愛は苦手 の商品レビュー
共感するにはちょっと早い、アラフォー女性たちの中編集。 若かったころの情熱も、子供のはじける笑顔も、パートナーの甘い言葉もここにはない・・・あるのは乾いた現実、苦笑いとあきらめ。 でも、べつに暗くて後ろ向きの人生を送っているわけじゃない。コミュニケートすること、生きることさえやめ...
共感するにはちょっと早い、アラフォー女性たちの中編集。 若かったころの情熱も、子供のはじける笑顔も、パートナーの甘い言葉もここにはない・・・あるのは乾いた現実、苦笑いとあきらめ。 でも、べつに暗くて後ろ向きの人生を送っているわけじゃない。コミュニケートすること、生きることさえやめなければ、なにがあったって前へ進んでいけるものなのよ。と、そういう感じ。 「象を数える」の話が良かった。妊娠中の嫁と義理の父親が、短いドライブの間に会話を通して知らず知らず心を通わせ、また、嫁は夫の知らなかった一面を見る。
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短編集で読みやすいかな。 読後はよい感じなので、さらっと読むのには適しているしこの作者は好きなタイプです。 アラフォー女性をメインにいろいろな職業の人が、それぞれの生活における悩みなんかを描いているので、親近感も持てるし。 また読み直したいって思えるタイプの小説です。 (心に残るかと言うとそれはないんだけど・・)
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アラフォーの女性たちが主人公の短編集。 その辺にいるような普通の主婦が本当に普通で、 さりげない日常の中で、ほんの少し元気づけられる。 激しい恋や予想を裏切る急展開などとは程遠いが、 心が波立たずに、フラットに読める。
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生き方に差が出る、40代。 アラフォーと呼ばれる女性をふんわりと切り取った短編集。 どの話もどこかに本当にモデルがいるのでは?と容易に想像できるような親しみやすさがある。 派手な話はないのだけど、どれも新美南吉の<でんでん虫のかなしみ>よろしくそれぞれの事情をつめこんで生きている...
生き方に差が出る、40代。 アラフォーと呼ばれる女性をふんわりと切り取った短編集。 どの話もどこかに本当にモデルがいるのでは?と容易に想像できるような親しみやすさがある。 派手な話はないのだけど、どれも新美南吉の<でんでん虫のかなしみ>よろしくそれぞれの事情をつめこんで生きている。 いろいろあるよね。いろいろ。誰かの近況をランチや電話せずに聞かせてもらうようなものだろうか。そしたら、630円。安いよ。
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「愛」と「恋」の違いは、「愛」はその対象が一個人に限定されないことだそうだ。「人類愛」とか「チーム愛」という言葉があるように。 本作に登場するアラフォー女性たちは年齢を重ねた結果、愛することに臆したり、避けるようになった。 だが、新しい出会いや環境の変化により、隠れていた「愛」が...
「愛」と「恋」の違いは、「愛」はその対象が一個人に限定されないことだそうだ。「人類愛」とか「チーム愛」という言葉があるように。 本作に登場するアラフォー女性たちは年齢を重ねた結果、愛することに臆したり、避けるようになった。 だが、新しい出会いや環境の変化により、隠れていた「愛」が再び顔を出す。おそらく、若い子にはない、魅力的な笑顔なんだろうな。
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解説にもあったけど、とても男性が作者とは思えない。異性の気持ちでもこんなに分かるもんなのかぁと感心。 小説自体はちょっとしたお休みに読むのはいいかな。
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誕生日に相応しい文庫新刊に遭遇。アラフォー女性の短編集。 アラフォーは人生80年の折り返し地点で、はしゃげないし騒げないし醒めていて、でも振り切れない。30代はまだ年齢を忘れていられるが、40代はもう自覚的。ジタバタしても若くないことは確か。そんな彼女たちの心の小さな救いや支えを...
誕生日に相応しい文庫新刊に遭遇。アラフォー女性の短編集。 アラフォーは人生80年の折り返し地点で、はしゃげないし騒げないし醒めていて、でも振り切れない。30代はまだ年齢を忘れていられるが、40代はもう自覚的。ジタバタしても若くないことは確か。そんな彼女たちの心の小さな救いや支えを手のひらサイズで示してくれる。 これが奥田英郎氏だと悪意満載(それもまたリアルで面白いので褒めてます)なので、誕生日なら温かい山本幸久氏の新刊でよかった。
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40歳前後の女性を主人公にした9つの短篇。 些細な日常の出来事や自分の年齢に落ち込みそうになる主人公たちが、一寸とした事をキッカケに元気を取り戻す爽やかな物語です。 大島真寿美さんの解説にもあるけれど、著者名を見ずに読んだら女性作家の書いた物と思ってしまいそう。 気に入ったのは「...
40歳前後の女性を主人公にした9つの短篇。 些細な日常の出来事や自分の年齢に落ち込みそうになる主人公たちが、一寸とした事をキッカケに元気を取り戻す爽やかな物語です。 大島真寿美さんの解説にもあるけれど、著者名を見ずに読んだら女性作家の書いた物と思ってしまいそう。 気に入ったのは「象を数える」と「家出(嘘)」。 「象を数える」は義父が良いですね。ほとんど男性が出てこない本なのですが、この義父は出色です。 最後の一編「家出(嘘)」には爽やかな14歳の姪が出てきて、全編の中で最も明るい雰囲気で一番のお気に入りです。しかしこの短編は文庫本書き下ろしで、単行本に含まれてないようです。文庫本買いも時に得をする事があります(笑)。
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