コケの自然誌 の商品レビュー
読書中。 始まりからまもないところの、境界層の話がとにかく面白い。答え合わせをしているかの様で、これまでの伏線ごっそりと回収。なぜ苔は小さいのか、なぜテラリウムの様な密閉環境だと徒長するのか、なぜ蒴は上にぴょんと伸びるのか。それらがアカデミックに説明されている。
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前半は、正直言って頭に入らない感じだったのだけれど、読み進むうちにひきこまれていきました。ナチュラリストな内容でもあり、味わいのある文でもあり。
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植物はもともと好きで、コケもかなり気になっているのだが、本書でさらにコケが愛らしく思えてしまった。 ついつい都会の足下にはえるコケをみつけて、一人悦に浸ってしまう。 以前読んだ「ミクロの森」よりも親しみが湧くのは、著者の繊細な感覚が訳と通して伝わってくるからだろうか。
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●図書館で借りる。ゆっくり読んでいる余裕がないので、ざっと、と思い、はじめにと訳者あとがきを読み、目次を眺めたが、とてもよい本であった。ゆっくり読みたいい。著者の繊細で感性豊かな文章の魅力が存分に伝わってくる訳語で、訳者はとてもよい仕事をされていると感じた。よい本をプレゼントして...
●図書館で借りる。ゆっくり読んでいる余裕がないので、ざっと、と思い、はじめにと訳者あとがきを読み、目次を眺めたが、とてもよい本であった。ゆっくり読みたいい。著者の繊細で感性豊かな文章の魅力が存分に伝わってくる訳語で、訳者はとてもよい仕事をされていると感じた。よい本をプレゼントしてくれた著者と訳者に感謝します。
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コケについて読みたくて手にとったのだけれど、主人公はコケではなくて、筆者だ。コケに委託する筆者の思いが延々と続くので途中でちょっと辟易した。ネイチャーライティングというのはこういうものらしく、それはそれでありだと思うし、彼女のレポートする自然破壊の現状や、自然を商品として扱うやり...
コケについて読みたくて手にとったのだけれど、主人公はコケではなくて、筆者だ。コケに委託する筆者の思いが延々と続くので途中でちょっと辟易した。ネイチャーライティングというのはこういうものらしく、それはそれでありだと思うし、彼女のレポートする自然破壊の現状や、自然を商品として扱うやり口はもちろんショックでもあるのだが。でもコケのことをもっと知りたかったんだが。 別の本を読んでみようかな。
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ネイチャーノンフィクションの傑作としてアメリカで受賞した本書の著者は、大学の環境森林科学部で教鞭を執る女性。科学の眼だけではなく、全ての植物は意志を持つというネイティブアメリカンならではの世界観から、コケの観察を続ける。 自給自足生活を送る隣人を持ち、「テーブルにはブラックベ...
ネイチャーノンフィクションの傑作としてアメリカで受賞した本書の著者は、大学の環境森林科学部で教鞭を執る女性。科学の眼だけではなく、全ての植物は意志を持つというネイティブアメリカンならではの世界観から、コケの観察を続ける。 自給自足生活を送る隣人を持ち、「テーブルにはブラックベリー・パイと並んで顕微鏡が鎮座する」と日常を記す著者は、堅苦しくない語り口で、森というコミュニティを一つに繋ぐコケの神秘、人の暮らしと自然とのあり方を示唆してくれる。
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ネイティブアメリカンの祖先を持つ研究者が書いているからなのか、コケを対する愛情が味わい深い文章で描かれていて、読んでると、著者とコケの両方にうっとりしてしまう。
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ネイティブアメリカンの生物学者とコケ、あるいは人生と世界のノンフィクション。 ノンフィクションながら、その独特でなんとも不思議な世界は小説のようでもある。事実は小説より奇なり、といったところであろうか。 コケの生き方は私たち人間の生き方に対してもあらゆる示唆を与えてくれる。それ...
ネイティブアメリカンの生物学者とコケ、あるいは人生と世界のノンフィクション。 ノンフィクションながら、その独特でなんとも不思議な世界は小説のようでもある。事実は小説より奇なり、といったところであろうか。 コケの生き方は私たち人間の生き方に対してもあらゆる示唆を与えてくれる。それがこの本の本領であろう。 コケという、普段あまりにも小さいので目を向けない、尊敬すべき存在に目を向けることでいろんなことが見えてくるように思う。 ネイチャーノンフィクション(ネイチャーライティング)をもっと読んでみたくなった。
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コケの持つ「名前」 見えないものに目を凝らし、耳を澄ます 小さな世界で生きる コケの生活環 シッポゴケ 惹かれ合うコケと水 スギゴケ コケとクマムシの森 ジャゴケとゼンマイゴケ ヨツバゴケ ヒメカモジゴケ ヤノウエノアカゴケ ネイティブアメリカンとコケ ミズゴケ オオツボゴケ 人...
コケの持つ「名前」 見えないものに目を凝らし、耳を澄ます 小さな世界で生きる コケの生活環 シッポゴケ 惹かれ合うコケと水 スギゴケ コケとクマムシの森 ジャゴケとゼンマイゴケ ヨツバゴケ ヒメカモジゴケ ヤノウエノアカゴケ ネイティブアメリカンとコケ ミズゴケ オオツボゴケ 人工のコケ庭園 森からコケへの感謝の祈り コケ泥棒と傍観者 ヒカリゴケ
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