午前零時のサンドリヨン の商品レビュー
鮎川賞受賞作。高校生の日時用を舞台にした日常の謎る 探偵役はレストランパブでトランプマジックをやる女の子。
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高校生の解く日常ミステリーと来たら、今では珍しくないので新鮮味には欠けたかな。この本の特徴となっているマジック自体も、文章で読むより、やはりああいったものは目で見てこそだと思います。ただ、油断して流し読みしていたらラストでは序盤からのここに繋がるか!と、結構驚かされました。
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短編集かと思いきや、最後に思わぬ伏線を回収してくれてすっきりしました。 続編も気になります。 どろどろしている女の子達にはあまり共感出来ないのだけど…やたらと太ももが気になってる主人公には思いいれしやすいかしら。
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何かのアンソロジーで短編を読んで面白かった記憶があり、期待十分で読みましたが、デビュー作とは思えない内容に厚みのある作品でした。 文章を読んでいるだけなのに魅力が十分伝わってくるマジックシーンが最高です。もちろん初の魅力は言うまでもありません。発売時期から考えれば、大流行している...
何かのアンソロジーで短編を読んで面白かった記憶があり、期待十分で読みましたが、デビュー作とは思えない内容に厚みのある作品でした。 文章を読んでいるだけなのに魅力が十分伝わってくるマジックシーンが最高です。もちろん初の魅力は言うまでもありません。発売時期から考えれば、大流行している「キャラ系日常の謎」カテゴリーの先がけかも知れませんね。 登場人物がほぼ女性に占められている中、孤軍奮闘すべき主人公が情けなすぎるところが珠にキズ。
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平凡な男子高校生の須川くんと、彼が一目惚れしたマジックが得意な女の子、酉乃さんが、学校で起きる事件の謎を解いていく話。スイートで口元がにやけてしまう感じで、でもじんわりビターで素敵です。 主人公もやもや気味だし、一人称の語り口が合わないかもと思うところはあったんですが、最後ま...
平凡な男子高校生の須川くんと、彼が一目惚れしたマジックが得意な女の子、酉乃さんが、学校で起きる事件の謎を解いていく話。スイートで口元がにやけてしまう感じで、でもじんわりビターで素敵です。 主人公もやもや気味だし、一人称の語り口が合わないかもと思うところはあったんですが、最後まで読んでよかったです。三話目からは物語に引き込まれてきました。 初め須川くんの他力本願さにいらっとしましたが、最後は、須川くんの成長と酉乃さんとの関係の変化にぐっときます。
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予想以上に甘かった! 不器用な少年少女達の話。青春! 表紙に惹かれて購入。 お店でマジックを披露している”初”を一目見て好きになる主人公。彼は、何とかして初に近付こうと必死です。 ちなみに、初はマジックをしているときとそうでないときで、ガラッと雰囲気がかわる。あと観察力がすごい。そんな初を頼りながら、主人公は日常における謎をとこうと奮闘していきます。 謎説きは分かったけど、なぜか内容があまり頭に入ってこなかった。 血とかでないし、死体でないし、そういうの駄目な人で謎説き系読みたいひとにおすすめ。 確かに、どうしてシンデレラでは、ガラスの靴だけ魔法がとけなかったんだろう。
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須川くんがすごくモヤモヤします。 酉乃初のマジックしている時の性格とのギャップがなんか可愛らしかったです。 ですが、私には少し読みづらかった本でした。
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出てくる登場人物全てがある謎に絡んでいるという非常に入り組んだプロット。 そしてラスト付近では一気に解決されるという、まさにミステリの王道。 読後感もとても爽やかなのでおすすめです。
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サンドリヨン? フランス語っぽいけど何だろ。 と思っていたら本文中に正解があった。なるほど『灰かぶり』ね。 全体的に重要なポジションは女子が占めている。 主役(?)の須川くん以外は三好くんと設楽くんくらいか。出てくるの。 あ、あと先生も居たけど。 でもってその女子のツンデレ度が異常に高い(爆)。 酉乃さんも慶永さんも柏さんも瑠璃垣さんも八反丸さんも飯倉さんも 自覚はなさそうだけど実は須川くんも みんな揃いも揃って心の中にヤマアラシを飼ってる。 もっと近づきたいと思ってるんだけど 動こうとすると相手も自分も傷つけちゃうから動けない、というジレンマ。 こういうじれったさ、歯痒さはいつの時代も変わらないんだな、とちょっとほっこり。 とはいっても言葉という武器は今の方が鋭いかもしれない。 『あてにならないプレディクタ』での飯倉さんと酉乃さんの遣り取りは 小説の中の会話だと判っていても痛くて堪らなかった。 …単にあたしが打たれ弱いだけかもしれないけど(爆)。 酉乃さんが発動する洞察力は杉下右京か篠川栞子か(笑)ってくらいのレベル。 栞子さんにとっての古本が、酉乃さんにとってのマジックなんだろうな。 パッと見草食男子の須川くんは、実はものすごい有望株なのではないかと思う。 この年齢で相手の求めてる言葉を汲み取ってあげようという姿勢は立派。 あとはそれを投げるタイミングを読めれば最強なんじゃなかろうか。 5年後が楽しみな逸材である(笑)。 なんだかんだでツンデレな酉乃さんと草食男子な須川くんの組み合わせ、 意外と似合ってるんじゃないかな。 ただひとつ腑に落ちないのは、『あてにならないプレディクタ』で なぜあそこまで飯倉さんが周りに対して攻撃的なのか、ということ。 自分を救ってくれようとした人を完膚なきまで傷つけようとする 飯倉さんの攻撃性はちょっと過剰な気がするし、 何かまだ明らかになっていない何かを抱えていそうですっきりしない。 その辺は続編で明らかにされるのだろうか。
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他力本願な須永くんがダメな奴過ぎる。 モヤモヤしながらも読み進めていたけど、マジックを日に一度しか披露しない酉乃に、須永くんが「ズルイ」といったとき、俺とは合わない人種なんだなと確信しました。 最終話で、それまでの自分の行動を反省し成長した姿がみられましたが、愛だ恋だを語る前に、まずは、力なき自分の代行者として力を発揮して当然と言わんばかりの言動で酉乃にすべてを丸投げしてきた行為を詫びることからはじめるべきではあるまいか? と思わずにはいられません。
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