山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた の商品レビュー
何度も読んだのは「仕事は楽しいかね」です。なるほどと思う言葉がいくつもありました。結局、この本のタイトル通り、仕事も楽しむしかないのかなと思っています。
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本人の自伝的な内容になっているが、過去に焦点を充てつつ、今後ご本人が何をすべきかについて記載されている。
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山中先生が医師を志した経緯、臨床医から基礎医学研究者への転向、iPS細胞樹立、そしてiPS細胞の臨床応用までが、基礎医学の専門知識なくとも理解できるようにわかりやすく書かれている。 インタビューの随処から山中先生の人柄が滲み出ており、本当に素晴らしい研究者だと感じた。 山中先生の...
山中先生が医師を志した経緯、臨床医から基礎医学研究者への転向、iPS細胞樹立、そしてiPS細胞の臨床応用までが、基礎医学の専門知識なくとも理解できるようにわかりやすく書かれている。 インタビューの随処から山中先生の人柄が滲み出ており、本当に素晴らしい研究者だと感じた。 山中先生のこれまでの研究趣旨やそのアプローチの仕方、考察もとても興味深く非常に面白かった。 是非、医療に携わる人間には読んで欲しい一冊。
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iPS細胞そのものについても分かりやすく(それでもまだイメージがわかないですが(苦笑))書いてあるとともに、山中先生の決してまっすぐ順調ではなかった社会人の波が描かれています。自分ごとき、めげずに進まなきゃ。
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ノーベル賞授賞ということで、まさに雲の上の存在だが、本を読むと、努力の人だと分かる。時には挫折しながらも、過去の学びを大切にし、仲間とともに大発見に辿り着く様子に、励まされる。
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医師として人の役に立ちたい難病や病に苦しむ人たちを救いたいと思う強い意志が伝わってくる。 「父にもう一度会う前に、是非、ips細胞の医学応用を実現させたいのです。」この言葉は、強烈に心打たれました。
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山中先生が学生時代からiPS細胞を作るまでの、 山あり谷ありの半生が飾りのない言葉で綴られている。 実験に失敗するたびに、逆にそれをチャンスに変えることができたのは、 常に前向きな姿勢から生まれる、柔軟な発想があったからだと思う。 自分の研究室を持たれてからは、「ぼくら」「ぼく...
山中先生が学生時代からiPS細胞を作るまでの、 山あり谷ありの半生が飾りのない言葉で綴られている。 実験に失敗するたびに、逆にそれをチャンスに変えることができたのは、 常に前向きな姿勢から生まれる、柔軟な発想があったからだと思う。 自分の研究室を持たれてからは、「ぼくら」「ぼくたち」という主語を多用されており、 研究員の方達を信頼し、チームワークを大切にされているのがよく分かる。 そんな先生だからこそ、人にも恵まれたのでしょう。 医師として人の役に立ちたい、病に苦しむ人を一人でも救いたいという熱い思いが 世紀の大発見に繋がったのだと思う。
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読書録「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」5 著者 山中伸弥 聞き手 緑慎也 出版 講談社 P118より引用 “高橋君には何度も何度も同じ実験をくり返 してもらいました。それによって実験の再現 性には確信を持ちました。” 目次から抜粋引用 “走り方が変わっ...
読書録「山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた」5 著者 山中伸弥 聞き手 緑慎也 出版 講談社 P118より引用 “高橋君には何度も何度も同じ実験をくり返 してもらいました。それによって実験の再現 性には確信を持ちました。” 目次から抜粋引用 “走り方が変わった 研究の虜へ ぼくのビジョン 細胞の設計図 飛ぶためにかがむ” ノーベル賞を受賞した、世界に誇る日本の 研究者の自伝と、彼へのインタビューをまと めた一冊。 医師を志す前の子供の頃についてからiPS 細胞を作り上げてからの日々の生活について まで、読みやすい穏やかな語り口で書かれて います。 上記の引用は、他国の研究者による、ES細 胞論文の捏造が発覚した後の苦労について書 かれた項での一文。このスキャンダルのおか げで、著者らの論文の信憑性を高めるために、 しっかりしたデータを揃えるのに時間をかけ ることになったそうです。まっとうに研究し ている大多数の人達が、一部の研究者のため にあおりを受けてしまうのは残念なことです。 今年に入って、我が国でもこの手の大きな騒 動がありましたが、多くの人の人生を狂わせ てしまう可能性を考えて、研究者は正直に なって欲しいものですね。 たとえ今上手く行っていなくても、何もか も投げ出してしまうこと無く、ボチボチとで も続けていることが大切なのかもしれません ね。 ーーーーー
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何回かの立ち読みで7、8割方読んだがやはりじっくり読もうと、あらためて買って二度目を読んだ。 人生の話はわかりやすい、面白い、しかしiPS細胞の話はやはり難しい。 ジャマナカ、ヤマチュウ、シンヤと呼び名が変わる・・・ふっふっふ。 神戸大医学部を1987年に卒業し、研修医とし...
何回かの立ち読みで7、8割方読んだがやはりじっくり読もうと、あらためて買って二度目を読んだ。 人生の話はわかりやすい、面白い、しかしiPS細胞の話はやはり難しい。 ジャマナカ、ヤマチュウ、シンヤと呼び名が変わる・・・ふっふっふ。 神戸大医学部を1987年に卒業し、研修医として国立大阪病院で働くが手術が下手でジャマナカと呼ばれていた。 大阪市大の大学院に入り、ここでで研究の面白さに目覚め、研究の虜になってヤマチュウと呼ばれていた。 1993年から、米国の研究所で他人の3倍働きシンヤと呼ばれていた。プレゼン力はここで鍛えられた。 1996年、米国から帰国して、大阪市大の助手になったけど、まわりには自分の研究の理解者もおらず、200匹ものマウスの世話を自分でやらねばならず、ほとんどうつ病状態になった。 1999年、奈良先端大助教授になんとか採用され、優秀な大学院生、職員に恵まれ研究が進む。後のiPS細胞への手がかりがここで掴める。 奈良先端大ではヒトの細胞を扱うことが出来ず、京大では出来るというので、2004年に移る。が、奈良先端大ほどの設備がない。自分の研究費でなんとかする。研究者に悩みは尽きない。 奈良から優秀な若手がついて来てくれ、2006年にはマウス、次いで2007年にはヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に成功する。 iPS細胞はヒトの身体の色々な細胞から簡単に作ることが出来る。例えば数mmほどの皮膚、血液などに特定の4つの遺伝子を入れ 3、4週間培養し、様々な刺激を与えると、「筋肉や神経、心臓、肝臓など、200種類以上ある体の細胞を作りだすことが出来る」ので再生医療、創薬に画期的に役立つ。 偉いのは自分を支えてくれた若手の研究者や職員の名前を一人一人挙げて、その貢献を述べ、感謝していること。ノーベル賞受賞者でこんな人はこれまでいなかったのではないか。 という具合に読み易く、面白い本なのだが、肝心のiPS細胞の原理とか「なぜそうなるか」という点についてはさっぱり理解できないのが悲しいのだ。まあ、基本的な知識がないからしょうがないかな。
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一般人として、iPS細胞っていうものがどういうものなのか何となくわかった気にさせてくれる。 これを読むと、山中先生が本当に部下に恵まれて良い結果を残したのだわかる。同じように、山中先生も良い上司だったのだろう。研究の発表を巡って、一日単位で科学誌への発表を争ったり、アメリカ留学...
一般人として、iPS細胞っていうものがどういうものなのか何となくわかった気にさせてくれる。 これを読むと、山中先生が本当に部下に恵まれて良い結果を残したのだわかる。同じように、山中先生も良い上司だったのだろう。研究の発表を巡って、一日単位で科学誌への発表を争ったり、アメリカ留学から帰国してしばらくは鬱病だったいう話が本人からされていて興味深かった。留学で学んだ事の一つがプレゼンだったり、生物学で役にたったのがプログラミングの技術だったりと、結果的に時代を先取りしてきていた点もとても興味深かった。
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