬一郎と伯父の海埜刑事が完全犯罪の真相を追う!「読者に勧める黄金の本格ミステリー」選出。 オペラという個人的に全く知識のない舞台での殺人事件。 歌劇の描写を脳内再生でき、問題なく楽しめた。 トリックは突飛ではないが、人物の心境が良く書かれていると思う。 おおべしみ警部の存在は必要なのか?

Posted byブクログ

2014/01/13

『芸術探偵』シリーズ第二弾。 有名な演出家、有名な歌手が魅せるオペラの劇中で 引っ込む仕掛けが施されたはずのナイフが本物に すり替わっていたために本当の殺人が起きてしまい・・・ 「開かれた密室」状態のオペラ・ハウスで一体どうやって すり替えが行われたのか?そして、誰がやったのか...

『芸術探偵』シリーズ第二弾。 有名な演出家、有名な歌手が魅せるオペラの劇中で 引っ込む仕掛けが施されたはずのナイフが本物に すり替わっていたために本当の殺人が起きてしまい・・・ 「開かれた密室」状態のオペラ・ハウスで一体どうやって すり替えが行われたのか?そして、誰がやったのか? といったミステリだけど、前作と違って今作はなんというか かなりセコい。ズルい。あんなの読者には絶対分からんよ。 捜査中の段階は結構面白かったのに、解決編でがっかりした。

Posted byブクログ

2012/12/22

図書館で新着図書の棚にあり、タイトルに惹かれて思わず借りてみた。国産ミステリは久々だが、ダジャレをかますダメすぎる上司とかクリシェが多すぎ!婦人警官が入れた茶が薄いとかいったりするのも問題じゃないのか…オペラを知らない人にもわかるようにとの配慮だろうけど、過去の演出史とかも不自然...

図書館で新着図書の棚にあり、タイトルに惹かれて思わず借りてみた。国産ミステリは久々だが、ダジャレをかますダメすぎる上司とかクリシェが多すぎ!婦人警官が入れた茶が薄いとかいったりするのも問題じゃないのか…オペラを知らない人にもわかるようにとの配慮だろうけど、過去の演出史とかも不自然なほどにペダンティックに言及される。まったく謎解きとも筋書きとも関係ないのに、著者の知識を開陳するためだけのエピソードも。ドミンゴコンクールで優勝した若手の日本人ソプラノとか、バイロイトでアジア人として初めて主役を歌った日本人ヘルデンテノールとか(これはニキーチンのオランダ人の代役がアジア人だったからもうあり得なくなってしまったが)、コンヴィチュニーと並び称されるほどの天才とされる日本人演出家とか、民間でちゃんと運営できてる日本のオペラハウスとか、あまりにも現実離れしててある意味おもしろかったw 実際、それなりに楽しめますです。これはシリーズの2作目で、1作目は美術もの、そして4作目は先のヘルデンテノールが出てくるらしいので、気楽な本が読みたいというときにちょっと読んでみたいとは思う。

Posted byブクログ

2012/12/18

歌劇といえば「宝塚?(*^o^*)?」な知識しか無い私ですが、これはいい芸術ミステリです。観劇したくなったので、Eテレさんに全力で期待。いつかトスカお願いしゃーす!! 前作に引き続き、作者の美術分野への造詣の深さと、その面白さを読者に伝える手腕はお見事だなーと素直に感心しきり。...

歌劇といえば「宝塚?(*^o^*)?」な知識しか無い私ですが、これはいい芸術ミステリです。観劇したくなったので、Eテレさんに全力で期待。いつかトスカお願いしゃーす!! 前作に引き続き、作者の美術分野への造詣の深さと、その面白さを読者に伝える手腕はお見事だなーと素直に感心しきり。なんですが。 肝心のミステリーは、やっぱり何だかあと一押しが足りないんだよな~← プロローグから死体を出してのけたり、「開かれた密室」という大胆不敵なトリックを弄したり、ミステリスキーの血湧き肉躍る出だしに「四つ星以上確定かしらー!!!」と興奮しきりだったのですが、海埜刑事の取り調べが進むに連れて、何だか尻すぼみに…。あのダイイングメッセージも何だかなあ…。オペラのトリビアはとても興味深かったので、余計にそれが際立ってしまった印象です。肝心のトリックと犯人も、「えっ」って思わず言っちゃったよ…。アンフェアとは言いませんし十分に指摘可能ですが、この魅力的な導入と謎に対する真相としては物足りません←わがまま でも、やっぱり今回も思わずググッちゃったもんなあ。全然興味のなかった分野にここまで興味を持たせてくれた、っていう点だけでも感謝したくなる作家さんです。次作以降も期待っ!! あと、キャラ濃すぎて前作では主人公を食っちゃってた警部も程よく落ち着いてきて良かった(笑)。慣れたのかも(笑)。 プッチーニの歌劇トスカの上演中、本物にすり替えられたナイフがベテラン歌手の頚動脈に突き刺さった。衆人環視の目が舞台上を見つめていた中で、犯人はどうやってナイフをすり替えたのか? 数日後、天才と名高い演出家が前代未聞の新解釈を試みた新演出を発表した直後、第二の悲劇の火蓋が切って落とされた! 芸術探偵・瞬一郎の薀蓄と謎解きが冴えるシリーズ第二弾!

Posted byブクログ