のろのろ歩け の商品レビュー
北京、上海、台湾を舞台にした3つの短編。膝を打つような感覚で楽しめた。まずどちら側を見てもそこから始まるように思える装丁が良いし、知らない世界であるにも関わらずリアリティを感じる内容も良かった。個人的に、主人公であるところの女性たちが、江國香織さん(本人のイメージ&著作中の人物)...
北京、上海、台湾を舞台にした3つの短編。膝を打つような感覚で楽しめた。まずどちら側を見てもそこから始まるように思える装丁が良いし、知らない世界であるにも関わらずリアリティを感じる内容も良かった。個人的に、主人公であるところの女性たちが、江國香織さん(本人のイメージ&著作中の人物)を思わせることをおもしろく感じた。
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北京・上海・台北の3都市での話。 夫々の都市の雰囲気がよく伝わってくる。 私は上海の話が好き!
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中島京子さんの小説は、適度に恋愛が入っていて、でも甘くなりすぎず、パキッキリッとした文章が魅力だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「オール讀物」に2010年から各年一作ごとに発表された読み切り三作品を収録。 アジアの三都市、北京、上海、台北を舞台に、それら異国の地での人との出会いを、ワーキング・ウーマンや駐在員の妻、そして恋に破れたOLなどの視点から描き出していく。 「北京の春の白い服」では、経済開放政策が花開き始める直前の1998年の北京が、第二の主人公のように描かれる。中国初の女性ファッション誌を創刊するためのブレーンとして北京を訪れる30代の日本人編集者は、新旧入り乱れながら発展の足がかりを得ようとやみくもに前進するエネルギッシュと混沌に包まれる北京に酔う。 同じように「時間の向こうの一週間」に登場する日本人駐在員の妻は、急速な経済発展の成果で高層ビルが立ち並ぶ上海で、アパート探しのさ中に上海租界の幻影にあてられる。 三作目の「天燈幸福」では、亡き母の思いの人を訪ねる日本人OLが、のどかな台北郊外の風景と古き良き日本語を話す老人たちに出会い不思議な感慨に包まれていく。 近くの異国の神秘といかがわしさ、そしてエネルギッシュでありながらもカオスのような社会システム。三都市を良く知る人も知らぬ人も、それぞれの都市の持つ魅力と魔力を、三つの作品を通して垣間見ることができるだろう。
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北京、上海、台北。 三都市にまつわる物語。それぞれのストーリーに歴史を感じます。 台北のお話は良かったけど、街として魅力的なのは上海。 上海に行こうっと。
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北京、上海、台湾が舞台。 中国と台湾には行ったことナシ。 なぜか、自己主張が強いというイメージはあるけれど……。 なかでも『時間の向こうの一週間』がよかった。 夢の様な1週間。
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