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あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか の商品レビュー

3.5

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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2023/06/10

エログロ好きにはたまらない。読んでいて、思わず声を上げたくなる程、気持ちの悪い食べ物が幾つも紹介される。 エクアドルの飲み物。老婆の咀嚼した唾液を混ぜて発酵させるチチャ。アイスランドの珍味、ハウカットル。サメの頭を切り落としはらわたを抜き、残った状態を浅い穴に埋め、腐敗させ発酵...

エログロ好きにはたまらない。読んでいて、思わず声を上げたくなる程、気持ちの悪い食べ物が幾つも紹介される。 エクアドルの飲み物。老婆の咀嚼した唾液を混ぜて発酵させるチチャ。アイスランドの珍味、ハウカットル。サメの頭を切り落としはらわたを抜き、残った状態を浅い穴に埋め、腐敗させ発酵させたもの。黄身と白身の1部がひよこになりつつある孵化直前のアヒルの胎児を殻を割って食べてしまうフィリピンのバロット。 脳の島皮質が嫌悪感情、嘔吐むかつきを支配する。そのためハンチントン病患者は嫌悪感情を正常に機能しなくなる。逆に嫌悪感情を抱きすぎる障害が強迫神経症だという。嫌悪感は学習により身につく。主な目的は、外のものを体内に取り込ないことである。食や性、感染を避けるために備わる機能なのだと分かる。 その土地での病気罹患率が低い程、女性の性的奔放さが上がる。暑い地域より寒い地域の女性の方が奔放であったとか。ホラー映画は血圧を上昇させるだけでなく、病原体が実在しないにもかかわらず体の免疫反応を誘発し、白血球の量がめざましく上昇するとか。理屈が分かると面白い。 星五つと思いながら、エログロに満足しながら本当は人間関係の嫌悪感を知りたくて読み始めた目的と、その答えがあまり得られていない事を思い出し、一つ減。

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2020/08/27

嫌悪感とは死への恐怖を感じることから起きる。 人間は他の生物とは違うという思いがあるが、人間も他の生物と同じように死ぬのだと認識することになるから、嫌悪感を抱く。

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2019/08/21

苦いもの(寿命を縮めやすい)を避けるための機構が感染や道徳にも流用されたのでしょうか。人間以外の哺乳類に嫌悪感がないらしいというのは面白いですね。どうやって細菌を回避しているんでしょう。 この本に引かれている例でおえっとなってしまう人もいるようです。 クッソ汚い文化に触れてきた...

苦いもの(寿命を縮めやすい)を避けるための機構が感染や道徳にも流用されたのでしょうか。人間以外の哺乳類に嫌悪感がないらしいというのは面白いですね。どうやって細菌を回避しているんでしょう。 この本に引かれている例でおえっとなってしまう人もいるようです。 クッソ汚い文化に触れてきた私は平気でした。ネットの例のアレは暴露療法だった…?

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2019/05/21

嫌悪感を抱かせる様々な事例を次々と例示してくるのが、面白いですが。。読後なんとなく胃がムカムカした笑

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2019/01/11

嫌悪感をあらゆる方向からとらえようとした本。 食品に関する嫌悪感の中で、チーズを発酵する際に虫を使っていることが結構ポピュラーであることに衝撃を受けた。発酵のためとはいえ、虫がいっぱいのチーズをうまそうに食べるというのが、本当にあるのとは思わずちょっと身の毛がよだった。 しかしな...

嫌悪感をあらゆる方向からとらえようとした本。 食品に関する嫌悪感の中で、チーズを発酵する際に虫を使っていることが結構ポピュラーであることに衝撃を受けた。発酵のためとはいえ、虫がいっぱいのチーズをうまそうに食べるというのが、本当にあるのとは思わずちょっと身の毛がよだった。 しかしながらこれも程度の問題であり、日本のくさやとかを食べるのと、まぁ多少のレベルの違いなんだろうと思った。

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2018/09/28

あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか。レイチェル・ハーツ先生の著書。誰も感じることのある生理的な嫌悪感が生まれる背景やそのような嫌悪感をコントロールする方法について学べます。好き嫌いの感情や嫌悪感を持つこと、持たれることは人間として自然なこと、そう思うと気が楽になります。

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2016/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

豊富な事例数は圧巻。 しかもええっと驚くような内容ばかりで、ときにひるむほど。。ウジ虫チーズとか、カニバリズムとか。ほんとにこの人が書いてるの? と、後ろ袖の著者の写真を何度も見返してしまった。 嫌悪感にまつわるめくるめく刺激に身を任せて読み進めると、 案外と主張というかこの著者独自のコアはあんまり多くなくて、冗長な感じがしてくる。 嫌悪感が文化に根差していること、社会的に形成されることは、たぶんこの手の人文書を読み慣れている人にとっては全くもって想定の範囲内。嫌悪感が動物にもあるのかとか、どう形成されていくかの丹念なレポートとか、そういうのを期待して読んだら外れかも(そんな期待に応えようとすれば壮大な人体実験になってしまうから倫理的にアウトなんだろうけど)。 あとこの本を読んでいて気がついたのは、 私は語中の全角スペースに嫌悪感をいだくということ……。 訳者の癖なのか、「ロッキー マウンテン オイスター」とか「ロング アイランドのイースト ハンプトン」とか、なぜか「・」でなく全角スペースが挿入されている。人名や、映画のタイトルは「・」で区切ってあるのに(一部=もあったと思う)。 縦書きの日本語のなかに全角スペースがぽつんとあるのを見て、最初はなんだか落ち着かない気分になった。 しだいにイライラし始め、最後には嫌悪感さえいだいた。おお、嫌悪感が形成されたではないか。なんてね。 終盤にはあんまり全角スペースが見られなくなり、 その代わり(?)、誤植が目立つようになった。 ちょっともったいないな。

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2016/03/29

この本による最大の気付きは、嫌悪感という感情は文化的・ 社会的脈絡において学習していくものであるということ、 そして、それは「共感すること」と強く結びついていると いうことだった。その他、いろいろと面白いことがたくさん 書かれているのだが、構成が弱く、ただ羅列してあるだけの 印象...

この本による最大の気付きは、嫌悪感という感情は文化的・ 社会的脈絡において学習していくものであるということ、 そして、それは「共感すること」と強く結びついていると いうことだった。その他、いろいろと面白いことがたくさん 書かれているのだが、構成が弱く、ただ羅列してあるだけの 印象になってしまうのが惜しいところ。最後の、嫌悪感は 贅沢であるという指摘にも納得。

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2014/01/21

面白いのだが、こまごま検証してあって何の話だったか忘れる。 結構疲れる本だった。 腐ったものをありがたがる人々がいるのに嫌悪感を抱く人もいる。 社会的に学習しているからで、生存への適応だという話から始まる。 ロブスターは奴隷の食べ物だったとか、虫はエネルギー効率がいいとか、嫌悪の...

面白いのだが、こまごま検証してあって何の話だったか忘れる。 結構疲れる本だった。 腐ったものをありがたがる人々がいるのに嫌悪感を抱く人もいる。 社会的に学習しているからで、生存への適応だという話から始まる。 ロブスターは奴隷の食べ物だったとか、虫はエネルギー効率がいいとか、嫌悪の表情は万国共通だとか違うとか。 生存の適応は優性保存とか違うとか。 嫌悪感を感じ易い人は生存に適しているとか。 とにかく、興味本位で読むにはつらい。

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2013/08/05

ごめんなさい。本当のことを言うと、全部読めてないです。 内容が気持ち悪すぎて。。 う○虫の入っているチーズとか、そんなんばっかり。 ダイエット中の人には良いかもしれません。

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