強い会社の教科書 の商品レビュー
経営者向けに書かれた指南書でした。一般的なビジネス書とは一味違う内容です。著者自身が会社経営者なので、社長の本音が見え隠れしたりして、経営に携わっていない会社員でも、興味をもって面白く読むことができます。
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2014年5月18日 日経トップリーダーでコラム掲載している、株式会社武蔵野 代表取締役小山昇氏の著書。中小企業のなかでも優良企業としての認知は高い。 読後感として、マネジメントは本当に難しいと感じた。 内容としては、強い会社を作るために必要なステップが6つの項目に別れて書か...
2014年5月18日 日経トップリーダーでコラム掲載している、株式会社武蔵野 代表取締役小山昇氏の著書。中小企業のなかでも優良企業としての認知は高い。 読後感として、マネジメントは本当に難しいと感じた。 内容としては、強い会社を作るために必要なステップが6つの項目に別れて書かれている。 小山氏の考える強い会社は、全てを仕組化できている会社のことだった。 人事評価に、 ○明確なビジョンを共有・認知・体現させること、 ○他社との差別化を常に考え続けること、 ○マネージャー陣の組織づくりへの取り組み などを組み込み、徹底した仕組化を図っている。 徹底した仕組化は、確かに必要。ただ、仕組化しすぎるのも問題は出てくるように思う。機械的に評価で全てを縛り付けることで、個人の個人らしさがなくなってしまいかねないと感じた。 なんでもバランスが大事。 ・大きな目標を掲げて考え方を変える ・中小零細企業は人による差別化も戦略の一つ ・失敗や挫折感を経験させる ・長期的に企業成長させるには一定のクセのある人材採用も必要 ・現市場に新商品を投入すると新規事業は成功しやすい ・レコード、カセットテープ、CDの例 ・社員教育が行き届いていない会社はトップダウンマネジメント、組織が成熟してきたらボトムアップマネジメント ・上の人はしたの人のところに、情報をとりにいく
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自身も数百名の経営者と対峙してきたが、腑に落ちるところが多かった。たとえば、良い社長はせっかちな人&動機ぐ不純な人、なんてのは非常によく解る。慎重で失敗経験を積めず、社員に浸透されない理念を固辞する社長はまず伸びない。あと、新規事業立ち上げの際は採算ラインと撤退ラインを持...
自身も数百名の経営者と対峙してきたが、腑に落ちるところが多かった。たとえば、良い社長はせっかちな人&動機ぐ不純な人、なんてのは非常によく解る。慎重で失敗経験を積めず、社員に浸透されない理念を固辞する社長はまず伸びない。あと、新規事業立ち上げの際は採算ラインと撤退ラインを持つなんてのも重要。やることよりもやらないことから決める等日々の行動の具体的指針になるような箴言も多々あり有益な書。
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強い会社にするにはとあれこれ動いてた時にたまたま見つけた本です。分厚い本ですが、中身はいたって簡潔、ポイントをズバリと指摘しているので、あっというまに読み終えます。ポイントも多岐に渡っていますが、全て経営者視点には必要なことです。分かりやすさから読後は不思議と爽快です。 「社長...
強い会社にするにはとあれこれ動いてた時にたまたま見つけた本です。分厚い本ですが、中身はいたって簡潔、ポイントをズバリと指摘しているので、あっというまに読み終えます。ポイントも多岐に渡っていますが、全て経営者視点には必要なことです。分かりやすさから読後は不思議と爽快です。 「社長・上司・部下全てのサラリーマン必読」と書かれた帯にあるように、会社を強くするには社長だけではなく、全社員が系経営視点を持たなければならないとはよく聞く話。作れば売れる時代はすでに過ぎました。会社に属している以上、働くのが嫌だろうが結果を求められるのは当たり前であり、人ごとでは済まされません。 しかしそのような意思を持つように教育するのは社長の仕事であり、それが出来ていない会社は全て社長が悪いと言いきるところがすごくいい(笑)。すべて社長が悪い(笑) でも当然と言えば当然。重要決定は平社員ではできないからです。したくてもできないんです。ただ、できないからといって平社員はそのままでいいのかといえば、それは違う。現状に不満なら上司、社長を説得して変えていかなければ、ただの愚痴に終わる。愚痴ることは悪いこととは思いませんが、愚痴って何かが変わるなら何ぼでも愚痴ります。分かったような口をきくが、じゃあお前は何をしたんだと言いたくなる社員が非常に多い。若手古参含めて。 本書では経営者視点を培うような仕組みをうまくアドバイスされています。そしてどうしたら昇格昇給するのかも明確で、モチベーションを保つ仕組みもうまい。順調な会社だからできるんだろうと思うような内容ばかりと思っていましたが、吹けば飛ぶような中小企業でも採り入れられそうなことがむしろ多かったのは意外でした。実践していただきたいことがたくさんあります・・・ ビジネス関連の本で迷ったらとりあえずお勧めできる本でした。
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日本経営品質賞を二度とった唯一の会社で他の会社に経営コンサルもやっている会社の社長の著書。なるほどと思う部分もあるがそうでない部分も。かなり個性的な社長という印象だが、指導した500社で倒産した会社は0ということなので、社長のキャラだけではないということか。
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経営とはこういう事なんだな。 という事を非常にわかりやすく、 かつ、具体例をあげて説明。 動機は不純と言いながらも、 仕事に対しては恐ろしくストイック。 この人の本を全部読むかな
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筆者は株式会社武蔵野という会社の小山昇さん。 500社以上の経営改善を実現させてきて、潰した会社は1社もないそうだ。 事業に関係ない「会社」というモノの教科書と言える1冊である。 「強い会社」とは、「強いしくみをもった会社」と解釈できる。 そのしくみをつくるポイント...
筆者は株式会社武蔵野という会社の小山昇さん。 500社以上の経営改善を実現させてきて、潰した会社は1社もないそうだ。 事業に関係ない「会社」というモノの教科書と言える1冊である。 「強い会社」とは、「強いしくみをもった会社」と解釈できる。 そのしくみをつくるポイントは以下の2点に集約される。 ・数字の出るモノを強化する ・人の感情を理解して仕組みを作る事 数字の出るモノとは、具体的には売れるモノであり、そういうものこそマーケットが求めているモノ。 売れないものを売ろうと努力するよりも、売れているモノを伸ばしていく事は、長所伸展の考え方であり、自分の考えともフィットする内容であった。 人の感情を理解して仕組みを作る事について、具体例を上げると人事評価・給料・賞与などの基準はガラス張りにして、誰もが納得できるようにしておく事があげられる。 他人の給料は気になるものであるが、それをガラス張りにし、基準を公開しておく事で、余計な気使いをする必要もなくなり、業務に集中できる。 著者の会社で働く社員の多くが、若い時にやんちゃをしていた暴走族上がりの人間である事も、強い仕組みを作らざるをえなかった理由の一つであろう。 会社の良し悪しは社長で決まる! と著者は断言している。 社長の仕事は決断する事であり、そのスピードがビジネスの勝敗を決定づける。 売れているモノを強化して売る、人間を理解して仕組み化する、決断のスピードを意識する。 これは個人に置き換えると、自分の長所を強化してアピールする、自分や他人の行動を理解して仕組みにする、「自分ならこうする」という決断をスピーディに行う事、とも言えるかもしれない。 強い会社を作る概念を会社に留めず、強い自分を作る教科書へと昇華させていくために、まずは自分の長所を確認し、仕組みになるよう手帳へと落とし込もうと思った読書であった。
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指導した500社の内、倒産した会社は0社、その極意に迫る。 実経験から学んだ内容が書かれており、信憑がある。 著者自身が色んなことを試しながら、失敗しながら学んだことが書かれている。
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中小企業の親父みたいな感じの内容。 あまり好感は持てない感じがしました。 論理が矛盾しているところ 自分の論理しかもっていないところ 等々 でも一部には、なるほどと思う部分もありました。
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強い会社というよりも強い組織を作るためのノウハウ本。 ガバナンスからコミュニケーション、育成・評価まで ありとあらゆる分野について、掻い摘んで書いてます。 簡単に言うと、 「多少の失敗に対してとやかく言わない、 客向けのコストは惜しまない会社」 が強い会社であるように感じま...
強い会社というよりも強い組織を作るためのノウハウ本。 ガバナンスからコミュニケーション、育成・評価まで ありとあらゆる分野について、掻い摘んで書いてます。 簡単に言うと、 「多少の失敗に対してとやかく言わない、 客向けのコストは惜しまない会社」 が強い会社であるように感じました。 失敗することが成長に繋がる一番の経験だし、 さすがに大失敗はさせられないのが会社なので、 失敗を許容するということは、相手の力量を見極めたうえで、 少し上の目標にチャレンジさせていると言えます。 要するに上司・部下のコミュニケーションが円滑で、 信頼関係が築けているということです。 また、客向けのコストを惜しまないということは、 それだけ販促活動を行い、関係構築やニーズに対する模索といった、 挑戦の部分にも力を入れているということ。 的外れなチャレンジでは意味がないので、 マーケティングもしっかり出来ているというのが前提。 自分はコンサル業界に属しているわけだが、 モノを売っているわけではないのでコンサルって差別化しづらい。 となると、人間力が差別化要員となるわけで、 自ずと人財教育に力を入れている会社が強いってことになる。 ※人財教育=失敗を多く経験出来ると考えればそうなる。 そういった適度な失敗を積める環境で成長し続けたいものだ。 参考になった内容: ・強い仕組みを作るのに必要な視点は以下2つ 1.数字として実際に成果が出ている業務が正しい 2.人間の感情を理解したしくみを作る ・良いものを真似る=最高の創造だが、 「できないこと」は真似しないこと。 ・真似して上手くいかなかった場合は、失敗した理由を検証する ・真似して上手くいったら即社内に定着、上手くいかなかったら即捨てる ・とにかく「現実・現場・現物」主義を通すこと ・社長に向いている人は以下4要素を持っている 1.動機が不純 2.せっかちで、早とちり 3.小さな失敗を重ねてきた 4.理不尽な思いをしてきた ・成長させる一番の近道は失敗させること。 ただし、失敗をフォローする仕組みを準備したうえで失敗させること ・販売促進費は、 「いま売れている商品を、さらに売るため」 「売れ筋商品の売れ損じをなくすため」 に使うこと。売れない商品に使うのは無駄金を使っているだけ。 ・ランチェスターの法則では、 1.単品ビジネス、または2社間競争では 「2位に3倍の差」をつけること 2.複数の製品カテゴリーを扱う場合、または3社以上の競争なら 「2位に1.7倍差」をつけること 以上が出来れば、優位に立てるとなっている。 ・新規事業の存続条件 1年目は、直近、半期の売上が、前期の売上を下回っていないか 2年目は、今季の粗利益額と営業利益額が前年を下回っていないか 3年目は、損益分岐点を下回っていないか ・経営とは、お客様の「数」を増やすことであり、そのためには、 営業担当者の数を増やして、「顔を合わせて話す」必要がある。 そのためにも、「お客様が増えること」には経費を惜しまず使うこと。 ・合理化とは、 「いらない仕事をどんどん捨てる」 「いらない仕事はどんどん手抜きをする」 「どうでもよいことはしない」 ことである。 ・従業員満足度が低い会社は、お客様満足度も低い
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