学校を災害が襲うとき の商品レビュー
20140518読了 下校時間が近づく学校で、地震のとき先生と生徒たちがどのような状況に直面したかをインタビューしてまとめられたもの。そのときその場にいた人たちの言葉は重い。
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3.11で被災した宮城県下の小中高校の教員たちが、3.11当日から学校が再開するまでを語る。それに著者が哲学や精神医学を背景に解説を加える。 「大川小学校の悲劇」のように、学校の無力さが取り上げられることも多い。しかし、学校によって救われた命も多かった。極限状態で、教師たちはどう...
3.11で被災した宮城県下の小中高校の教員たちが、3.11当日から学校が再開するまでを語る。それに著者が哲学や精神医学を背景に解説を加える。 「大川小学校の悲劇」のように、学校の無力さが取り上げられることも多い。しかし、学校によって救われた命も多かった。極限状態で、教師たちはどう行動したのか。読めば、心うたれること必至である。 ハイデガー、レヴィナス、ヤスパース、アレントなど、さまざまな理論を援用しながら述べられる解説も、興味深い。
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教師の目線で震災現場にいる、見る、というのが新鮮だった。地域で避難場所に指定されていることが多々ある場所だけに、学校という場の地域への責任重大さが意識できた。震災を機に学校と地域の連携を見直さないといけない、というのが今更ながら実感できた。
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東日本大震災のとき、学校の先生は、生徒たちは?津波に襲われて生死の明暗を分けたものは?子供たちの心の変容は?多くの先生たちからの聴き取りを元にしたドキュメント。 特に、子供たちの心の様子を知るには良いと思います。 一度は読んで欲しい内容です。
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大泣きした。2011年3月11日午後、被災地の学校には多くの子どもたちが残っており、さらには地域住民が避難してきた。そこでの教師の行動・判断が、多くの人々の生命を救った。 先生方の話を聞いて(読んで)いると、壮絶な現場の状況が思い浮かんできた。しかし、実際は私の想像をはるかに越え...
大泣きした。2011年3月11日午後、被災地の学校には多くの子どもたちが残っており、さらには地域住民が避難してきた。そこでの教師の行動・判断が、多くの人々の生命を救った。 先生方の話を聞いて(読んで)いると、壮絶な現場の状況が思い浮かんできた。しかし、実際は私の想像をはるかに越えるものだったのだろう。 子どもたちはパニックで泣き叫んでいたのではないか、そう思い込んでいたが実は違ったという。低学年の子を落ち着かせようとしたり、お互い励ましあったり、避難生活が始まってからは物資の供給などを自ら手伝ったり。 学校と地域社会の関係について、自分ももっと真剣に考えなければいけないと痛感した。
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昔から「学校」という空間について興味がある。(「教育」にはあまり興味がない) 未曾有の大災害に見舞われた被災地の小学校、中学校、高校の教師・校長・教頭らへのインタビューをまとめた作品で、とても興味深く読んだ。 災害当時の教師の反応、判断。避難所として機能する学校と、教師たちの働き...
昔から「学校」という空間について興味がある。(「教育」にはあまり興味がない) 未曾有の大災害に見舞われた被災地の小学校、中学校、高校の教師・校長・教頭らへのインタビューをまとめた作品で、とても興味深く読んだ。 災害当時の教師の反応、判断。避難所として機能する学校と、教師たちの働き。災害に直面した子どもたちの反応とその後の生活。 どれもリアルな声が伝わってくるような構成で、震災の記録としても価値があると思う。 昨今、学校崩壊や教師の不祥事なども報道される中、改めて地域の中での「学校」の持つ力を考えさせられた。
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