ふたたびの加奈子 の商品レビュー
先が気になって一気に読んでしまえた。 なんとなく、感動系かと思ったけれど、違った。 子供との感動の再会。とはそりゃならないか。 自分の子供がなくなって、生まれ変わった先がわかったら・・・ 同じように動いてしまうかも? 最後はハッピーエンドになってよかった。 途中、なんだか...
先が気になって一気に読んでしまえた。 なんとなく、感動系かと思ったけれど、違った。 子供との感動の再会。とはそりゃならないか。 自分の子供がなくなって、生まれ変わった先がわかったら・・・ 同じように動いてしまうかも? 最後はハッピーエンドになってよかった。 途中、なんだかミステリーのような感覚にもなったので。 面白かった。
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魂の転生のお話だけれど、この類の話に興味があるので一気に読んでしまいました。本当にこんな事があるのかと思いながら参考文献も読んでみたいです。
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喫茶室でアイスコーヒーとアイスクリームを注文した女性。 アイスコーヒーを飲みながら、アイスクリームが置かれた隣席に まるで誰かが座っているかのように微笑みかけている。 エスカレーターでは右側に立ち、左側にこども一人分のスペースを空け 突然誰かを探すかのように走り出して化粧室に入り...
喫茶室でアイスコーヒーとアイスクリームを注文した女性。 アイスコーヒーを飲みながら、アイスクリームが置かれた隣席に まるで誰かが座っているかのように微笑みかけている。 エスカレーターでは右側に立ち、左側にこども一人分のスペースを空け 突然誰かを探すかのように走り出して化粧室に入り 「お子様と一緒に入れます」と書かれた個室から、誰もいない隣の空間に 「よかったわね、間に合って。」と語りかけながら出てきて。。。 当初はホラー文庫の一冊として刊行されたというのも大いに頷ける ぞっとするようなプロローグです。 でも、私と同じ怖がり屋の読者さんも、どうか安心してください。 読み進めるうちに、ホラーではなくて人を想うせつなさを描いた物語だとわかるので。 自分がたまたま迎えに出なかったばかりに、可愛い盛りの娘を 事故で死なせてしまったと悔やむ容子。 彼女が、亡くなった加奈子の魂が戻ってきた、ちゃんと気配が感じられると言い張って 幼児用のお皿にごはんを用意したり話しかけたりする気持ちは、 なんだかとてもわかるような気がするのです。 子を持つ母だからということではなく、誰でも大切に想う人を亡くし それが自分のせいだと思い詰めたら、そんな状態になっても不思議はないと思えて。 それよりも、いつまでもそばにいてくれると思っていた加奈子の魂が自分から離れ 見知らぬ妊婦のお腹の中の赤ちゃんに宿ったと知ってからの 容子の行動のほうが、ずっと怖くて痛々しい。 住む場所も職業も行動パターンも変え、じわじわと時間をかけて 加奈子の生まれ変わりを宿したターゲットに近づいていく彼女を 息を殺し、ハラハラしながら追いかけずにはいられません。 容子に限らず、誰にどう思われようと愛する者を守ろうとあがく 女性たちの姿が印象的な物語。 容子の執着がおおらかな愛に変わる瞬間が鮮やかです。
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交通事故で亡くなった娘・加奈子の生まれ変わりを信じる容子の執念はすごい。読んでいてときどきゾクッとなることもあった。 生まれ変わりではないかという女の子の母親が育児ノイローゼになるところなども、子育て・母親の心情を表していると思う。 この小説はミステリーなのかファンタジーなのか。...
交通事故で亡くなった娘・加奈子の生まれ変わりを信じる容子の執念はすごい。読んでいてときどきゾクッとなることもあった。 生まれ変わりではないかという女の子の母親が育児ノイローゼになるところなども、子育て・母親の心情を表していると思う。 この小説はミステリーなのかファンタジーなのか。子供を想うあまりに誘拐をしてしまう「八日目の蝉」のも似通う物語が、心に突き刺さった。
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子供を亡くした親の気持ち、子育てに奮闘する母の気持ちと父の行動、共鳴しながらドンドン引き込まれる感じ。場面展開がテンポ良く、読み進め易い。 何度か背筋がゾクッとする部分があり、作り物っぽさも否めないが考えさせられる内容もあり、読んで良かった感あり。
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映画の容子役が広末涼子なのは合っているかも。 途中、思わぬどんでん返しがあってそこからは一気に読めた。
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母性って 怖い。身近な人の死はこんなにも残された者を追い詰め狂気させるのか。人物関係も心理描写も、読んでいてわくわくする。結末の付け方はさすがミステリーだなぁ。終わり方も上手いと思った。映画化たのしみ。
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どこか突拍子もない話でもあるのに、母親として加奈子を取り戻したい容子の思いに共感するし、きっと傷つくのだろうとわかっているから「そのへんにしておきなさいな」と止めたくもなる。生まれ変わった加奈子に用意周到に近づく容子の姿には、「八日目の蝉」のような痛さとスリルもあって、ページをめ...
どこか突拍子もない話でもあるのに、母親として加奈子を取り戻したい容子の思いに共感するし、きっと傷つくのだろうとわかっているから「そのへんにしておきなさいな」と止めたくもなる。生まれ変わった加奈子に用意周到に近づく容子の姿には、「八日目の蝉」のような痛さとスリルもあって、ページをめくる手が止まらない。 稲垣五郎と広末涼子で、13年4月に映画化もされるそうです。 本がすごく良かったので、映画も観たい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
元々ホラー系文庫だったということで、ドキドキしながらページをめくった。 何もない空間に向かって、子どもの名前を呼ぶ女性の姿から始まる。すでに怖い。事故で死んだ娘・加奈子の魂が戻ってきたと信じる容子。存在を追いかけるうち、正美という妊婦に宿ったのだと確信する。 出産後の正美に近づき、子ども手なずけ、徐々に距離を縮めていく。 容子の狙いとはー が、途中で正美と同時期に妊娠していた、マンションの隣りの部屋の女性に宿ったのだと判明。ターゲットを変え、新しい子に近づく容子。それは、男の子だった。彼はあっさりと容子をママと呼ぶ。その時容子はー 結末には賛否両論あると思うが、育児に悩む正美の心情など、それだけでも読み応えはある。
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五歳になった一人娘をなくした夫婦。その妻はそれを受け入れられないのか、死んだ娘の魂が存在していて、いつか転成すると信じきってしまい… 裏表紙に書かれた「感動必至の〜」を信じて購入して読み始めた本作。しかし、しばらくは娘の死を受け入れられな母親のサイコサスペンスな、薄気味悪いという印象を受けました。 見えもしない魂だけの存在になった娘が身近にいる、と公言してみたり、その子が他人の子どもに転成したと思い込むところ。そしてその子をいずれ社会的にも我が子として取り戻そうと画策する姿には、感動どころか戦慄を覚えるほど。 「どこが感動必至やねん」と批判的に思いつつも、でも先の展開が気になって、ページをめくる速度は早め。最終的にはすべてが丸く収まる感じで終焉を迎えるので、それなりに溜飲が下がる感はありました。 本作、来年春に映画として公開される模様。作品としてはインパクト強い内容ではなかったので、これをどのように多くのお客さんにウケる形に仕上げるのかがスゴく気になります。
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