カリコリせんとや生まれけむ の商品レビュー
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ちょっと過激なところがとても面白い。最近では予防線を張ったような安全な語り口ばかりなので、2000年代に書かれた文章は今読むとちょっとハラハラする。先日、会田さんが作品を大学で見せたら、受講者に裁判を起こされて、もしその人がこの本を読んだらどうなってしまうのだう、本格的に発狂してしまうのではないだろうか。また小説『青春と変態』も素晴らしかったのだけど、この本では文章を書くのがとにかく苦手で苦痛であると書かれていてびっくりした。美術作品も、根気や根性が必要な作風なので、本当に頑張り屋で頭が下がるばかりだ。 仕事場を内野に借りていて、内野駅の近くの本屋さんでこの本を買った。ご実家が近所のようだ。
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裏表紙の解説ほど気負ったものじゃあないかな。 奇抜な作品の多い著者の内面を少しだけ見られて、満足はしている。 ただ、奥さんの文章はいらんかったなぁ。
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美術家の会田誠さんのエッセイ集。 個性が大事とかいいつつ、皆と一緒じゃないのはダメな人間、という矛盾がまかり通っている中で、息子さんが学校で暴れているのは、一つの個性としてとらえれば「星の子」なのかも、と。奥様は大変だろうけどね。その奥様に執筆が間に合わないから振ってしまうとか、大人になって上手くシフトチェンジできたら、それはやっぱり個性になるのではないでしょうか。 ちなみにタイトルの「カリコリ」は奥様に頭を掻いてもらう、会田さんの好きなことらしい。
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会田誠展に行って感激し、エッセイ第二弾を1日で読み終え、どうも会田誠の毒が抜けきらないので、エッセイ第一弾を読み直し。 いま読むとまた新たな発見が。 そのひとつが「chim↑pom」。 エッセイ第二弾でも少し触れられていたので気になってググったところ、以前ある美術館の企画展で見...
会田誠展に行って感激し、エッセイ第二弾を1日で読み終え、どうも会田誠の毒が抜けきらないので、エッセイ第一弾を読み直し。 いま読むとまた新たな発見が。 そのひとつが「chim↑pom」。 エッセイ第二弾でも少し触れられていたので気になってググったところ、以前ある美術館の企画展で見た、「カラスを呼び寄せるパフォーマンス」をしていた芸術家集団だということが判明。 あーあれね。。 (あのパフォーマンスについて私は批判的。) そして第一弾に書いてあったのが 「chim↑pomの『ピカッ』について」。 以前、広島の空に飛行機で「ピカッ」という文字を書くというゲリラパフォーマンスをやりかなりバッシングを受け、その数日後、中国人アーティストが黒い花火を打ち上げ、これも賛否両論あったものの大きな問題にはならなかったらしい、という話題について。 この中国人アーティストの個展も、最近横浜に見に行ったばかり。 なんだかいろいろつながってる!! このエッセイの中で一番好きなのは、奥さま・奥田裕子さんの代筆かな〜。夫婦仲が大変良いこちがうかがえて、微笑ましい。あと、「星の子」のところも代好きです。寅次郎君は幸せだなあ。素敵がご家族。
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現代美術作家の会田誠さんのエッセイです。一応真面目な現代美術論もあるのですが、まったく肩も凝らずに読めるというお得な本です。
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痛快エッセイ。 子どもの育児について著者の妻の話が面白い。 子どもが幼稚園のとき。 息子が友達に一言 「みんなは将来のこととかちゃんと考えてんのかよ!」 と叫んだ。園児一同「ポカーン」。 先生がなんとかフォローを入れようと えっとね、でもこの間〇〇くんは大きくなったら サッカー選...
痛快エッセイ。 子どもの育児について著者の妻の話が面白い。 子どもが幼稚園のとき。 息子が友達に一言 「みんなは将来のこととかちゃんと考えてんのかよ!」 と叫んだ。園児一同「ポカーン」。 先生がなんとかフォローを入れようと えっとね、でもこの間〇〇くんは大きくなったら サッカー選手とかアイドルになりたいって言ってたじゃない。」 と言うと、息子虎次郎は、一瞥して 「ハァー?アイドル~?ケッ、あんなの宝くじに当たるような確率じゃなえか」 なんというマセタ幼稚園児。 その他、面白ネタ満載の本。
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芸術家、会田誠さんのエッセイをまとめた本です。 ちょっとばかりひねくれて生きている人は「あああ、そうそう」と思いながら読めるはず。 心の中でもやもやといつも考えていることを 上手に言葉に置き換えてもらったような気がする。 普通は思っても口にしないところを言ってしまうところが芸術家...
芸術家、会田誠さんのエッセイをまとめた本です。 ちょっとばかりひねくれて生きている人は「あああ、そうそう」と思いながら読めるはず。 心の中でもやもやといつも考えていることを 上手に言葉に置き換えてもらったような気がする。 普通は思っても口にしないところを言ってしまうところが芸術家さんならではかと思った。 けれど、ただの言いたい放題であればそこまでイイとは思わなかった。 それでも自分なりの真面目さで生きていることが分かるところがこの本のいいところだと思う。 (なんだか表現が上からになったけど、決して他意はないごめんなさい。。)
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幻冬舎のPR誌に連載された会田誠さんのエッセイ。「カリコリ」とは頭を掻いてもらうときに聞こえる音らしい。必ずしもうまくいっていない両親との関係や小学生になる息子の注意欠陥多動性障害(氏はそういう子供を「星の子」と呼ぶ)の話など、家族が読んだらショックを受けるのでは?という内容や、原稿書きをさぼって奥さんに書かせた回もあり、必ずしもうまい文章というわけではないですが、味のある文章でアートに対する考え方、作品の背景等伺えて興味深い内容。
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会田さんの文章も絵も面白い(笑える)から好きだ。わたしは批判精神もそれに伴うべき高度な知識や表現技術も持ち合わせていないので、ただ面白い面白いと追っかけています。中毒性というやつ。。みんないっしょシリーズが好きですと言ったとき、良いファン!と言われたとき、わたし会田さんのこと追っ...
会田さんの文章も絵も面白い(笑える)から好きだ。わたしは批判精神もそれに伴うべき高度な知識や表現技術も持ち合わせていないので、ただ面白い面白いと追っかけています。中毒性というやつ。。みんないっしょシリーズが好きですと言ったとき、良いファン!と言われたとき、わたし会田さんのこと追っかけてこれからも面白がろうって思ったんでした。
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大磯、とかじゃなく、東金っていうのが、好きです。 かっこつけてないから、かっこいい。 かっこつけてても、それを自覚してるからかっこいい。 惚れちゃうなぁ。
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