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沢村貞子の献立日記 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2013/04/24

沢村貞子さんというと、ちょっと意地悪でキツイお姑さん、というドラマのイメージが強い名脇役でいらっしゃいましたが、【「女優」と「家庭」のどちらをとるか・・・などと悩んだことはありません。女優はやめることがあっても、暮らしをやめることはないからです。】 とおっしゃるとおり、実に家庭的...

沢村貞子さんというと、ちょっと意地悪でキツイお姑さん、というドラマのイメージが強い名脇役でいらっしゃいましたが、【「女優」と「家庭」のどちらをとるか・・・などと悩んだことはありません。女優はやめることがあっても、暮らしをやめることはないからです。】 とおっしゃるとおり、実に家庭的な方です。 沢村さんは、57歳から84歳まで27年間、1日も欠かさず「献立日記」というものをつけておられました。 それは大学ノートを5段ほどに区切って、日付(天気と気温が書いてあることも)と献立が書いてあるだけですが、 献立に使った材料だとか、誰それからの頂き物だとか、ちょこちょこと書かれていたり、それらを眺めていると、まるで沢村さんの丁寧な暮らしぶりがうかがえるようです。 その中から、フードコーディネーターの高橋みどりさんが、ある日の食卓、というように献立を再現されています。 それは豪華ではないけれど、彩りよく、バランスよく、しみじみ日本の食卓だなぁ、と思わせるものです。 沢村さんのご主人は、新聞記者だった大橋恭彦さん、熱愛の末一緒になられた、その時から沢村さんは献立日記をつけられているのだろうと思います。 家族のおいしそうな顔、家族の健康を気遣いながら、主婦はそういう張り合いを持って、日々食事作りをしていると思いますから。 献立日記は、ある年の11月の朝食で途切れています。 多分、ご主人がもう普通の食事がとれなくなったんだと思います。 こういう暮らし方をされる沢村さんですから、自分ひとりになっても、食事を抜いたり、出来合のものですましたりそんなことはされなかったと思うのですが、やはり張り合いというものを無くされたんだと思います。 「女は泣いてちゃいけないよ、おまんまの支度ができないからね」こう言って小さい頃からお母さんに台所仕事を仕込まれたといいます。このお母さんもえらいなぁ。

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2013/03/04

一人の女性の凛とした生き方。思いやりと丁寧な暮らしが献立日記に垣間みられて、胸の奥が熱くなりました。

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2012/12/17

沢村貞子の献立日記は有名だが、それを踏まえて高橋みどりが料理を再現したり、生前交友のあった方々のエッセイ、そして著書の紹介などがされている。実際献立日記が刊行された頃には私はまだ若く、ぱらぱらとめくってみたその献立は丁寧な日本の家庭の献立だが、とても地味に見えた。しかし今、もう一...

沢村貞子の献立日記は有名だが、それを踏まえて高橋みどりが料理を再現したり、生前交友のあった方々のエッセイ、そして著書の紹介などがされている。実際献立日記が刊行された頃には私はまだ若く、ぱらぱらとめくってみたその献立は丁寧な日本の家庭の献立だが、とても地味に見えた。しかし今、もう一度この本の中でその献立を見ると沢村貞子の生き方、その人となりが現れている。また現代の家庭では365日毎日、このような簡単に見えて丁寧な、そして家人の好みに配慮しながら、栄養のバランスも考えた献立は貴重なものになってしまったような気がする。 献立、本人のエッセイの抜粋、黒柳徹子を始め交友のあった方々のエッセイを通して終生凛とした生き方を貫いた方だということがわかる。私も特に中年以降はこのような生き方をしたいと思うが、「絶対にできない」と自分の甘さを感じる。

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2012/11/27

ステキだったけど、やはり本人による文章で読むほうがいいね。佐島のマンションを葉山て編集で書いてたりね、気になります。

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2012/10/03

沢村貞子さんの名前は知っていたけど、こういう人とは全く知らなかった。衝撃を受けた。読み終わったあと、良かったから人に貸してあげる本もあるけど、この本は絶対貸したくない。

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