009 RE:CYBORG の商品レビュー

神山健治,福島直浩【著】

2018/10/08

84：映画版のノベライズ、ということで、映画ではわかりづらかった面（トモエの存在の謎やキャラクターの心情描写）が明らかにされた感じでしょうか。
2の人は9の人を意識しすぎだと思いますよ、公平な目で見ても……！

2013/09/23

まず原作に思い入れが無い人には向かない映画。サイボーグ戦士が揃って闘うシーンが少ないという不満な声を多く聞くが、そういう意味で『パトレイバー２』を思い出した。映画の尺を考えストーリーに厚みを持たせようとしたらこのくらいの比率になるのは仕方ないと思う。自分は『パトレイバー２』は大好きな映画だし、この009も満足な内容だった。しかし終盤、戦う相手が抽象的で曖昧なものになったことや、謎の少女など回収されてない問題等、不満がないわけでもない。
まーでも、003ことフランソワーズがエッロエロだったから全部許す！ｗ

2013/09/29

小説版では殆どが本編中の台詞やストーリーをそのまま文字に起こされていますので、正直最初は登場人物の心理描写にもの足りなさを感じていたのですが、終盤に興味深い補完もいくつかありました。
事件解決をアメリカに任せるのではなく自分たちの手で解決するべきと訴えるジョーを、研究所に呼び戻すシーン。近年他国に判断を委ね、トップとしての責任を放棄してきたギルモア博士が、ジョーの信じる正義を信じようと、それが過去の自分たちがやってきたことだと思い出すこの場面。映画では気づかなかったギルモア博士の感情の変化に胸が熱くなりました。

他に小説版で新たに補完された情報としては、
ジェットがかつての仲間と距離を置いて行動する理由。
ジョーに光線銃を向けた、かたくななギルモアの胸のうち。
加速装置を使うことで他人と時間を共有できないジョーの孤独。
トモエの正体。

またこれは本編でもあったシーンですが、今まで自分たちが守ってきた正義とは何だったのか、サイボーグたちの葛藤の様子がより強調されていたように感じました。この辺りの補完情報が読めて満足です。
ただ集合絵を見るたびに思うのですがジェットは本編中一度もサイボーグ服着てないし、ピュンマ・グレートに至っては序盤でいなくなるし一度もゼロゼロサイボーグ全員集合してないです…

2014/11/09

映画でボンヤリ分からなかった部分がかなりクリアになりました。ストーリーは分かっていても引きこまれる。

2013/01/27

映画では分かりづらかった状況や、心情が分かりやすくて良かったです。
特にトモエの存在に込められた深い意味が、ぐっときました。
ジョーとフランソワーズの別れの部分の心情描写は思わず涙が出てきました。

2012/12/01

神山健治監督の映画Re:Cybordのノベライズ版。
映画だけではわかりにくかった内容が詳しく書かれていて、映画の内容を理解する上でとても役に立ちました。映画もぜひ続編を希望！！

2012/11/29

映画では分からなかった各キャラの心情や現状を知ることができて、RE:CYBORGのストーリーを補足するという意味でも、１つの小説としてもおもしろくて、個人的にとても満足でした。

2012/11/28

映画と殆ど変わらない内容で、サイボーグたちの心情が少しプラスアルファされている程度。だから映画の復習をするには調度良いし、逆に根本的な謎、つまり「彼の声」についての手がかりが増えるわけでもない。
じっくり読めば読むほど009という作品への愛情とリスペクトを感じるし、9人、いや博士も含めて10人のキャラクターの再現率は半端ない。彼らの理念、彼らの悲哀も含めて実にうまく現代に再生させてくれたと思う。ファンとしては感謝するほかない。

ただひとつ思うのは、原作付きであるがために、原作を超えるインパクトを与えるのは不可能なんだろうなということ。とても端正で手堅い話に仕上がっているけれど、それは裏を返せば押井さんみたく世界の色を変えるほどの衝撃を持つ話は作れないということ。
もちろん神山監督オリジナルのストーリーならそれは可能で、実際に「東のエデン」はインパクト強かったし面白かったもんな。
…ていうか、ジョーの記憶喪失ネタを見た時、まるで東のエデンの続きを見ているようだったよ。

2012/11/26

84：映画版のノベライズ、ということで、映画ではわかりづらかった面（トモエの存在の謎やキャラクターの心情描写）が明らかにされた感じでしょうか。
2の人は9の人を意識しすぎだと思いますよ、公平な目で見ても……！

2012/11/25

映画のノベライズとしては★5でいいと思う。
もともと009の新作として作られた物語なので、これでいい。
1時間55分中では描き切れないキャラクターたちの描写があり、今回の敵を生み出した背景も挟み込まれている。文章は簡潔で読みやすい。
つまり映画を作る際に監督が見ていたイメージがそのまま文章になっているのだと思われる。
映画だけで、映画＋ムック等で満足するもよし。
ちょこっと時間あるから～～～あるいは私のように時間の制約で映画館に再来できない人間には嬉しい一冊かもしれない。