発電所のねむるまち の商品レビュー
美しい自然と心優しい人々の住む町だった故郷に、原子力発電所ができる。反対派の意見はうやむやにされ、原発は稼働する。 町を離れていた主人公が大人になって訪ねた故郷は…。 前半は、美しい風景と発電所建設予定地に住んでいた優しいアジアから来た女性とのふれあいを描き、中盤の建設過程を経...
美しい自然と心優しい人々の住む町だった故郷に、原子力発電所ができる。反対派の意見はうやむやにされ、原発は稼働する。 町を離れていた主人公が大人になって訪ねた故郷は…。 前半は、美しい風景と発電所建設予定地に住んでいた優しいアジアから来た女性とのふれあいを描き、中盤の建設過程を経て、廃炉が決まった故郷の変わりようを象徴的に描く。 静かなるメッセージを受け取りたい。
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イギリス南東部の海沿いにある村。 鉄道客車に住む女性ペティグルーさんと知り合い、いっしょにくらしていた犬やロバとも仲良くなり、湿地をロバに乗ってともにかけまわった。美しい風景の村。 しかしそこに、湿地に原子力発電所が立てられる計画が。 「ぼく」と家族は反対していたが、世間の...
イギリス南東部の海沿いにある村。 鉄道客車に住む女性ペティグルーさんと知り合い、いっしょにくらしていた犬やロバとも仲良くなり、湿地をロバに乗ってともにかけまわった。美しい風景の村。 しかしそこに、湿地に原子力発電所が立てられる計画が。 「ぼく」と家族は反対していたが、世間の大きな波には逆らえず。 おいやられるぺティグル―さん。悲しい結末。 50年ぶりに故郷へともどると、そこには・・ 絵がたくさんのってて、カラーでものってて、いいね。 50年後にもどった村で、そこで暮らしてた人と交わした会話が、現実ですよね
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ロンドンからちょうどよく遠い街の原発の話。 50年前に原発ができたころを、ふるさとに帰った男性が思い起こす。 その場所は美しい湿地で、かわりもののぺディグルーさんが電車の客車を改造した家にすんでいた。 いいたいことはわかるけど、遠い。 未来目線の後だしの話。 50年前の、チェル...
ロンドンからちょうどよく遠い街の原発の話。 50年前に原発ができたころを、ふるさとに帰った男性が思い起こす。 その場所は美しい湿地で、かわりもののぺディグルーさんが電車の客車を改造した家にすんでいた。 いいたいことはわかるけど、遠い。 未来目線の後だしの話。 50年前の、チェルノブイリのずっと前に、こんな風に危険を考えられる人がいただろうか。 原発のしまい方や危険性を調べられる本はあったんだろうか。 タイ人らしくないペティグルーさんや、「たった数年分の電力のために」「動植物が滅びてしまう」といった文字をみると、信用できないなあと思ってしまう。 だけどそういえば、私は無事故で廃炉になる原発のしまい方をしらない。 一瞬反原発で盛り上がった後、すぐに分断してしまうコミュニティなんかはリアルだと思うけど。 元は2006年の短編集?3.11より前に書かれてるらしい。
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