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小説の聖典 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2018/09/13

共に作家の奥泉光さんといとうせいこうさんのとても刺激的な対談集。 副題に『文学入門』とついているが、これが『入門』なのか?というような高度な(私にとっては)おはなしがつづく。 でも主に奥泉さんがボケて、いとうさんがつっこむ漫談方式のお陰でクスクス笑いながら読まされてしまう。 奥泉...

共に作家の奥泉光さんといとうせいこうさんのとても刺激的な対談集。 副題に『文学入門』とついているが、これが『入門』なのか?というような高度な(私にとっては)おはなしがつづく。 でも主に奥泉さんがボケて、いとうさんがつっこむ漫談方式のお陰でクスクス笑いながら読まされてしまう。 奥泉さんのお子さんの保育園の学芸会の話題(爆笑)からフロイトの‘ユーモアについて’の話題に持っていくおふたりの手腕に酔ってしまい、自分には絶対読みこなせない書物も読みたくなる(笑) たぶん百分の一も理解できていないと思うけど、それでも面白かった。 あと、作家であるいとうさんの口から「誤読してもいい」の言葉が聞けたのもホッとした。 脚注に自身も文学を教えている渡部直己さんのちょっと(?)辛口のつっこみ&プチ講義付き。 いとうさんの文庫化にあたってのまえがきより。 ‘そもそも聖典(バイブル)とは人を縛るものではなく、解き放つものであり、出会った者の気が大きくなってくれなければ困る。実際、我々の対話を受け入れたあとで読む小説は自由度を増すだろう。’

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2018/06/17

小説家の頭の中ってこうなってるのか〜。ただ物語を作っていくだけではなく、文体や自分が何かに影響を受けているかどうかまで、意識したり受け入れたり戸惑ったり。とっても興味深い。 いとうさんファンとしては、彼が小説を書けない時期に、何に悩んでいたのか、そしてそれをどう乗り越えたのか、の...

小説家の頭の中ってこうなってるのか〜。ただ物語を作っていくだけではなく、文体や自分が何かに影響を受けているかどうかまで、意識したり受け入れたり戸惑ったり。とっても興味深い。 いとうさんファンとしては、彼が小説を書けない時期に、何に悩んでいたのか、そしてそれをどう乗り越えたのか、の一端を垣間見たようで、嬉しくなる。これまでのインタビューや何かで、チラッと話していたのを読んでもよく分からなかったから。奥泉さんの存在は大きかったんだろうな。

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2013/11/24

小説をあまり読まないので、読んでみました。 最初は横文字が多く、難しく感じましたが、読み進めていくとおもしろくなる本。

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2013/11/13

初心者向け、、、か?疑問。小説を書く姿勢を主に述べている。漫談風なので比較的読みやすくはあるけど、内容は中々難しい。構造論っぽく小説における書き手と読者を解説したり。本人たちわかってるのか?と思ってると「よくわからない」となったり。面白いとは思うが、小説って何だろ、と考えたい人向...

初心者向け、、、か?疑問。小説を書く姿勢を主に述べている。漫談風なので比較的読みやすくはあるけど、内容は中々難しい。構造論っぽく小説における書き手と読者を解説したり。本人たちわかってるのか?と思ってると「よくわからない」となったり。面白いとは思うが、小説って何だろ、と考えたい人向け。

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2013/09/30

いとうせいこうと奥泉光が小説の書き方、読み方、そして小説とは…と二人で掛け合いで語っていく。「作者は読者でもある」に頷いていたら「他人の言葉で書く」に驚愕。私は自分の身に馴染んだ言葉でなければ使ってはいけないと思っていたから。けれど、そうなのだ。読むのは私と私ではない人ならば、読...

いとうせいこうと奥泉光が小説の書き方、読み方、そして小説とは…と二人で掛け合いで語っていく。「作者は読者でもある」に頷いていたら「他人の言葉で書く」に驚愕。私は自分の身に馴染んだ言葉でなければ使ってはいけないと思っていたから。けれど、そうなのだ。読むのは私と私ではない人ならば、読む人がどの言葉でどう受け取るか「私」には決められない。私の身に馴染んでいるかどうかは関係ないのだ。笑って唸る漫談。

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2013/07/22

漫談といえば漫談だが話の中身は硬派。いとうがツッコミで、奥泉がボケ。で、結局、いとうがインタヴュアーで、奥泉が自身の小説創作の姿勢やら裏話やらを語ることになっている。奥泉作品のファンにはうれしい本。

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2018/09/18

手当たり次第に乱読していると、たまにこういう本に当たる。いとうせいこうと奥泉光が小説というものについて行った一連の文学的対談。「物語をずらす」ことが小説だと言い切る奥泉。因果関係(「ので」)を嫌う余り新作が書けない(当時)いとう。当たり前の小説に飽き足らない人たちの世界がここには...

手当たり次第に乱読していると、たまにこういう本に当たる。いとうせいこうと奥泉光が小説というものについて行った一連の文学的対談。「物語をずらす」ことが小説だと言い切る奥泉。因果関係(「ので」)を嫌う余り新作が書けない(当時)いとう。当たり前の小説に飽き足らない人たちの世界がここにはある。当たり前の小説のぬるま湯に浸かり続けてきた一読者としては、頭の天辺から冷水を浴びせられた気分。 読者を感動させたいなら一度破壊した人間関係を修復させるだけでよいとの指摘は、確かにこれまで読んだ数々の本に当てはまる。

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2012/12/28

分類が難しいなあ。 渡部直己の解説が楽しいということもある。し、文学について簡単に入れるんじゃないかとも思った。 久々に文学っぽいものを読んだ気がする。

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