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ふたたびの加奈子 の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2022/01/30

新津きよみさんの短編は読んできたけど、長編は今作が初めてだった。 人間の心理が怖いなと思う場面もあったけど、最後にはホロリとさせられた。 転生って本当にあるかもしれないと思える不思議な物語だった。

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2021/08/27

あの子が帰ってきてくれたら、そう思うだろう。 それを感じたら確認にはしるわ。すごい勘違いだったけど、最終的には確認できたら次に進めるかしら。

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2019/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

転生って本当にあるのかな。 でも、母親のおなかの中の記憶は3才くらいまでは本当にあるって言う。 途中の容子の行動はハラハラするものもあったけど、最後は温かい感じで終わってよかったです。

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2018/10/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の子どもの生まれ変わりと思い込んで他人の子をどうにかするホラーと思って読むよりも、 生まれ変わりはあるっていう完全フィクションの世界と思って読む方が良かったんだな、と思った。 可愛いそうだけど、どうにか自分の気持ちに折り合いつけれて良かったなぁと思いました。

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2018/01/14

交通事故で一人娘の加奈子を亡くした容子。加奈子の魂を感じた容子はいつも一緒に暮らしていたが、ある日加奈子の魂が妊婦の体の中に転生したことを感じた。加奈子との暮らしをもう一度手に入れたいと思い、一人画策する容子。 新津きよみはやっぱり気味悪いの書かせたらすごいなあと思いながらこわご...

交通事故で一人娘の加奈子を亡くした容子。加奈子の魂を感じた容子はいつも一緒に暮らしていたが、ある日加奈子の魂が妊婦の体の中に転生したことを感じた。加奈子との暮らしをもう一度手に入れたいと思い、一人画策する容子。 新津きよみはやっぱり気味悪いの書かせたらすごいなあと思いながらこわごわ読んでいく。しかし意外な展開に最後は爽やかささえ感じる。

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2017/04/28

映画版の『桜、ふたたびの加奈子』は、不協和音を奏でる弦楽器に居心地の悪さを感じながらも、想定外の展開に泣かされました。観賞後に原作である新津きよみの『ふたたびの加奈子』が気になり、即購入。私にとって新津きよみはこれが初体験。そうか、この人は折原一の奥様なのかと読みはじめました。こ...

映画版の『桜、ふたたびの加奈子』は、不協和音を奏でる弦楽器に居心地の悪さを感じながらも、想定外の展開に泣かされました。観賞後に原作である新津きよみの『ふたたびの加奈子』が気になり、即購入。私にとって新津きよみはこれが初体験。そうか、この人は折原一の奥様なのかと読みはじめました。これを映画化したら『桜、ふたたびの加奈子』になるとは到底思えず、原作というよりは下敷き程度というほうが妥当かと思います。 桐原夫婦の娘、加奈子は、ひき逃げに遭って亡くなる。妻の容子はやがてこの部屋に加奈子がいると言うように。そんなものは見えないという夫の信樹に一応気を遣い、「加奈子」とは呼ばずに「まるこ」と呼びつづける。ある日、外出した容子とまるこ。亡くなった子どもの魂は、いつか自分の新しい居場所を見つけることがある。読んだ本にそう書いてあったことから、容子はそのときが来るのではと予感。その日、まるこはふわふわと正美という妊婦のもとへ。以来、正美に関するありとあらゆる情報を集めはじめる容子。心ここにあらずの容子と共にいることに疲れた信樹は、その頃たまたま知り合った女性と浮気。信樹と別れたいと思っていた容子はこれ幸いと離婚し、正美を監視できる場所へとすぐさま引っ越す。信樹は浮気相手の女性のもとへ転がり込むが、なぜか相手の女性はやたら物わかりがよく、容子の心配までするほど。公園デビューしてもママ友ができない正美に近づく容子。親身になって相談に乗り、正美の信頼を得ると、加奈子の生まれ変わりを手に入れるべく、着々と計画を進めて行くのだが……。 原作も「感涙必死の長編小説」となっていますが、まったく泣けません。容子の常軌を逸した行動はただひたすら怖い。正美の子どもをこっそりつねって、正美の夫に「彼女は虐待している」と連絡したり、夫ごと正美から奪うことを考えたり。 そもそも登場人物の誰も彼もが映画とは異なる設定。正美は高校生でもなければ、シングルマザーでもない。古書店を営む容子の母親も出てこなければ、空っぽのベビーカーを押して歩く女性も出てきません。 原作はオチも含めて嫌な感じで、この原作からあんな映画をつくるのかと、あらためて栗村実監督に脱帽。これからも注目したい監督です。 映画の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/5708d1ba46d17b4369466ee2e2dc1e01 原作との比較についてはこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/34c163eae8ed8c98bc94971c1f88a484

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2014/05/18

【廻るのか命】 なかなか面白かった。単調に思えたが最後でぎゅっとする感じ。すべてがきちんと腑に落ちて、読後はすっきりする。

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2013/12/27

5歳の娘「加奈子」を交通事故で失った女性が、娘の魂の再生を願って突き進む話です。 誕生・転生・再生・共生・回生と話は進んでいきますが、最初はどこかホラーな要素も含みつつ、母親の執念を感じさせつつ、最後は感動で終わります。 事件性はあるようでないような、悲しさと懐かしさもあり、どう...

5歳の娘「加奈子」を交通事故で失った女性が、娘の魂の再生を願って突き進む話です。 誕生・転生・再生・共生・回生と話は進んでいきますが、最初はどこかホラーな要素も含みつつ、母親の執念を感じさせつつ、最後は感動で終わります。 事件性はあるようでないような、悲しさと懐かしさもあり、どうなっていくのか不安と期待を抱えながらもすぐに読み切ってしまいました。

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2013/11/17

母親の想いというものはとても強いものと感じる一方、男・父親というものは情けなく、どこか間の抜けたものとして描かれている気がします。それはこの作品に限らず、どの作品、誰の作品を読んでも。 そんな母親の強い愛情が感じられる作品で、伏線回収からの結末はミステリーとしても十分堪能できる...

母親の想いというものはとても強いものと感じる一方、男・父親というものは情けなく、どこか間の抜けたものとして描かれている気がします。それはこの作品に限らず、どの作品、誰の作品を読んでも。 そんな母親の強い愛情が感じられる作品で、伏線回収からの結末はミステリーとしても十分堪能できると思いますが、全体的に悲しさけを纏った展開に、読後は少し切なくもなります。

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2013/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ひき逃げによって5歳の娘を失ってしまった母親が娘の魂が戻ったと喜び、やがてその魂がふたたび生まれ変わるために妊婦のなかに入っていく。 ホラーを読み始めたかと思った。 しかもその生まれた子を自分の子「加奈子」と信じ、その記憶を呼び戻そうと長期計画を立てるが、実際には男の子に生まれ変わったことを知る。 人違いとわかった容子は「軌道修正」とばかりにその男の子に近づいていく。 その子は前世を記憶しており、最後には自分をはねた車のナンバーまで覚えてて、事故車は夫信樹の愛人の妹という結果。 なんともご都合主義だけれど、子を失った親はこのような狂気な考えにも及ぶかもしれないなと納得。 最後にはそれぞれが落ち着いた結末を迎えることに安心をしつつ読了。

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