イタリア人と日本人、どっちがバカ? の商品レビュー
イタリアの歴史背景から現在の経済事情を分析するところが面白く為になりました。イタリアの普通の家庭の日常生活からイタリア国内の政治経済を分かりやすく書かれていて面白いです。
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近頃、一生懸命に旗色の悪い国の本を読んでいる。次はギリシャかな。 読んで分かるのは、イタリアにタフな時代があり、かつよき時代があったということ。そしてどこかで歯車が狂い始め。。。歴史家から見れば、奢った瞬間があったということになると思うか、かと言って奢らなかった国なとあるのだろう...
近頃、一生懸命に旗色の悪い国の本を読んでいる。次はギリシャかな。 読んで分かるのは、イタリアにタフな時代があり、かつよき時代があったということ。そしてどこかで歯車が狂い始め。。。歴史家から見れば、奢った瞬間があったということになると思うか、かと言って奢らなかった国なとあるのだろうか。で
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ギリシア、スペインに次いで EU のお荷物(?)のイタリアですが、この本では、現在のイタリアの政治や経済の状況が、北イタリアの普通の労働者「ビアンキ氏」家族の生活とからめて語られます。イタリアは歴史の長い国だけあって、ここに根付いた病根は深いようですね。 しかし現在のイタリアの窮...
ギリシア、スペインに次いで EU のお荷物(?)のイタリアですが、この本では、現在のイタリアの政治や経済の状況が、北イタリアの普通の労働者「ビアンキ氏」家族の生活とからめて語られます。イタリアは歴史の長い国だけあって、ここに根付いた病根は深いようですね。 しかし現在のイタリアの窮状を日本が笑えるのか? なんだか、日本もイタリアもまったく同じに見えてきました。日本に根付いた病根も同様に深いのです。。。そのことがよくわかります。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
どっちがバカという話ではなくて、イタリアがどういう状況でどうしてこうなったか、がある家族の生活を通じて理解できる話。 下手な説明をダラダラするより、エピソードで概要をつかんだあと、詳細の説明がある形式なのでわかりやすい。 特に南イタリア好きで、北イタリアの人が南をひどく言うのが気になっていたのでなんとなくではあるが気持ちが理解できた。 あの国は、国であって国じゃない。 日本への嘆きもごもっとも。でも、どうにもならないかな。日和見だしな。
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題名だけ見るとおふざけ比較論のような感じですが、 中身は至極まっとうで、様々な警句が散りばめられています。 著者は日本にほれ込んでる在日イタリア人、滞在は20年を越えるとのこと。 アメリカ発の「新自由主義」の名のもとに、ズタズタにされたイタリア経済と、 そしてなにより、イタリ...
題名だけ見るとおふざけ比較論のような感じですが、 中身は至極まっとうで、様々な警句が散りばめられています。 著者は日本にほれ込んでる在日イタリア人、滞在は20年を越えるとのこと。 アメリカ発の「新自由主義」の名のもとに、ズタズタにされたイタリア経済と、 そしてなにより、イタリアらしさという「国体」をも見失っていると、述べています。 “(イタリアが)今の経済危機に至った責任の多くを負っているのは、 労働者の「既得権」を守るということばかり考えて、 若い人の雇用の問題を無視し、 経済の活性化を促す政策の実現を怠ってきた、 既存の左翼政党や、そのバックについている労働組合だった” 少し前の民主党政権下の日本ともリンクしそうな、そんな状況が見て取れます。 こちら2012年の9月出版ですから、相当に危機感があったのかな、とも。 “現代社会では「マネー」にばかり人々の関心が集まって、 モラルや倫理といったものが、あまりに軽視され過ぎている” 元来、イタリア人は勤勉で、朝から晩まで普通に働いていると、、 今は、一部のシェスタなどが誇張されて伝わっているものの、 労働時間から見るとヨーロッパでも高い方とは、失礼ながらに意外でした。 “マスメディアによる「思想誘導」は今でも、 世界中のほとんどの国で(独裁政権でない、 民主主義国家を標榜している国でも)行われているのです。” これまたなるほどと、どこも状況に大差は無いのかな、と。 個人的には、現地におられる塩野さんの感覚とクロスさせてみたいとも。 また、政治思想的に「右派」「左派」とは分かれていても、 やっていることの実体に大差は無いとも話されていて、 この辺りは、フィクションの部分を上手く融合させながら、 今のイタリア社会の実情を描きだしているのではないかな、とも。 翻って今の日本を見た時に、、首の皮一枚でつながっているなと、 あと半年、民主党政権が続いていたら同じ穴にはまっていたとも思います。 もちろん、今の状況を楽観視していていいわけでもないですが。 自身の立ち位置も含めて、今後どうしていくべきかを考えさせられた一冊でした。
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こんな題名がついていますが、内容は大マジです。 日本に住んで20年以上になるというイタリア人が著した本。 国の借金が膨大で、新自由主義に基づく政策が推し進められ、社会保障制度は先細りになり、若者が定職に就けず、格差が拡大し、政財官が癒着している。日本とイタリアはものすごく似てい...
こんな題名がついていますが、内容は大マジです。 日本に住んで20年以上になるというイタリア人が著した本。 国の借金が膨大で、新自由主義に基づく政策が推し進められ、社会保障制度は先細りになり、若者が定職に就けず、格差が拡大し、政財官が癒着している。日本とイタリアはものすごく似ているようです。 この状況をどうにかするためには、テレビや新聞などのマスメディアからの情報を鵜呑みにするなと著者は言います。広告主であるスポンサーの意向に沿った情報しか流れてこないのだから。日本人は「報道の中立性」などという幻想を早く捨てるべきだと。 そのうえで、自ら情報を集め、自分の頭で考え、必要以上に「空気を読む」ことはせずに敢えて声を上げるときは声を上げよ、と。無関心、諦観、「見ざる・言わざる・聞かざる」では、独裁者のやりたい放題となり、自らの首を絞めることになるんですよ、と教えてくれています。 日本人は、必要以上に「同調圧力」をお互いにかけ合って、自縄自縛になっていると私も思います。これでは私たちは、自公政権にいいようにされるだけの羊の群れです。飼われている羊の行く末は、肉か毛皮です。食べて使うのは1%の権力者・富裕層だけで、私たちは屠殺される側になります。 思っていること、おかしいことにはおかしいじゃないかと、家族や友人や同僚に話すこと。身の回りの小さな風通しを良くするところから、世界は少しずつ変えることができます。その輪が、市民集会などにつながり、世論を動かし、デモなどの世論の可視化につながり、社会に変化をもたらします。面倒くさがらずに国民がみんなでそうすることが、生き残るための自衛策なのだと思いました。
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日本に永住しているイタリア人による本。自分の親戚を登場人物として、彼らの物語と解説を交互に挟む構造。こういう本って想像以上に頭が疲れることが判明しました。泣 途中でつまらなくなって最終章だけ読んだら、衝撃。ハンマーで頭を殴られた感覚。自分に当てはまることが多すぎる。就職や教育や...
日本に永住しているイタリア人による本。自分の親戚を登場人物として、彼らの物語と解説を交互に挟む構造。こういう本って想像以上に頭が疲れることが判明しました。泣 途中でつまらなくなって最終章だけ読んだら、衝撃。ハンマーで頭を殴られた感覚。自分に当てはまることが多すぎる。就職や教育やライフプラン。もう一度きちんと再読して感想書きます! 2013.8.13(火)
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ユーロ問題を考えた場合、ユーロ圏の中でも経済規模の大きなイタリアがなぜこうなってしまったのか? これを深く理解する必要がありました。 南北格差の根の深さ。これはなかなか日本では普通には情報としては入って来ませんからね。 日本の将来の姿を読み解く上でも学びが多い一冊でした。
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イタリア人が日本語で語る今の真のイタリアの姿。 イタリア通の人にも、イタリアのことをよく知らない人にも。
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イタリアと日本の経済構造を照らし合わせて 日本に迫るリスクを解説してくれてる。 イタリア人は暢気そうに見えて大変です・・
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