団地の空間政治学 の商品レビュー
膨大な参考文献が並んでおりたくさんの資料で成立したホンです。団地の写真は、遠くはロシアまで掲載があります。ロシアの団地と日本の団地は良く似ています。団地の外観「タイルレスのスタイル、デザインレスのデザイン、表現なしの表現」が、大量に複製されることで、図らずも特徴をもった都市景観と...
膨大な参考文献が並んでおりたくさんの資料で成立したホンです。団地の写真は、遠くはロシアまで掲載があります。ロシアの団地と日本の団地は良く似ています。団地の外観「タイルレスのスタイル、デザインレスのデザイン、表現なしの表現」が、大量に複製されることで、図らずも特徴をもった都市景観となってしまったことに納得です。
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原武史の本はいつも視点は魅力的ではあるし、基本的には納得行く説得力はあるが、 「この時期のxxxという場所にyyyという人/物があったのは象徴的である」 「この時期のxxxという場所にyyyという人/物があったたことも記憶しておくべきである」 みたいな感じで、シングルポイント...
原武史の本はいつも視点は魅力的ではあるし、基本的には納得行く説得力はあるが、 「この時期のxxxという場所にyyyという人/物があったのは象徴的である」 「この時期のxxxという場所にyyyという人/物があったたことも記憶しておくべきである」 みたいな感じで、シングルポイントをシンボリックに描きすぎる傾向があるのが気になるんだなあ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原武史団地本2冊目、「レッドアローとスターハウス」がどちらかといえば、西武グループと団地という関係性の中で保守と革新がいびつに絡み合った構造があったという事実をあぶり出した1冊だとすれば、こちらは1960年ごろから70年代にかけての団地の時代とそれぞれの団地についてまとめあげた1冊といったところ。 中央線、西武線、新京成線、京阪線のそれぞれの沿線に建設された団地の政治思想というのが読み解ける。いわば、滝山コミューン1974のエピソード0として読める印象
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URの議論をすると、公団自治会の政治力の話がよくでる。なんとなくわかっていたが、この本は、具体的な団地ごとの政治勢力がどう生まれてきたかという観点でよむと、とてもおもしろい。 (1)中央線沿い、西武線沿いで微妙に違いがあるが、革新勢力の孵卵器として、公団の賃貸住宅団地が働いて...
URの議論をすると、公団自治会の政治力の話がよくでる。なんとなくわかっていたが、この本は、具体的な団地ごとの政治勢力がどう生まれてきたかという観点でよむと、とてもおもしろい。 (1)中央線沿い、西武線沿いで微妙に違いがあるが、革新勢力の孵卵器として、公団の賃貸住宅団地が働いていたこと。 (2)当初は、通勤問題、保育所問題など、生活問題で始まった自治会運動が、政治的な色彩を帯びていったこと。 (3)ニュータウンの高齢化、建物の老朽化から、建て替えが課題となっているが、団地再生の一環として、減築や山本理顕氏の反公共的な空間としての住宅団地への改修など実験的な取り組みが行われていること。 やっぱり、老朽化してきても、団地やニュータウンは新しい都市計画の実験場所だと感じた。
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ほろ酔いで六本木を歩いていたら、 具合のいいことに、書店があって、 ふらふら入って、買ってしまいました。 (2012年9月27日) 読み始めました。 (2013年1月1日) 読み終えました。 (2013年1月14日)
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