ローマ帽子の秘密 の商品レビュー
読みやすく、ミステリー大御所たちのどの作品よりも夢中になれました。 一重に翻訳がすばらしいからですね。 今まで読んできたコナン・ドイルやアガサ・クリスティーといったミステリー界重鎮と呼ばれる方々の翻訳本は堅かったり、どこかちぐはぐだったりと読みにくいものが多かったのですが、新訳と...
読みやすく、ミステリー大御所たちのどの作品よりも夢中になれました。 一重に翻訳がすばらしいからですね。 今まで読んできたコナン・ドイルやアガサ・クリスティーといったミステリー界重鎮と呼ばれる方々の翻訳本は堅かったり、どこかちぐはぐだったりと読みにくいものが多かったのですが、新訳と銘うっているだけありました。 裏表紙の決定的翻訳という言葉に嘘偽りはありませんでした。 国名シリーズは9冊。クイーン親子の活躍を今後も楽しみたいです。
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本屋で『ギリシア棺の秘密』をみかけて、だったらこれから読まなきゃならんだろうと初クイーン。 何と言いますか。好みの問題なんですが、シャーロックよりエラリーが好きです。キャラクター的に。「名刑事である警視を父に持ち警察からも戦力として扱われ本中毒で皮肉屋の推理小説家」とか詰め込...
本屋で『ギリシア棺の秘密』をみかけて、だったらこれから読まなきゃならんだろうと初クイーン。 何と言いますか。好みの問題なんですが、シャーロックよりエラリーが好きです。キャラクター的に。「名刑事である警視を父に持ち警察からも戦力として扱われ本中毒で皮肉屋の推理小説家」とか詰め込みすぎでしょありがとうすてき。父親からは「エル」と呼ばれ、欲しくてたまらないファルコナーの初版本を買いに行こうとするのをことごとく父親に邪魔されて、殺人事件の捜査を父親の手伝いでさせられて、笑ったり本を読んだり皮肉を言ったり本を読んだり煙草を吸ったり本を読んだりするエラリーが大好きになりました。 新訳ということで、とっても読みやすいしクイーン既読の方にもおすすめ。
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表紙の「カッコイイお兄さん」エラリー・クイーンがサポート役にまわり、「ダンディーな親父」リチャード・クイーン警視が陣頭指揮を執る警察小説のような趣き。そこが意外だった。 ブロードウェイのローマ劇場にて上演されている人気舞台劇「銃撃戦」の最中に、観客席で男が毒殺された。 劇場はほ...
表紙の「カッコイイお兄さん」エラリー・クイーンがサポート役にまわり、「ダンディーな親父」リチャード・クイーン警視が陣頭指揮を執る警察小説のような趣き。そこが意外だった。 ブロードウェイのローマ劇場にて上演されている人気舞台劇「銃撃戦」の最中に、観客席で男が毒殺された。 劇場はほぼ満席で容疑者多数。 だが、クイーン警視と息子エラリーは死体発見時に感じたひとつの違和感から、ロジックをつなげて真相へと辿り着く。 作中の謎のひとつに関しては、ディクスン・カーの某作を読んでいたので何となく予想はついていた。 そして、ある捜査の過程では「あれぇ、あそこは調べないのかなぁ」なんてモヤモヤをかかえていた。 そのわりには三歩あるけばすべてを忘れる鶏のような頭なので、犯人は予想外で結局驚いてしまった。 ひとつの事象から論理を展開していくのが楽しい。 要所要所でクイーン親子がディスカッションをして状況をまとめてくれるので、読者も一息ついてこんがらがった脳内を整理できる。 最後の解決編で、ひとつだけ「あれ、そんな描写あったかな」と腑に落ちない点があったが、それも巻末の「解説」で文字通り見事に解説されていて唸った。そして、その部分こそが今回の新訳の大いなる意義であることがわかり面白かった。 「のどごし」の良い文章で読みやすかったが、五百ページ近くの長丁場だったので、少々「コク」も欲しいと思ったのは贅沢か。 古書マニアで推理作家のエラリーと、息子が可愛くて仕方がないといった感じの老警視リチャード。 そしてクイーン家を切り盛りする若き執事ジューナもなかなかいいキャラで今後が気になる。 『ローマ帽子の秘密』がデビュー作というのだから、この後の「国名シリーズ」のロジックはキレが増していくのだろう。楽しみだ。 (ちなみに本作の原題は『The Roman Hat Mystery』 「roman hat」でGoogle画像検索したら、なんだか派手なトサカのついた兜がいっぱい出てきて笑ってしまった。)
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訳が読みやすくなったらしいので借りてみたけど、訳がどうこうよりそもそもが好みじゃなかったみたいで半分いかずに挫折。
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かなり昔に読んでいたはずだが、内容はほぼ覚えていなかった。・・・印象的にはかなり地味な作品、だった筈が、かなり面白かった。 特にキャラクターの作り込み、クイーン父子の会話など、時代を感じさせずに楽しめた。訳者の力で作品の出来も変わるんだなー、と実感。
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ミステリ史上最高の名探偵、華麗に登場! 皮肉屋で本好きの推理小説家、切れ者警視の息子―― 本格ミステリの最高峰〈国名シリーズ〉新訳刊行開始! ローマ劇場、ほぼ満席の客席から男の毒殺死体が発見された。 市警きっての名警視リチャード・クイーン。 その息子、推理作家にして天才探偵のエラリー・クイーン。 劇場から忽然と消え去った被害者のシルクハットを巡り、論理の思考がかけめぐる! いきなりの事件発生から、終盤の解決までが長すぎるのが難点かな。 しかし「なぜ被害者の帽子が消えたのか?」という問いが、物語すべてを支えているのは要注目。 けどやっぱり警察の捜査も落ち度があるだろうって思えてしまう。 そして解決寸前でなぜか旅立ってしまうエラリーw。 新訳は解説にある通りすばらしいと思います。 ミステリ:☆☆☆☆ ストーリー:☆☆☆ 人物:☆☆☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆☆☆
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面白かったです。 〈読者への挑戦〉は無理でした。 自分が思ってもいない方向で解決した感じでした。 警視の説明を読みながら、あぁそんな場面やそんな発言あったなぁって思いました。一気に読んだ方が良かったのかなぁ? 人間関係も面白いです。警視とエラリー父子、ジューナの関係が本当に暖かく...
面白かったです。 〈読者への挑戦〉は無理でした。 自分が思ってもいない方向で解決した感じでした。 警視の説明を読みながら、あぁそんな場面やそんな発言あったなぁって思いました。一気に読んだ方が良かったのかなぁ? 人間関係も面白いです。警視とエラリー父子、ジューナの関係が本当に暖かくて優しくて、特に父子の会話が好きです。
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エラリー・クイーン・シリーズ 弁護士モンティー・フィールド殺人事件。ローマ劇場で毒殺されたモンティ・フィールド。現場から消えた被害者の帽子。強請屋である被害者のシルクハットに隠された秘密。劇場に招待されていたモンティー・フィールドの元共同経営者ベンジャミン・モーガン。モンティー・フィールドに強請られていたベンジャミン・モーガン。被害者のポケットにあった小物入れの持ち主フランシス・アイヴィス・ホープ。彼女の婚約者で役者のスティーブン・バリー。モンティー・フィールドの強請りのネタの隠し場所。
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有名すぎる、国名シリーズ。 創元の新訳と読み比べてから、フランス以降どちらを選ぶか決めよう。 とても贅沢な悩みです。
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これが有名な読者への挑戦! 一応考えてみるが、エラリーには敵わず。お手上げ。 解答編を読むとすごく納得細かいディテールが作り込まれていて納得のいく謎解きでした。
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