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あの日からの建築 の商品レビュー

3.9

28件のお客様レビュー

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2024/01/20

すごくよかった。 日本で建築家が社会に頼られない存在になったのは、昔からじゃない。 建築は抽象的なものじゃない。コンセプトやパースでは語れない。コミュニティの実現まで考えているのか? 論理の構築でものは決まらない。頭で考えたことは三日で変わるが、体でやりたいと考えたことは一生変わ...

すごくよかった。 日本で建築家が社会に頼られない存在になったのは、昔からじゃない。 建築は抽象的なものじゃない。コンセプトやパースでは語れない。コミュニティの実現まで考えているのか? 論理の構築でものは決まらない。頭で考えたことは三日で変わるが、体でやりたいと考えたことは一生変わらない。体中でやりたいと言えるようになることは大事。感情を表して、議論をすることはそういう事。 ふらっと近所の人と話せる場所が、コンテナハウスのように、壁だけで区切って良いのか 建築の意見を言え

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2022/03/08

東日本大震災を通して筆者が見出した建築の本来あるべき姿が語られている 安藤忠雄の自伝で語られていた内容と一部通ずるものがある 現在の資本主義は技術万能の近代主義の都市を作り上げ、建築家はその経済、資本を目に見える形にする、その道具に成り下がっている 故に住まう人の心に寄り添うこ...

東日本大震災を通して筆者が見出した建築の本来あるべき姿が語られている 安藤忠雄の自伝で語られていた内容と一部通ずるものがある 現在の資本主義は技術万能の近代主義の都市を作り上げ、建築家はその経済、資本を目に見える形にする、その道具に成り下がっている 故に住まう人の心に寄り添うこと、建築の先にある生活、すなわちリアリティを感じること、社会とともに集団で作り上げるという本来の建築の形をおざなりにしてしまっているのだ 著者は震災復興における"みんなの家"プロジェクトを通して、建築が本当の意味で社会にもたらしているものを感じ取り、そこから湧き上がる信念を具現化し、さらに引き継ごうとしている また、建築をつくるとは内外を切り分ける行為であるのに対し、著者は内外を隔てる建築の境界を極力弱いものにすることで、人々が自由で居心地よく過ごせる建築を作りたい、この矛盾を認識したうえであえてこのテーマに挑戦したいと考えており、それが彼を動かすエネルギーになっている。 ✏建築家は皆、社会のためにと考えながら建築をつくっているのに、所詮は作品という個人的表現に行き着いてしまう。つまり近代的自我を捨てることができない。

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2022/05/24

3.11後の被災地に於ける有名建築家の方々の建築について調べる機会があり、その中の一つ、伊東さんの「みんなの家」に興味を持ち本書を読むことに。 多分3.11前から伊東さん自身、現代の建築のあり方についてモヤモヤされてたのが、3.11が起こってその疑念が確信に変わったんじゃ無いか...

3.11後の被災地に於ける有名建築家の方々の建築について調べる機会があり、その中の一つ、伊東さんの「みんなの家」に興味を持ち本書を読むことに。 多分3.11前から伊東さん自身、現代の建築のあり方についてモヤモヤされてたのが、3.11が起こってその疑念が確信に変わったんじゃ無いかなぁと本書を読んで思いました。 使う側とコミュニケーションを取りながら創る、確かに効率や利益だけ考えれば特に現代では難しく避けられがちな方法ですが、使う側に寄り添ったからこそ、伊東さんの「みんなの家」は結果被災地の方々に受け入れてもらえたんだなぁと思いました。 伊東さんの丁寧な性格がそうさせているのか、これ程有名な建築家の方が書かれた本なのに堅苦しくなくスラスラと読むことができました。注釈も沢山載せてくださってるので、建築の知識が乏しい私でも読みやすかったです。

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2021/03/09

東日本大震災があり、それを踏まえて伊東豊雄が建築との向き合い方をどう考えているかがわかる。 せんだいメディアテークやぎふメディアコスモスの設計に際してどのようなことが考えられた上で作られたのかが書いてあり興味深かった。

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2019/02/28

カテゴリ:図書館企画展示 2016年度第9回図書館企画展示 「災害を識る」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペー...

カテゴリ:図書館企画展示 2016年度第9回図書館企画展示 「災害を識る」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

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2018/10/09

最近の氏のテーマとも言える、建築家として何が出来るのか、建築家と社会の関係を変える…といった内容。伊東豊雄ファンなので久しぶりの自著というだけでウレシイ。

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2018/04/04

好きな建築家は?と問われたら、 ・伊東豊雄 ・中村好文 ・隈健吾 と答える。なぜか?何だか茶道的だから?笑(冗談) 足し算の建築ではなく、引き算の建築だから。 シンプルで、そのものが強烈に主張するわけじゃないのに格好いいから! 伊東豊雄さんの代表作である「せんだいメディアテーク...

好きな建築家は?と問われたら、 ・伊東豊雄 ・中村好文 ・隈健吾 と答える。なぜか?何だか茶道的だから?笑(冗談) 足し算の建築ではなく、引き算の建築だから。 シンプルで、そのものが強烈に主張するわけじゃないのに格好いいから! 伊東豊雄さんの代表作である「せんだいメディアテーク」を見たとき、身震いした。一言「格好いい」。 そんな建築がどんなふうに生まれるのか?3.11以後、建築に対してどんな心境の変化があったのか? わかりやすく解説されている。

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2016/09/06

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB10446073

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2016/02/27

建築に関してあまりにも無知で、登場する人や建築は皆目わかりませんでした。 しかし、社会性を身につける・社会とつながることを意識した「モノづくり」は分野関係なく大切なことであると再確認させられました。

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2016/01/15

世界に誇る日本の建築界第三世代を代表する一人で、2012年度ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞した伊藤豊雄氏が、2011年3月11日の東日本大震災後に、今後の人間社会、そして建築についての思いを語ったもの。 伊藤氏は震災を、「東京が失ってしまった豊かさが東北にはまだ残っている...

世界に誇る日本の建築界第三世代を代表する一人で、2012年度ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞した伊藤豊雄氏が、2011年3月11日の東日本大震災後に、今後の人間社会、そして建築についての思いを語ったもの。 伊藤氏は震災を、「東京が失ってしまった豊かさが東北にはまだ残っている。なぜ豊かかと問われれば、ここには人と自然とが一体化された世界が存在しているからである。人々は未だ自然の恩恵で生きていることを幸せに感じている。・・・東京のような近代都市の向こう側に見えてくる未来の街の萌芽は確実にここにある。二一世紀の人間社会のモデルは東京ではなく、東北の地にあることを、大震災は多大な代償と引き換えに私たちに教えてくれたのではないか。自然への信頼、人間への信頼を失った場所に人間の棲むべき未来があるとは考えられないからである」と捉えている。 伊藤氏は、二〇世紀の建築は、個人の独創性を最も重要な価値に据え、所謂アートと位置付けられてきたこと、かつ、それを抽象という言葉の下で、自然から切り離したものとして考えてきたことが大きな特徴であったが、それを徹底的に問い直す必要があるという。つまり、「建築の原初の姿は、共同で何かをつくり上げて、それを集団として崇め、またつくることが喜びでもあるという、共同性のあらわれだった」のであり、「建築家はアーティストと違ったかたちで社会に組み込まれている必要がある」と語る。 そして、釜石市の復興プロジェクトでのワークショップ、仙台市宮城野区の仮設住宅の人々と造った「みんなの家」、若い人たちに建築を教える私塾「伊藤建築塾」などの取り組みについて、具体的に述べられている。 二一世紀の建築の潮流は、二〇世紀のモダニズム的発想を大きく転換した「自然との共存」に向かっており、日本においては東日本大震災がそれをはっきりと知らしめたと言えるのかも知れない。 (2013年2月了)

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