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魔法使いは完全犯罪の夢を見るか? の商品レビュー

3.2

79件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2012/12/30

“「じゃ、じゃあ、昨日の冷蔵庫も……」 「そうよ。あたしが魔法で路地の真中に動かしたの。あんたの障害物になるように」 「じゃあ、突然、落っこちてきたシャンデリアも君の仕業か」 「そうよ。あなたがいまにも摑みかかってきそうだったから、時間稼ぎにね」 「そうだったのか」聡介はピンとき...

“「じゃ、じゃあ、昨日の冷蔵庫も……」 「そうよ。あたしが魔法で路地の真中に動かしたの。あんたの障害物になるように」 「じゃあ、突然、落っこちてきたシャンデリアも君の仕業か」 「そうよ。あなたがいまにも摑みかかってきそうだったから、時間稼ぎにね」 「そうだったのか」聡介はピンときた。「じゃあ、箒で顔をぶたれて以来、寝ても覚めても君の事が僕の頭から離れなくなったのも、やっぱり魔法の仕業だったんだな」 「いや、そういう魔法はないんだけれど……」と、これにはマリィが戸惑いの表情。 「え!?あ、そう……」どうやら、これは聡介の勘違い。単なる彼のマリィに対する関心の高さの表れだったようだ。「だったらいい。気にするな。いまのは忘れろ」”[P.52] テンポが良くて読みやすかった。 主要人物のキャラが立ってて面白い。 “「やめろ、松浦!馬鹿な真似はよせ!」 「お願いだ、死なせてくれ、刑事さん!」 そのとき、もつれ合う二人の背後で椿木警部の声。 「駄目よ、死んでも罪の償いには——きゃ!」突然、ベランダで警部が躓く音。警部は前のめりになると、勢いよく聡介たちの身体を「——ドン!」と両手で突いた。僅かな衝撃でも落下の危険があった松浦にとっては、充分すぎる駄目押し。バランスを崩した松浦は聡介に、聡介は松浦の身体にしがみつく。そして、次の瞬間—— 松浦宏一と小山田聡介、二人の身体はついに柵を乗り越え、闇の向こうに落ちていった。 「うわあああぁぁぁぁ!」 「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!」 「ごめんなさあああぁぁぁぁぁぃ!」 椿木警部の悲鳴は、誰よりも大きく長く悲痛な叫びだった。”[P.212]

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2012/12/24

マリィの魔法ぱない! 小山田と椿姫の奴はよくあるパティーンな 感じだけど、すごい面白かったぁヽ(`▽´)/

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2012/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリーに魔法使いはナシでしょうと思いつつ、 でも面白かった。 魔法使いだけではなく、 小山田刑事や椿姫が軽やかに動いていて楽しい。 このキャラの立った三人を短編にまとめてしまうって、 なんて贅沢なんでしょうか。

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2012/12/11

 東川篤哉の新シリーズ短編集、これが想定外に面白かった。  魔法使いが刑事をお手伝い、いきなり犯人を当ててしまうという無茶な展開を軸にしながらも、謎解きをきっちり成立させています。  ユーモア・ミステリとしての面白さも「謎解きは・・・」よりもずっと上出来かと。

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2012/12/11

タイトルに惹かれて借りました。 小山田刑事のキャラ、結構好きです(笑) 軽い感じですぐ読めました。

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2012/12/08

この新シリーズ、どこに重きがおかれているのかまだ分かりにくい。主人公なのか魔法使いなのかミステリなのか。キャラ物でもあり謎解きでもあるといういつものパターンだけど。トリックは面白かった。

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2012/12/05

昨今、テレビドラマ化で話題となった作者の作品を読んだことがなく、本作が初読。実に軽い内容で何でもアリの低予算のテレビドラマの様な話であるが、最初から、そういうものだとして読めば、事件の発端から犯人役が犯行を犯し、そこに刑事が登場、些細な犯人の何気ないミスや発言に付け込み、最後に罠...

昨今、テレビドラマ化で話題となった作者の作品を読んだことがなく、本作が初読。実に軽い内容で何でもアリの低予算のテレビドラマの様な話であるが、最初から、そういうものだとして読めば、事件の発端から犯人役が犯行を犯し、そこに刑事が登場、些細な犯人の何気ないミスや発言に付け込み、最後に罠にかけて矛盾を突くという展開となっており、ある意味、刑事コロンボの様な王道の推理ドラマにはなっている。お約束の様に繰り返される、女警部の叱責を喜ぶ主人公と、当然の様に犯行現場にお手伝い他として登場する魔女等、これを延々と描き続けていけば、それはそれで面白い。何処まで続くかという、話の内容とは別の意味で楽しめるだろう。

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2012/11/21

中高校生向けかなぁ。 魔法使いが出てきたりで分かりやすい内容。 椿木綾乃警部が気になる存在だわ。

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2014/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作短編4編。あまりにも悪ノリし過ぎで、魔法が使えるので何でもありって感じ。しかも、脇役?刑事さんのMキャラもわざとらしいし、誰も彼もが軽々しい。 2014、8、8再読。

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2012/11/17

図書館にて借りる。 魔法の力を借りて事件を解決するってある意味反則なんじゃ…ってちょっと思った。小山田刑事とマリィの関係は今後どうなっていくのかな?椿木警部と三角関係っぽくなるのかな(笑)

Posted byブクログ