B.A.D.(9) の商品レビュー
ヒルガオが首を吊った原因の1つ絡繰舞姫、彼女の足を粉々のたたき折り、死ぬことを考える雄介は行方を眩ませる。主人を守れなかった飼い犬は復讐を果たして、死ぬべきだと考える久々津。2人の目的を阻止しようと動く小田桐。その小田桐に執着するように現れる紅い女。誰が自身の目的を達成できるのか...
ヒルガオが首を吊った原因の1つ絡繰舞姫、彼女の足を粉々のたたき折り、死ぬことを考える雄介は行方を眩ませる。主人を守れなかった飼い犬は復讐を果たして、死ぬべきだと考える久々津。2人の目的を阻止しようと動く小田桐。その小田桐に執着するように現れる紅い女。誰が自身の目的を達成できるのか。 7、8割が雄介の話でそれに付随して舞姫の話になっていて、雄介の怒りと悲しみ、過去の行いへの自責の念と自己愛を捨てきれない絶望、いろいろな感情が渦巻き、雄介に共感し応援する自分がいた。そして、独特な感性と考えを持つ舞姫に嫌気がさしていたが、彼女の覚悟と矜持に驚き、見方が変わった。 9巻はそれだけでよかったと思う。久々津が意味不明で不愉快でしかなかった。人の話は聞かない、自分の考えを曲げない、意見が通らないと人を傷つける、姫さまを免罪符にする。こじらせ男がこじらせたせいで無駄にみんなが傷ついたのは読んでいて嫌な気分になった。
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雄介は、ヒルガオの復讐のため、舞姫の足を襲撃して遁走します。一方、彼女を守れなかったことに責任を感じた久々津は、雄介を殺して自分も死ぬことを誓い、雄介の居場所を探します。 憎しみの応酬を断ち切るため、小田桐は2人の後を追い求めます。ところが、久々津があさとに、舞姫の足を取り戻し...
雄介は、ヒルガオの復讐のため、舞姫の足を襲撃して遁走します。一方、彼女を守れなかったことに責任を感じた久々津は、雄介を殺して自分も死ぬことを誓い、雄介の居場所を探します。 憎しみの応酬を断ち切るため、小田桐は2人の後を追い求めます。ところが、久々津があさとに、舞姫の足を取り戻してほしいと願っていたことが分かります。約束どおり舞姫の足は元に戻りますが、その代償として、小田桐、雄介、久々津の3人の中から一人が、彼らの前に現われた、どことなくあざかを思わせる女性に、自分の足を差し出さなければならなくなります。舞姫の足を傷つけた雄介と、彼女を守りきれなかった久々津は、ただちに自分の足を差し出そうとしますが、小田桐は声を上げることができません。 小田桐は、他の人たちを救いたいという彼の願いが単なる自己満足でしかないことに直面させられながらも、そんなどうしようもない自分自身の姿と向き合い、そんな自分自身に踏みとどまろうとします。 その後、女に足を奪われた雄介のために舞姫が尽力し、小田桐たちが「犬」であることに自閉しようとする久々津のもとに向かって彼を救おうとして、事件は終息を向かえることになります。 愛する者を守れなかった雄介、自分を「犬」に貶めていた久々津、そして、中途半端に他人を救おうとする小田桐の3人が、一連の事件を通じてそれぞれ自分自身と向き合うことになるストーリーで、心理描写が過多にすぎて若干重く感じてしまったのも事実ですが、ストーリーそのものは十分に満足できる内容でした。
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この作品で初めて良かったと、心底から良かったと思えたエンディングでした。 だからこそ・・・次が恐ろしい
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個人的に☆は4.5ぐらい。 内容は5だが、少しくどさが気になったから。 他の方のレビューにある通り、このシリーズで珍しく泣けた。 次は最終章のあざか編だそうで。
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雄介の話は一旦決着である。一度歪んでしまったものが戻る時、その歪みは見えない場所に存在している。根底の歪みが見えてきたようです。1巻2話目から雄介君はずっと全てを抱え込んできていたのですね。思えば9巻だ。これで、前に進めるでしょうか。
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