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竜のかわいい七つの子 九井諒子作品集 の商品レビュー

4.3

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

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2022/12/30

ファンタジーや創作でお馴染みの設定に作家性を加えて面白くすることにかけて久井先生は突出していると思う。 お気に入りは狼症の2篇で、前編で架空エッセイとして面白さ、後編ではエッセイでは書かれないであろう当事者の葛藤の奥深さがあり組み合わせて面白い作品。 ハッピーエンドなのにご都合主...

ファンタジーや創作でお馴染みの設定に作家性を加えて面白くすることにかけて久井先生は突出していると思う。 お気に入りは狼症の2篇で、前編で架空エッセイとして面白さ、後編ではエッセイでは書かれないであろう当事者の葛藤の奥深さがあり組み合わせて面白い作品。 ハッピーエンドなのにご都合主義とは思えなくてちゃんと感動できるすごさ。

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2021/09/30

この作者凄いなー。心地の良いSF、ファンタジー。人魚と野球少年の話とかかなり好きなんだけど1番は犬谷家の人々。面白すぎる設定、オマージュ。

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2021/05/05

「竜のかわいい七つの子 九井諒子 KADOKAWA 2012年」絵も綺麗、話の内容も一つずつ面白い。かなり楽しめた。

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2020/03/31

ファンタジー風味だったり、少し不思議な風習なりなんなりが残る日本だったり、独自の設定の中にきちんとヒューマンドラマを練りこんだストーリー展開がなされているので一つ一つがとても読み応えがあって良かった 「犬谷家の人々」の、この設定何に生かすんだろう…というところから上手く一回りす...

ファンタジー風味だったり、少し不思議な風習なりなんなりが残る日本だったり、独自の設定の中にきちんとヒューマンドラマを練りこんだストーリー展開がなされているので一つ一つがとても読み応えがあって良かった 「犬谷家の人々」の、この設定何に生かすんだろう…というところから上手く一回りするまでの世界観というか着想というか、上手い

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2019/06/02

丸井鯨子さんの作品は・・・「ひきだしにテラリウム(2013)」振りですが。この作品はマジで楽しめた。 特に2話と3話と4話がGood!!

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2019/04/07

九井諒子さんの短編集。 『ダンジョン飯』が大きく話題になりましたが、 九井さんは短編の見事さも大きな魅力です。 敵対する2つの国の人々を描くやや重めのお話から、 日常にするっと紛れ込んだり同居していたりする ファンタジック要素が微笑ましくかわいい作品たちまで、 時に微笑み、時にし...

九井諒子さんの短編集。 『ダンジョン飯』が大きく話題になりましたが、 九井さんは短編の見事さも大きな魅力です。 敵対する2つの国の人々を描くやや重めのお話から、 日常にするっと紛れ込んだり同居していたりする ファンタジック要素が微笑ましくかわいい作品たちまで、 時に微笑み、時にしんみりし、時に涙する 全7作が収録されています。どの作品も面白いですが、 個人的には、可笑しい中に人情が染みる「金なし百禄」、 どんどんこじれていく状況が面白い「犬谷家の人々」が 特にお気に入りです(^^)。

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2018/10/12

ジャケ買い。須藤真澄をほうふつさせる不思議なファンタジー。どのお話も可愛くて少し毒があって、でも幸せ。いい。

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2017/12/03

"「あの竜さえこなければ もっと簡単に国同士を行き来しあえたのに ……あっ そうか 竜がこなければ私たちは今頃戦い合っていたのね」"[p.34_竜の小塔] 「竜の小塔」 「人魚禁猟区」 「わたしのかみさま」 「狼は嘘をつかない」 「金なし白祿」 「子がかわい...

"「あの竜さえこなければ もっと簡単に国同士を行き来しあえたのに ……あっ そうか 竜がこなければ私たちは今頃戦い合っていたのね」"[p.34_竜の小塔] 「竜の小塔」 「人魚禁猟区」 「わたしのかみさま」 「狼は嘘をつかない」 「金なし白祿」 「子がかわいいと竜は鳴く」 「犬谷家の人々」

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2017/10/12

ダンジョン飯も大好きですが、九井さんの短編集たちもどれもすごく面白いです♪ファンタジー好き、RPG好きにはニヤリとする設定が多々あって楽しいですよー。

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2019/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・竜の小塔 海国と山国の境にある小塔に竜が巣を作ってしまったが為に停戦している両国。竜の子の巣立ちと同時に戦だと意気込むが、子竜の巣立ちを応援し喜ぶ姿はどちらも変わりない事を認識し、きっと戦争にはならなかったと思われる話。サナン、イケメン。 ・人魚禁漁区 めっちゃ端折ると、学校に行きたい人魚と、連れてってあげる準と、友人浜くんの話。 リヤカー?で連れて行ってあげるシーンにほんわかする。 ・わたしのかみさま(一番スキ!) 中学受験を控えて、将来に不安を抱く雪枝ちゃんと、野山の神(小脇に抱えられるぬいぐるみサイズの魚型)のお話。魚型だが立てる、自立する。 まず雪枝ちゃんの夢がカワイイ。野山の神の御姿も非常に愛い。 「もし全部だめだったとしても私はちゃんと私になれる?」が、ベストオブ響いたフレーズ。 結局受験はダメだったけど、野山の神は水槽の神として暮らしていけて、ママも「学費安くあがって助かったわよー」で、ちゃんちゃん。 ・狼は嘘をつかない 狼男症候群のけー太とママの話。 倉島ちゃん天使。イイコ。 ・金なし白祿(二番目にスキ) 描かれた生き物は紙から飛び出してきてしまうので、片方の瞳だけは入れない都一の画家、高川白祿が一文無しになってしまったため、誰が描いたかわからない贋作の絵(武士と馬)に瞳を入れて、過去の作品の生き物たちに魂を吹き込み、お金にしようとする話。 ハッピーエンド(多分)。ホロリする。

Posted byブクログ