芙蓉千里 の商品レビュー
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大陸一の女郎を目指してハルビンにやってきたフミが舞の才能を見出されて芸妓として成長していく物語 活発な跳ねっ返り娘が型破りながらも麗しい舞姫として育っていく中に、同じ日本からやってきた友達との友情やら人一倍の努力やらが忍ばせてあって、これは文字で読むタイプのジャンプだなぁと思った。 かなり悲惨な背景にも関わらず、目端の利く主人公のさっぱりした性格および情景描写であまりしんどくならずに読み通すことができた。それとも、過酷な背景に映えるシスターフッドが、意外とわたしの好物だったのかもしれない。 不勉強なもので近代史があまり良くわからず「そういうもんなのか」でいろいろを済ませてしまった。もうちょっと勉強してからもう一度読み返したい。
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単行本のほうを読みました。実際に存在していた"からゆきさん"たちに通じるお話でした。 心苦しい気持ちになるところもありますが、苦界に生きる女たちの強さを伝えてくれます。
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日本から大陸に渡った少女の成長物語。 彼女たちは生きていくために、自分自身を商売道具としている。 フミとタエ。まったく違うタイプの2人が支え合って、時に嫉妬し合い、強く成長する姿には力をもらった。 フミの芸妓らしからぬ強い物言いはスカッとする。
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シリーズ1~4巻全てを読んでの感想。相変わらずこの作者の書く女性像は格好良い。波乱万丈で、時代的背景も含めて壮大な物語だが、ちょくちょく乙女心を刺激する面白さもある。フミは誰と一緒になるのか、と気になっていたがそこは須賀さん。そんな単純な話ではなかった。え、そうなるの!?と思いつつ1巻のシーンを思い出すと感慨深くなったり。
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芸妓とか遊郭とか聞いたことはあっても、実際その中がどうなってるのか知らなかったから女郎たちのあまりの人権のなさにびっくり。 続きも読みたい。
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面白かった! 最近何かとこの時代の朝鮮に触れることが多い気がする 歴史の勉強にもなるなぁ 髪型とかいちいち調べたりして… このおフミが千里をかけるお話。これから先どんなことが彼女をまっているのだろう。 続きが楽しみ
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二十世紀初頭のハルビンにある遊郭を舞台にしたお話 一巻部分は上製版からの再読 改めて読むと『帝冠の恋』を思い出させる急展開 必要なところは十分に描かれているのではあるが 一切脇に逸れなさすぎで恐ろしい 出来過ぎ感をもちろん感じるが 強引に力技でねじ伏せる 『アンゲルゼ』はゆっくり...
二十世紀初頭のハルビンにある遊郭を舞台にしたお話 一巻部分は上製版からの再読 改めて読むと『帝冠の恋』を思い出させる急展開 必要なところは十分に描かれているのではあるが 一切脇に逸れなさすぎで恐ろしい 出来過ぎ感をもちろん感じるが 強引に力技でねじ伏せる 『アンゲルゼ』はゆっくり過ぎたのかいや違うな これでも成り立っているのが奇形的 内容には関係ないが解説が酷く本としての価値を大いに損ねている
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フミの性格はきっぱりしてて好きなんですけど、元気がありすぎて、女郎屋の雰囲気から終始浮いてたなーと思いました。いろいろな人物が出てくるのは面白いですが、登場人物が多すぎて、参りました。その原因は、主に日本語と中国語とロシア語の表記が混ざってて、こちらが覚えられないからです。すべて...
フミの性格はきっぱりしてて好きなんですけど、元気がありすぎて、女郎屋の雰囲気から終始浮いてたなーと思いました。いろいろな人物が出てくるのは面白いですが、登場人物が多すぎて、参りました。その原因は、主に日本語と中国語とロシア語の表記が混ざってて、こちらが覚えられないからです。すべてルビふってほしいくらいでした。
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面白かったです。 二人の幼い少女の人生のクロスがよかったです。 てか、続きあるのねー! 2018.6.18
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2人の少女が、女衒に連れられて、日露戦争が終わった頃のハルピンの妓楼を向かうところから物語が始まる。 女郎と聞くだけで過酷な暮らししか思い浮かばないのだけど、こんな時代の異国となると、もはや想像の埒外。 激動の時代を背景に、主人公フミの強さが、心地いい。
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