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暗号少女が解読できない の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2013/12/18

前々からラノベとミステリの可能性として、挿絵というひとつの情報の塊をうまく利用できないかと思っていた。 本作でその可能性の一端が見えた気がする。ただ、おお!もしかして! と思って確認したものの、どうもこれは判別できないのかな? でも暗号をコミュニケーションの要に使った、主人公と...

前々からラノベとミステリの可能性として、挿絵というひとつの情報の塊をうまく利用できないかと思っていた。 本作でその可能性の一端が見えた気がする。ただ、おお!もしかして! と思って確認したものの、どうもこれは判別できないのかな? でも暗号をコミュニケーションの要に使った、主人公と沢渡さんの関係が良かったし、面白く読めた。 暗号×ラノベってもっと可能性があると思うので、次回作があればいいのに。

Posted byブクログ

2012/12/31

  【おはなし】 転入早々、クラスの美少女から突然の告白と手紙を受け取る少年。しかしそこに書かれていたのは愛の言葉ではなく“暗号文”だった――。暗号をこよなく愛する少女に振り回されっぱなしの彼は、果たして彼女の“真の意図”を解読することができるのか? ヒロインが謎を生む(!?)、...

  【おはなし】 転入早々、クラスの美少女から突然の告白と手紙を受け取る少年。しかしそこに書かれていたのは愛の言葉ではなく“暗号文”だった――。暗号をこよなく愛する少女に振り回されっぱなしの彼は、果たして彼女の“真の意図”を解読することができるのか? ヒロインが謎を生む(!?)、暗号解読学園ラブコメ!!   【面白かった!】 キャラの台詞ややり取りに現代風のセンスを感じ、思わず笑わされた箇所多々有り。周囲からの扱いがぞんざいすぎる主人公、痴女チックなヒロインは個人的に好みだったが、好き嫌いは別れるところだろうか。そしてこの二人のやりとりが、“暗号”よりもずっと本作の肝であると言えるほど面白い。   【イマイチ……】  ①キャラについて キャラクターの整理が雑。 主人公、ヒロイン、妹以外は蛇足感が強過ぎる。カバー折り返しに紹介をつけるくらいなら、全体を通して見せ場を作り登場させないとどうしてもヨソモノに感じられてしまう。文学少女、陸上少女、母、教師のキャラが基本的に性悪(実際はそうでなくとも、そう見える)で、楽しい気分が台無し。 ②ストーリーについて 各話内で話が完結しており、ぶつ切りの印象。そのため各話の冒頭で新しく状況情報を入れ直す必要があるのだが、それが億劫。きちんと「引き」を作り、「本一冊」としての構成を目指して欲しいと感じる。 ③その他 第四問とあとがきの暗号が、それ以前に登場した暗号に比べて楽しく感じられないため、読後感にしこりが残る印象。 テンポの良いキャラのやり取りとは真逆に、地の説明や描写にはクドイものが多く、テンポをだいぶ悪くしているので、推敲の段階で「読みやすさ」を念頭にガシガシ洗練(主に軽量化)できなかったものだろうか、と思わされてしまう。正直、入り組んだ家庭事情や兄貴分の幼馴染の武勇伝は、読み飛ばしたくなるほど蛇足感が強い。   【総評】 “大賞”という看板に期待して読み始めると、やや肩透かしを食らうかもしれない。“暗号”に期待しても、これもまた同様だろうか。本作の魅力は、何よりも主人公とヒロインを中心とした、キャラクター同士の掛け合いにある。酷評になったが、もっとこの二人の日常を見ていたい、そんな気分にさせられた。

Posted byブクログ

2012/11/27

以前いたことがある少し田舎の高校に入学することになった男子高校生が主人公の物語。 この主人公は、特に見かけも性格も地味であるが暗記は得意であり、人が話したことを一言一句間違えずに覚えている。 そんな主人公がある時に女の子から出された暗号を解いて暗号の解く楽しさや作る楽しさを知りつ...

以前いたことがある少し田舎の高校に入学することになった男子高校生が主人公の物語。 この主人公は、特に見かけも性格も地味であるが暗記は得意であり、人が話したことを一言一句間違えずに覚えている。 そんな主人公がある時に女の子から出された暗号を解いて暗号の解く楽しさや作る楽しさを知りつつ女の子と仲良くなっていく。 物語としてはありがちかなと思ったが、実際に読者自身で暗号を解くこともできるので楽しめた。 また、会話で出てくる言葉のフレーズも自分的には面白く交換が持てました。

Posted byブクログ

2012/11/19

お話そのものと、たくさん出てくる謎解き、一粒で二度美味しい感じ。 ヒロインのつくりはとても好みだったのだけど、お話の落とし方に新鮮味がなかったのが少し物足りなかった。後はやはり主人公にもう少し何か欲しかったなあ、と。 でもやっぱり、女の子と、直球じゃなくて、暗号みたいなぼかしたや...

お話そのものと、たくさん出てくる謎解き、一粒で二度美味しい感じ。 ヒロインのつくりはとても好みだったのだけど、お話の落とし方に新鮮味がなかったのが少し物足りなかった。後はやはり主人公にもう少し何か欲しかったなあ、と。 でもやっぱり、女の子と、直球じゃなくて、暗号みたいなぼかしたやり取りをするのって、余計にドキドキしますよね。そういう感じがすごく出てた。

Posted byブクログ

2012/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SDの大賞受賞作ってことで読んでみた。 転校してきた主人公が、何故か暗号大好きな不思議美少女に絡まれて、彼女が出題する暗号を解いたりいちゃいちゃしたりする話です。 ヒロインじゃなくて主人公の方が転校してくるところが斬新かなー(棒 会話のテンポがとても良い。一人称視点の文章とか、ボケと突っ込みのやり取りなんかも今風で面白かった。突っ込みは若干騒がしい感じもしましたけど、自虐的なモノローグは結構笑えた。 肝心の暗号も、ついつい一緒になって考えたくなりました。そんなに凝ったトリックはなくて、ちょっと考えれば読者も普通に解読できるレベル。好きな人には物足りないとは思いますが、一つの要素としては必要十分な内容だったのではないかと。 一方、ストーリーの展開とかキャラ設定とかは稚拙というかなんというか、ハッキリ言ってつまらなかったですね。 ヒロインと主人公は実は幼い頃に会っていたとか、ヒロインだけそれを覚えていて主人公は忘れていたとか、どんだけ使い古された展開やねん。家庭環境ゆえにお兄ちゃん大好きなませた妹とか、毒舌な後輩とか、素直になれないヤンキーとか、もう少し捻って欲しかった。 で、そこそこ面白いと思っていたところで一気に醒めたのがこの会話。 「……それはわざわざ部活として立ち上げる必要があるの?」 「いやだって、ぶっちゃけ学園ものといえばとりあえず部活っていうのはお約束じゃないですか。SOSとか古典とか隣人とか奉仕とか」 既存の作品並べたらパロディになると思ったら大間違いじゃ! あとがきによると、この作品が書かれたのが昨年秋だそうで。賭けてもいいですが、投稿時は古典部の名前なんかなかったでしょ。 受賞して刊行されるときに加えたんだと思いますが、いくらなんでも浅すぎやしませんか。 とまあケチもつけたけど、暗号を作ったり解いたりすることの楽しさは存分に伝わってきました。作者にどこまでネタのストックがあるのかわかりませんが、続刊が出る限りは買い続けてもいいかなと思います。

Posted byブクログ