千の剣の権能者 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『2012年11月23日 第1刷 発行』版、読了。 作者が第3回『このライトノベルがすごい!』大賞を受賞した作品「ロゥド・オブ・デュラハン」の次に刊行した作品です。 はっきりいってイマイチでした。 「ロゥド…」が、良い印象だっただけに、この本を手にしたものの…読んでいくうちにドンドン、読み進めるのが苦痛で途中で放り出しそうになりました。 表題に権能者(エクスシア)とルビ振ってるのに、本文には「権能」あるいは「権能者」とルビなし。ラノベなんだから、もっとカタカナ用語で表記していきゃあ、もう少し世界観的なモノも表現できたかもしれませんが…奥行き感のないこと、甚だしかったです。 あと、キャラクター。 「ロゥド…」では多彩なキャラクターが登場してメリハリがあったのに、本作は、性格がひんまがった男ばっかりが中心で、ヒロインともいえるクアディカにもあまり魅力が感じられず、魂がなくて無感情という設定な割には、誰かと交わす会話において無機質になりきれてない矛盾さが見受けられました。クアディカが特別な権能者という設定だったとしても、あれではキャラの魅力が半減に感じます。 作品全体が鬱屈とした内容でまとめられていただけに、一人、ものすっごいノーテンキで憩いのオアシスになれるようなキャラが一人いただけでも印象が変わったはずなんですが…その位置に近かったイェリがあんまりパッとしなかったのは残念です。 あとがきでも作者が本作について紹介していましたが…だったらなおのこと、もう少しなんとかしてほしかったところ。 最後はハッピーエンドで締めくくられているのが、唯一の救いですが…よほどの(良い意味での)改稿でもないかぎり、当分、再読する気にはなれない一冊でした。
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